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organic journal

生活が楽しくなるきもちのいい " organic life " を楽しもう *

450円のランチ

2007-05-25 | 食べ物のこと
買い物に出かけたついでに
ランチでもと思ったのはいいが
夕べの先行オールナイトの映画を見た後から
お財布にお金が入っていないことを思い出し、銀行に駆け込む。
お給料日のお昼時ときては、クリスピー・クリーム・ドーナツ
のごとく行列が出きていて時間がかかりそう。
諦めてお金を確認し、¥335で必要な買い物を済ませ
残ったお金でランチにすることにした。
子どものお小遣い、サバイバルゲームみたいでおかしい。

「たまにはいいっか~」で久しぶりにファーストフードの
おそばを食べることにした。
なかなかおいしく具も多い。
満足気分で食べながら、得意の人間watchingをはじめる。
働く女の人たちの制服がかわいい。
グレーのブラウスにワインカラーのエプロンとズキン。
何を食べているのか、みんな肌がツルツルしていてきれいだ。
名札を見ると"ちょう" "おう"などと書かれているが
日本語が上手で、顔もきれい。スタイルも愛嬌もいいとなれば
無愛想でやる気のないお姉さんを雇う必要もないだろう。
1人だけ日本人のボスの女性がいるのだが彼女がすごい。
働き者でテキパキしていて熱心だ。
時々動き回りながら誰にともなく「季節限定の~~はいかがですか~?」
と声を出す。
注意をしていると5分に1回くらいのペースだ。
なるほど、声に出して宣伝をするということは
TVやラジオのCMみたいなもので、BGMとなっている。
すごい!からだ全部を使って仕事をしている。
私は聞いているうちに、まるでぎっしり情報が詰まりに詰まったHPや
安物チラシのようだと思えてきた。
ちょっとの隙間を見つけては商品の宣伝をする。
いじましい隙間家具のようで少しゾッとする。
ほんもののBGMは、歌詞が日本語には聞こえてこない
裏返った声のまま、元に戻ってこない声で歌い続けている。
働く人たちも明るくきれいなお店で、食事をしているさまざまな人たちは
安い、上手い、早いで納得しているのだろう。
でも食べ終えた私には、ちょっと居心地の悪さを覚えた。
それは添加物のたくさん入ったもののせいではない。
考えてみれば、そもそもファーストフード店とは、どう頑張っても
いじましいものなのだ。
いろんなせめぎあいがあり誇りとプライドを持って、お客さんにサービスをし
店と会社を繁盛させているわけだ。
何でも選ぶのは自分だ。食事も生き方も。
今日の夜はちゃんと自分のつくった玄米ごはんとお味噌汁の夕食にしよう。




ひよこ豆入り玄米ごはん

2007-05-23 | 食べ物のこと
吉祥寺の " base cafe" でいただいた
「ひよこ豆のつけもの丼」が忘れられず
その後は家でひよこ豆入りの玄米ごはんを
よく炊くようになった。
玄米と一緒に炊くものに、小豆、大豆、はと麦、黒米、
小麦粒など季節や気分でいろいろだが、ひよこ豆は新鮮だった。
おいしい・・・。
ひよこ豆は、カレーやサラダ、スープ、コロッケやディップなど
さまざまなレシピがあるが、玄米ごはんとの相性はなかなかなもので
ほっこり、ホクホク、ちょっと栗みたいに甘味があって
忘れられない味になる。
ごはんを食べているのに、おかずを食べているかのようだ。
高タンパク質でヘルシーなのもうれしい。
" base cafe " 風に細く切ったちょっと酸味のあるお漬けものを合えていただくと
食感が楽しめるし、湯葉とちりめん+山椒と合えても
これまた、いける。
6月の " ecomacro " クッキングで、このひよこ豆ごはんを
食べていただこうかなぁ~と考えている。
参加してくださる方、お楽しみに。




