平日のお昼頃、飯田橋で電車を降りていつもと違う出口から出て
ちょっと歩いてみることにした。
お昼どきに近いためか、ランチに出かける人がいる。
少し歩くと突然、神社に出くわした。
何やら由緒正しい感じが漂う上に、空気感からも普通とは違う。
そんな特別な気配がする神社を前にスルーするわけにはいかない。
大きな鳥居のすぐに手水舎がある。順番にお清めをしてから階段数段を登り
さらに鳥居をくぐって参拝をしたのだが
平日の昼間だというのに、やけにきれいな格好をしたおしゃれさんな
OL風の女性が多いのにはビックリだ。
一組だけファミリーがいたが他はみな1人でわざわざ来ている女子たちだ。
中には勤め先の制服を着ている人もいる。
それもお参りをするためのすべての所作が美しい上に丁寧だ。
しかも長い。そして皆一様におみくじとお守りを買うようだ。
丁寧なお参り組に混じって、お守りを見てみる。
もしや?そういうこと?女性の多い訳がわかった。
ここ、東京大神宮は縁結びの神さまだったのだ。
そして東京のお伊勢さまであり、日本で最初の神前結婚式を行った
格式ある東京5社のひとつであり、さらに縁結びの神様ということのようだ。
なぁるほど、これではじめから抱いていた疑問が一気に解決された。
お守りをみてもが縁結びのお守りがほとんどで、またその種類の多さには驚く。
迷うだろうくらいにいろいろなタイプがあり、どれもかわいい。
縁結びというわけにもいかないので、それ以外を買おうかと思うと
逆に範囲が狭まり、迷ってしまうくらいだった。
それにしても、よほどご利益があるのだろう。そしてそんな噂があるのだろう。
1人また1人と女性がやって来る。
帰り際、鳥居の外までも深々と頭を下げておじぎをして帰る女性がいた。
思いを寄せる人とうまくいくといいね、と心の中で囁いた。