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山火事その後

2007-10-20 | ギリシャから
雨に備えるパルニッサ山 KATHIMERINI 2007/10/10

6月の山火事で大きな被害を受けたパルニッサ山では秋の大雨の季節に備え、土石流の防止柵が急ピッチで進んでいる。

火事で燃えた木の幹が使われている3kmに及ぶ柵の下には火事の被害を逃れた住宅が並んでいる。仕上がりつつある柵を見ても住民は不安を隠せない。「最初の雨に持ちこたえれれば、大丈夫だけど、まだ安心できないね」ある住人はkathimerini紙の記者に語った。

環境学専門家によれば、灰になった土地の植物の回復は順調に進んでいるようだ。彼の観察によると、火事の数週間後には野生のアスパラガスが生えてきた。草の丈も50cmくらいにまで成長し、シクラメンなどの球根植物も地表近くにまで伸びている。自然の治癒力による再生の第一歩は力強く進んでいるようだ。

非常に残念なことも起こった。密猟者たちが保護動物に指定されているRed Deer(アカシカ)を50頭も殺していることがわかったのだ。密猟者は夜の闇にまぎれて行動する。森林という自然の盾を失った鹿たちが密猟者の銃口のたやすい標的になっているのだ。

森林保護の重要さを知らせるために、エコツーリズムも進んでいる。北部ギリシャのドロピの自然林の中を108km歩くというトレッキングが今週末行われる。
貴重な保護種を含む手つかずの森を体験することによって、その重要さを知ることができる、とこのトレッキングを企画したグループの代表はいう。
(訳責:かわまさ)



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