あらめとレンズ豆の煮もの

2007-05-08 | 食べ物のこと
"あらめ”? "あらめ" って何?
黒い!硬い。昆布?海藻?
はじめてあらめと出会ったときはこんな感じだった。
それなのに今ではあらめを知らなそうな人を見つけては
どんなに素朴で美味しく懐かしい磯の香りがして、いただいている
こちらが何だか遠い昔に引き戻される錯覚を覚えるときがあり
いかにやさしい気持ちになれるかを、聞かれてもいないのに
人に説明している気がする。
最初は今ほどの感激もなかったのだが、だんだんとその物の良さ、
奥深さ、味わいが実感できるようになってきた。
"あらめ"は昆布科に属する海藻で、天日干しをし乾燥させ刻んだ物で
細かく刻んだ物と太めのものとがある。
ほとんどが伊勢志摩地方で採れるようだ。
昆布やわかめのように養殖ができないうえ、同じような物が
他所の国にはないので輸入もできないという。
そんなことがわかるとますます愛おしくなってしまう。
ところが東日本の需要はほとんどないらしい。
鉄分やカルシウム、ミネラルも多く含まれていて新陳代謝がよくなり
肌もきれいに、髪の毛も黒く艶やかになれるというのに。
お友だちが遊びに来たので、あらめとレンズ豆、玉ねぎ、にんじんと一緒に
煮ものにし簡単ワンプレートランチにしてみた。
やっぱり美味しいし、い~い気持ちになれてこの日の午後もいい時間が過ごせた。
ありがとう、あらめちゃん。




切り干し大根

2007-04-27 | 食べ物のこと
数年前まで "切り干し大根” の存在を忘れていた。
あれは祖母の時代の懐かしい遠い昔の
食べ物だとすら思っていた。
だいたい私は、日本が世界に誇れる伝統的な食品、
中でも乾物という物を忘れかけていた。
そんな中の1つ、切り干し大根。
よく見かける細くカットしてあるものと、うどんのように太めのものがある。
天日で干して乾燥させた大根が糖化され甘さを増し
生にはない栄養素が生まれ、カルシウム、鉄分、ビタミンも多く含まれる。
便秘が改善され、美肌にも効果的というからいいことズクメだ。
大抵は和食として煮ものにすることが多いが
7,8年前にタイ好きの友人からサラダに使うことを教わった。
私はタイレストランに行くと決まってオーダーするものに
”グリーンパパイアのサラダ” がある。
グリーンパパイアは季節があり、そう簡単に手に入らない。
その代用として食感とルックスがよく似ている切り干し大根を使うといいという。
当時ハマっていた、家でつくるグリーンカレーには
"切り干し大根のグリーンパパイア風サラダ" をセットにしよく作っていた。
タイ料理には欠かせないナンプラーなどの調味料を入れると
イッパシのレストラン料理になる。
そんな切り干し大根で今度はイタリアンを教えてもらった。
家に材料もあったので、さっそくトライしてみる。
少しのガーリックとオリーブオイルで小さくカットした人参と
切り干し大根を炒めて、オーガニックのトマトピューレで煮る。
出来上がると甘みが増し歯ごたえがよく
トマトのパスタのようにもサラダのようにも味わえておいしい。

タイ料理から切り干し大根の存在を思い出し
マクロビオティックで乾物のすばらしさを実感した。
私たちの祖先が考えだした伝統的な食材をあらためて見直し
日常の生活の中でいろいろとアレンジを楽しみながら自由に使っていこうと思う。




