私が小さい頃、家の食卓にはお酢のお料理がよく並んでいた。
酢の物、酢みそ和え、マリネ。
確か祖母がお酢好きだったのだと思う。
お酢は大人の味でおいしいとは思えず、かなり大きくなるまで苦手だった私には
一品おかずが少なくて損をしたように思ったものだ。
祖母のレシピで母に受け継がれているものに
" ちかのマリネ " がある。
" ちか " はほとんどの人に馴染みがないだろうが北海道だけのお魚だと思う。
わかさぎの海型で11月頃から出回る。
12cmくらいの小さな白身のお魚で、大きすぎると味がよくないようで
値も下がるそうだ。
その" ちか " に片栗粉を付けて一旦揚げて、
玉ねぎのスライスと段々にしマリネにする。
そのお酢と調味料の加減が微妙なようだ。
多めに作って年末からお正月にかけていただくのだが
卵が入っていて当たり、入っていなかったからハズレと
おやつのようにパクパク食べていた。
苦手なお酢料理もこれだけは好物だったものだ。
今では母がこの時期になると、恒例で作るのだが
叔母たちのリクエストに応えて " 祖母のちかのマリネ " として
せっせと作っては送っているようだ。
もちろん私もそのメンバーの1人である。
先日 " 玉姫酢 " というお酢をいただいた。
一目見た途端に、全体の醸し出す風格とラベルにすっかり参ってしまった。
お酢一筋の京都の老舗然としていて、まるでイギリス王室御用達で
エリザベス女王とチャールズの紋章付きの紅茶のように
ラベルのデザインも日本的でいいし、グリーンの色と金との組み合わせも
なかなかだ。
お味は甘口でまろやかと伺ったが、入手困難のようなので
余計に開けるのがもったいなく、
いつ何のお料理の時にデビューさせようかしらと、ちょっと楽しみながら
ラベルをチラチラ横目で見ている日が続いている。
酢の物、酢みそ和え、マリネ。
確か祖母がお酢好きだったのだと思う。
お酢は大人の味でおいしいとは思えず、かなり大きくなるまで苦手だった私には
一品おかずが少なくて損をしたように思ったものだ。
祖母のレシピで母に受け継がれているものに
" ちかのマリネ " がある。
" ちか " はほとんどの人に馴染みがないだろうが北海道だけのお魚だと思う。
わかさぎの海型で11月頃から出回る。
12cmくらいの小さな白身のお魚で、大きすぎると味がよくないようで
値も下がるそうだ。
その" ちか " に片栗粉を付けて一旦揚げて、
玉ねぎのスライスと段々にしマリネにする。
そのお酢と調味料の加減が微妙なようだ。
多めに作って年末からお正月にかけていただくのだが
卵が入っていて当たり、入っていなかったからハズレと
おやつのようにパクパク食べていた。
苦手なお酢料理もこれだけは好物だったものだ。
今では母がこの時期になると、恒例で作るのだが
叔母たちのリクエストに応えて " 祖母のちかのマリネ " として
せっせと作っては送っているようだ。
もちろん私もそのメンバーの1人である。
先日 " 玉姫酢 " というお酢をいただいた。
一目見た途端に、全体の醸し出す風格とラベルにすっかり参ってしまった。
お酢一筋の京都の老舗然としていて、まるでイギリス王室御用達で
エリザベス女王とチャールズの紋章付きの紅茶のように
ラベルのデザインも日本的でいいし、グリーンの色と金との組み合わせも
なかなかだ。
お味は甘口でまろやかと伺ったが、入手困難のようなので
余計に開けるのがもったいなく、
いつ何のお料理の時にデビューさせようかしらと、ちょっと楽しみながら
ラベルをチラチラ横目で見ている日が続いている。