写真のお料理にバジルを飾られなくって残念>>





穀物コーヒーのムース

2007-04-25 | 食べ物のこと
食事をしスイーツまでいただいて家に戻ったというのに、
そして、もう夜も遅い時間だというのに
何か甘いものを「ちょっと食べたい!」時がある。
夕べもちょうどそんな日だった。
11時を過ぎているというのに"イヤシイ病"になっている。
仕方がないのと気分転換に作ることにした。
15分で出来る簡単スイーツだ。
ちょっと口にすればいいだけのこと。
お腹だって満たされているわけだ。
かと言って、だんな様の大好物のフルーツ&ナッツの
キャドバリーのチョコレートをお勧めされても
チョコレートはしばらく食べていないし
時々食べた後に、左側の頭が痛くなるので止めておくことにし
丁重にお断りをした。
それで作ったのが "穀物コーヒーのムース" だ。
穀物コーヒーにライス&ソイブレンドの豆乳を加え
菜種油、塩少しと米あめ、メープルシロップ、
ちょっと香り付けに穏やかな香りのオーガニックバニラエキストラクト
(バニラビーンズ)を垂らし、地粉と混ぜ合わせ
チビのココットに入れて10分オーブンに入れるだけで
ふんわり柔らかい軽いスイーツの出来上がりだ。
温かいままでも大丈夫だが、やはり少し冷やした方が
味がしっくり馴染んでおいしさが増す。
気分の問題だったので少しいただくだけで充分だった。
頭も痛くならずにすんだので満足、満足。
クルミがあったので、細かくつぶして入れたら香ばしくって
もっとおいしかったかな、と少し反省。

考えてみると、私の料理はいつも簡単お気楽、クイッククッキングばかりだ。
たまにはじっくりキッチンに立ち、時間をかけてのお料理も、と
思うのだが・・・。




お気軽リゾット

2007-04-22 | 食べ物のこと
きのうの残りのいつもより硬めの玄米ご飯で
簡単リゾットをつくった。
冷蔵庫にあるお野菜に今が旬のおいしい春キャベツをプラスし
野菜のブロスとお塩、かくし味に麦みそを入れた、
お気軽かんたんランチだ。
玄米ご飯を食べていると美味しくってついつい
ニコニコになってしまい、気持ちもほっこりするような気がする。
こんなに簡単でもいっぱしの"マクロビオティックごはん" をいただきながら
先日 MILCOカフェでのレクチャーに参加してくださった方たちのことを
思い出す。
お仕事帰りに急いで足を運んでくださった皆さんと過ごした数時間。
まっすぐできれいなみんなの気が集まった流れの中で
ゆったりと気持ちのいい時間を共有できるのはしあわせなこと。
食べるものからと人の両方からのエネルギーをいただける。
さらに元気になって帰られた皆さんと、また次の機会にもお会いできて
楽しいおしゃべりが出来ますように、楽しみに待つことにしよう。




ホワイトビーンズとルッコラのサラダ

2007-04-10 | 食べ物のこと
私の料理はたいがいお手軽、お気軽クッキングだ。
それでも夕ごはんは何にしようかなどど
主婦っぽく考えてみたりもする。
今夜ははじめから野菜がゴロゴロ数種類入った
食べる具だくさんベジタブルスープと
ブラウンライスがあればいいと思っていた。
食べたいものを作ったのだから満足なのだが
これではあまりにも食卓が淋しすぎないか、
あと1品何か欲しくなったが、さして時間もない。
冷蔵庫にルッコラが少しだけ残っていたので
ホワイトビーンズとルッコラのサラダを作ることにした。
みどり色とかさを増やしたいのでルッコラは小さめにカットし
もちろん今夜は缶詰のホワイトビーンズに
ドレッシングはオリーブオイルとバルサミコと
塩、胡椒のスタンダードバージョンでいい。
簡単すぎて料理とは言いがたい、5分でできる
栄養満点、ルックスきれいのサラダのできあがりだ。
お豆は食物繊維やタンパク質、ビタミン、ミネラルも含まれる。
食物繊維は便秘気味の時にはピッタリだ。

以前に比べたら海藻や乾物、お豆をずいぶんいただくようになった。
保存がきくうえ、もう1品欲しい時にあると何かと重宝する。
はじめからメニューを考え計算された時間と材料とで作るお料理も
満足できてうれしいけれど、ある物で作るまかない料理も
なかなかおもしろいものだ。
同じ創造性のある作業には違いないけれど
まるで意味合いが違う創造で、そこにさらに
作り手側の気持ちや気分が入ってくるから
出来上がるものもまた違ったものになる。
どちらも甲乙つけがたい楽しさと充実感があるから
お料理っておもしろい。

人に手によって大切に作られたオーガニックの材料で
簡単でも、きちんと作ったおうちご飯を
家族と一緒においしくいただけることはしあわせなこと。
あらためて食事の時間を大事にしようと思う。





生きている野菜たち

2007-03-28 | 食べ物のこと
家の冷蔵庫はかなり古く、珍しい濃い茶色の小さいものだ。
今どきなら1人住まい用くらいの大きさなので
よそのお家にいくと野菜室、冷凍室などもたっぷりで
おまけに調味料の類いまでもしっかり入っていて
お鍋も丸ごと入ったりするので、羨ましかったり驚いたりだ。
電化製品はどんどんエコロジー使用になっているので
そろそろ新しいのを見つけたいと、見て回るのだが
色、大きさのバランスがうまくいかずなかなか見つけられないでいる。

冬の間は根菜類をはじめ冬野菜のお料理を楽しめるうえ
ちょちょっと新聞紙でくるんで袋に入れ、日のあたらない風通しのいい
涼しい所において置くだけで冷蔵庫に入れなくても
日持ちしてくれるのがうれしい。
以前は何となく新聞紙で包むのが嫌で、ジッパー付きの野菜保存の袋や
ラップで包むだけだったが、ある時
新聞紙のすばらしさに気がつき、驚かされ必要に応じて
新聞紙を使うようになった。
何でも通り一辺倒に冷蔵庫に入れている時には気がつかなかったが
新聞紙にくるんだ野菜を使う度に見ていると
野菜は生きているんだ、ということに実感させられる。
次に見る時の野菜の状態、フレッシュさが、まるで
お医者さまになったかのようにすぐにわかる。
野菜は保存中にも呼吸をしていて、水分を出している。
野菜をおいしく保存するには、栄養成分をエネルギーとして使われないように
保存することが大事なことで、買った時の一番いい状態で保ちたい。
野菜により水分を与えた方がよく、湿らせた新聞紙に
くるんだ方がいい葉もの野菜、
ごぼうや里芋など乾いた新聞紙がいいもの、
新聞紙を使った野菜だけでも2タイプの保存方法がある。
葉もの野菜は冷蔵庫の中で立てておいたほうがよく
葉付きの大根やかぶなどは先に葉と根に分ける。
かぼちゃはわたや種を取り除いておいた方が長く保存できるというし
にんじんは湿気に弱く、冷やし過ぎのトマトは味がおちる。
などなど野菜の保存方法は野菜によってさまざまだ。

冬は保存方法のひと工夫で長持ちする野菜も
これからの季節は、必要なものを必要な時に買い
使い切るようにし、あらかじめ調理できるものは調理し
冷蔵、冷凍するように心がけたい。

野菜たちもそれぞれの野菜の特徴、個性に応じた環境で
保存してあげることが大切で、私たちはそんな野菜たちの
いい状態のエネルギーをいただき、元気を受け取りたいものだ。










"枝豆の王様"の納豆

2007-02-19 | 食べ物のこと
先日のblogで「Hummus」のことからお豆のこと、
「だだちゃ納豆」のことを書いたら
無性に食べたくなってしまった。
時々思い出しては食べたくなるものがあるが
このだだちゃ納豆はその1つと言える。

私は比較的納豆好きな方で、大粒、小粒、ひきわりと
何でもござれだし、季節や他のお料理とのバランスを考え
ネギ、生姜、みょうが、おくら、のり、大根おろしなどと
混ぜていただくのも楽しみの1つだ。
ご飯の上にのせたり、ごはんと混ぜて食べることはあまりせず
納豆は納豆だけでいただくことが多い。

私の好きなだだちゃ納豆は特別過ぎて
納豆のカテゴリーに入れていいのかと疑問にさえ思う。
だだちゃ豆は山形県のごく一部の地域でしか生産されない"枝豆の王様"のこと。
中粒で色はけっこう黒っぽい小豆色をしている。
皮付きのためつやがあり、普通の納豆のように糸を引かず
独特の香りで納豆臭さがない。
柔らかいのだが噛み応えもあり、まるで煮物のように甘みがある。
ただ、たれには砂糖混合異性化液糖(何のことかぜんぜん解らない)、
かつおエキス、調味料などが入っているので
私は何も入れないか、自宅のお醤油を入れていただく。
久しぶりのこの味。まるで枝豆の煮ものだ。やっぱり、おいしい。
一口ごとにおいしい、おいしいとニンマリしてしまう。
出会えてよかった食べ物 Best10に入るかなぁ~と思いながらニンマリは続く。
では、Best1は何だろうと食べ終わってお腹が一杯にも拘らず
意地汚い賤しい私は、またも食べ物のことで頭を一杯にする。




どんな物とも相性のいい便利なゴブレット>>








fantastic world foods

2007-02-17 | 食べ物のこと
いたって簡単というか、こんなに簡単すぎるのに
ここまで美味しくって早くて便利でオシャレでいいのだろうか
と恐縮してしまうくらいのお役立ちものを見つけた。
"ORIGINAL HUMMUS"
"HUMMUS" は「フムス」と言うらしく
ガルバンゾー(ひよこ豆)のディップのことだ。
ひよこ豆、タヒニ(練りごま)、ガーリック、オリーブオイル、
レモン、塩、スパイスなどが入っていて
ただぬるま湯とオイルを加えてミキサーやブレンダーで
混ぜ合わせるだけの簡単さで、あっという間に
クリーミーでリッチなディップが出来上がる。
もともとギリシア、トルコなどが発祥の地らしく
なるほどちょっとエスニックな味でいい感じ。

これをパンやサンドイッチ、ベーグル、ピタパン、
クラッカーに塗ったり
私は蒸し野菜につけて美味しくいただいた。
ひよこ豆はカレーやスープ、サラダにもよく使うが
ディップは作ったことがなかった。
材料があれば自分でもオリジナルが作れそうだが
この簡単さがたまらない。

金時豆の煮物は小さい頃から大好きで
おやつのようによく食べていたし、
とら豆は祖母の好物だった。
キドニービーンのチリビーンズやサラダもいいし、
大豆や小豆と一緒に炊いた玄米ご飯、
丹波の黒豆の煮物やカラフルなレンズ豆のスープ、
たまらなく好きな普通の納豆とは大違いの
だだちゃ豆の納豆、
そら豆の塩ゆで、などなど
お豆は種類がたくさんあり、カラフルで楽しい。
たんぱく質、食物繊維も豊富で
何といってもヘルシーだ。
今度はディップにお野菜をプラスして
コロッケにして楽しんでみようかと
ちょっとワクワクする。










懐かしのせり

2007-02-12 | 食べ物のこと
最近どこでだったか、せりのおひたしをいただいた。
1年でこの季節が旬のせり。
自宅でもいただきたいと思っていたら、偶然にも有機栽培のとてもフレッシュで
元気なせりを見つけることができたので買ってきた。
長さのあるせりで40cmはあっただろうか。
茎がしっかりしていて葉も元気だ。
エネルギーが詰まっている。
春の七草の中の1つであるせりは春物が上質とされていて
鉄や食物繊維を含んでいるため貧血や便秘にも効果があり、また
風邪の予防にもいいビタミンCも含むという。
今日はシンプルに湯がいて、白ごまと一緒におひたしにしていただく。
シャキッとした歯ごたえと独特の豊かな香りが春の訪れを思わせる。
これは、やっぱり大人の味だろう。

小さい頃、散歩の帰り道、せりを摘んだ経験がある。
その時のせりは茎の短いものだったので
田ぜりという種類だったのだと思う。
苦手で食べられないのに、摘むことが楽しくて
母と一緒にたくさん持ち帰り
夕食の食卓に出るのはやはり、おひたしだった。
自分で採って来たものなのだから、本来なら喜んで
食べたいところなのだが、香りが強くてどうも食べられず
大人の食べるものと思っていたものだ。

大人になってもうずいぶん経った今では
他にはないせりの独特の香りが懐かしさに変わり
季節が感じられるお野菜として
おいしさも解るようになった。
今度はごま和えかしら?
それともやっぱり思い出のおひたしかな。







いつものランチ

2007-02-05 | 食べ物のこと
平日の限られたランチタイムは、ゆっくりごはんを食べ
楽しむまではなかなかいかないものだ。
たいがいは1人のことが多いし、家でランチの時には
手早くサッとできて後片付けも簡単な方がいい。
そんなわけで、その日の冷蔵庫にあるお野菜を
少しのオイルで炒め、玄米ごはんの上にのせるだけの
いわゆる野菜炒め丼にする。
お気に入りの枯木ゆずぽんずを少し垂らして
はい、出来上がり。
いたって簡単でおいしい。
その日のお野菜の具により色めが変わるので
それに合わせて器とランチョンマットを選ぶ。
今日の具はパステルみたいにきれいなので
他もみんなカラフルにしてみた。
うん、1人でランチも楽しくおいしい。

私は3年くらい前から、ぽん酢はカネトシの
"枯木ゆず ぽんず" を使っている。
今のところ、これに勝るものに出会っていないので
使い続けている。
ほとんどのゆずは接ぎ木をして栽培されるそうだが
"枯木ゆず" は種から育てられた実生ゆずで
樹齢100年を越えるものをいうそうだ。
ゆずも高知 安芸郡の限られた地区のものを使っていて
もちろん無添加だ。
嬉しいことにお砂糖も使っていない。
ていねいに作られたほんものの味だ。

この時間と手間ひまをかけて作られた
枯木ゆず ぽんずのお蔭で
私の慌ただしい簡単ランチも
ちょっとホッとする、おいしい時間になる。








からだの声

2007-01-18 | 食べ物のこと
胃や腸が疲れているような気がしていた。
その「気」はやっぱり当たりで、下唇にプツッとできてしまった。
からだが囁いているのは知っていたが、素知らぬ振りをしていたら
やっぱり・・・排出現象だ。
からだに必要のない余計な毒素を
からだの表面に直接、排出させているのだ。
お正月から調子に乗った食生活で内蔵が休む暇もなく
疲れているようだ。
運動不足もある。
よく考えてみると、おなかが空いてもいないのに
そろそろ食べる時間だからと食事をしている。
本当におなかが空いている時にいただくのが一番いいが
1人だけで仕事や生活をしているわけでもなく
おなか時計に合わせられない。
せめて、今はいらない、たくさんはいらないと
からだからサインを送られている時に
その声に忠実でいられたらよいのだろう。
これ以上いろいろと現われないうちに、ノーマルな状態に戻さなければ
れば・れば・れば・・・





ドーノック・キャッスルホテル

2007-01-17 | 食べ物のこと
お正月に生みたてで美味しいから、と卵を10個いただいた。
そして1週間後、別の方から20個もいただいた。
普通なら大喜びといったところだろうが、残念ながら
私はあんまり卵好きではない。
昨年も赤玉の6個入りパックを2回買ったくらいだ。

苦手な理由は、小学校の2年生くらいの時の給食にある。
ポロポロのゆで卵に野菜を少しとマヨネーズで和えた濃厚なサラダ。
たぶん旨味調味料もガンガン入っていたのだと思う。
当時は残さず食べるようにというのが定説だった。
無理をして食べたことがきっかけで、数十年も後を引くのだから
食べ物と食べるタイミングと量とは恐ろしいものだ。

ちょうどいい半熟のフライドエッグ
ごはんに生卵
ネギやみつ葉が入っただし巻き卵
カラフルなスペイン風オムレツ
ニラ玉
味噌煮込みうどんにポロリと落とした生卵
どれもおいしそうだ。

そんな世界中でバリエーションも豊富に楽しめる卵料理の中でも
すき焼きに卵は欠かせない。
割り下、それぞれの具、最後にさらりと卵にくぐらせることで
すき焼きという料理の味が完成するのだ。

卵があって完成するお料理といえば、卵なしにしたばっかりに
惜しい失敗をしたことがある。

スコットランドをゴルフトリップしていた時に
“ロイヤルドーノック”というゴルフコース、
ハイランドの最北端のゴルフ場に行った。
車でのゴルフトリップは楽しく、ツアートーナメントプロさながら
あちこちのコースでプレイし、どんどん北上して最後の目的地
ドーノックに行った時のことだ。
ドーノックはとても小さな町で、私たちは町の真ん中にある教会の向かいにある
“ドーノック・キャッスルホテル”に泊まった。
マドンナがガイ・リッチーと結婚式を挙げたことで知られるようになったが
それまでドーノックの町はマニアックな一部のゴルファーくらいにしか
知られていなかっただろう。

そのレストランでの朝食に、他のメニューに比べ卵がメインではなかったので
キッパー料理(にしんの燻製)にしてみた。
運ばれてきてびっくり。お皿からはみ出るくらいの大きさだ。
食べてみるとしょっぱい。塩っぽすぎる。
ロンドンに比べて、ハイランドの田舎で寒いせいもあるのだろうかと
思ってしまうくらい、強烈な塩味のキッパーだ。
食べてもなかなか減らない。食べながらどこまで食べて
どのくらい残しても失礼にならないか考えつつ食べた。
オーダーした私が悪いのだ。
なるほど、このキッパーに付いているポーチドエッグ、
苦手なばっかりに卵なしにしたのだが、
これは卵と一緒ではじめて成立するお味。
キッパーに柔らかくまろやかな甘味のある卵を付けていただくのが
パーフェクトだ。
with egg でなくてはお料理にならないのだ。

私はお料理はハーモニーだと思っている。
材料たちが作り出す味のハーモニーに、つくり手の気持ちがプラスされ完成する。
ひとつの材料だけが出しゃばっていてもいけない。
そのお料理に必要な材料たちが程よい具合に整って、
全体として調和されていたいものだ。
だからつくり手の気持ちもトンガラズにうまく溶け合っていたい。

意外なところで、お料理の基本を教わった気がした。
“ドーノック・キャッスルホテル”での“しょっぱい思い出”は
これからも忘れないだろう。






今年の未練

2006-12-27 | 食べ物のこと
今年残念だったことの1つに " ムソーの麦みそ " が無くなってしまったことがある。
なんだ、食べ物のことか、口卑しい奴だと思われそうだが
私にとってはショッキングな出来事だった。
偶然、この麦みそに出会ってから、今までのお味噌の概念
といっても大げさなものではないが、ともかく見事に吹き飛ばされた。
お味噌なのにちょっと洋風にもアレンジできたり
隠し味としては最高のパートナーだったのだ。

麦100%でできた白味噌のような色の
クリ-ミーで上品な甘口のお味噌だった。
家のお味噌汁は、麦味噌に豆味噌をミックスするが
時にはさらに、ムソーの麦みそを入れることがあった。
具とのバランスで、ムソーだけの時もあった。

まろやかでひと味違った何とも言えない味わいになり
癖になる不思議な味と香りで
ドレッシング、リゾット、炒め物などの隠し味としても
強い味方で頼りになる相棒だったのに・・・。


ある時、お店の売場から一斉に消えてしまった。
はじめは、またTVか何かで紹介され、以前の「寒天ブーム」の時のように
一時的にお店から消えただけのことだろうと思っていたのだが
心配になって問い合わせてみると、メーカー側からの理由で生産中止という。
販売していたお店の方も、それに近いタイプのお味噌を探したが
見つからなくて困っているとのことだった。
私も探してみたが似たような物さえない。


生産中止なんて思いもよらなかった。
どこにでも売っていたわけではないし、人気があるといっても
ごく小さい範囲でのこと。
勝手なお客の言い分を聞いていられない、メーカー側の気持ちもわかる。
生産中止にせざるを得ない事情があったのだろう。
が、それにしても残念である。


今年の写真を整理していて、フト目に止まった
" ムソーの麦みそ " の写真。
使いかけなのに、わざわざ写真に撮っていたようだ。

もう見ることも味わうことも出来ないが
生まれ変わって、また登場してくれないかなぁ・・・と
また意地汚く思ってしまう。