本日、ライオンズファンの誰もがビックリしたニュースが飛び込んできましたね。
40周年アニバーサリーになにかしら大掛かりな投資をすると、確か昨シーズンだか一昨年だかに
後藤オーナーがポロっとコメントしてたのが記事になりましたが、
その後連れてくる助っ人は相変わらず使えない選手ばかりな上に、
FAによる相次ぐ選手の流出で
「結局、口だけじゃねーか」
と、怒り心頭どころか呆れていた我々ライオンズファン。
しまいには清宮パパにまでボロボロの施設をボロクソ言われる始末。
そんな矢先に発表された西武ドームの大型改修。
180億と、まぁよく西武HLDが決済したなという印象。
確かに、ここ数年西武グループは池袋の再開発や西武鉄道の各駅のリニューアルなど
積極的に設備投資してきました。
池袋の駅は本当に数年前とは見違えるぐらいに綺麗になりましたよね。
(主に西武線出口付近のみですがww)
主力の百貨店事業にしても、地方の採算の合わない店舗を潰して、
旗艦店である池袋本店に投資を集中させて、これまた数年前とは見違えるぐらい
キレイな百貨店い生まれ変わりました。
が、そんな中でも球団だけはそんなグループのリニューアルをよそ目に
ボロボロ施設で戦ってきました。
我々ファンからすると
「やっとか!!」
という気もちですし、完成が待ち遠しい限りです。
と、同時に、今回の大型改修から色んなことが見えてきたと思います。
①西武グループと所沢市の勝負
まずビックリしたのが180億円の投資をあのド田舎の所沢の山奥の施設にしたことです。
普通にビジネスを考えればあんな辺境の地に180億投下するのはクレイジーです。
先日、僕もブログでねちねち書きましたけど、所沢市民34万人に周辺の隣接する市が束になってやっとぎりぎり
100万人になるあの辺境の地。
人口比率でもっとアドバンテージを見込めるさいたま市や大宮市に移転した方が
平日の観客動員も見込めるのになぁと書いた矢先にこの発表。
つまり、これは所沢市やその周辺地域を巻き込んだ
「地方創生」プランに近い内容だなと真っ先に感じました。
ただ、そのためには球団だけが音頭を取っていても限界があるので、
所沢市も本気で人口増やす施策や魅力的な街づくりをしないと
西武グループが180億ドブに棄てたことになり兼ねないので、
ここからは所沢市とライオンズの本気度が試されますね。
今回の発表によって球団移転は少なくともあと30年はなさそうですねww
②肝心のドームの改修が…
ボールパーク化するとのことでいろいろと付加価値を付けたのが今回の大改修。
中でも「なるほどな」と思ったのが、大型ビジョンや音響、照明設備のリニューアル。
近年、西武ドームでもアーティストのライブ会場としてすっかりおなじみとなりましたが、
この「ライブ会場」としての機能を強化する発表ですね。
これは「野球以外の賃料で稼ぐコンテンツにするぞ!」という狙いですが、
個人的にはこれ、大賛成ですね。
結局、1年間のうちに、野球だけやるためのスペースにしてたらもったいないです。
コンサート会場の機能の他に、たとえばせっかくの屋外球場なのですから、屋台とかだめなんですかね?
消防法で引っかかってしまうのなら無理ですが、「半屋外」という日本でもあまりない建物の特性を
フルに活かしたコンテンツが生み出せると思いますよ。
ベンチにエアコン付けたり、
ラウンジエリアを拡充するとのことですが、結局、半ドームなままで
かつ、従来の客席は今まで通りなようなので、暑さ、寒さ対策が万全でない気がするのがなんとも言えませんが…
もう、これは実際に改修されて、どれだけ改善されるかフタを開けてみないとわかりませんね。
これで今まで通りの蒸し風呂ドームだったら球団に「アホか」と突っ込みたいですよ
③人を巻き込めるか
ここが一番の課題で、今回のリニューアル化によって、どれだけ人を呼び込めるかです。
屋内練習場や若獅子寮の改築で選手の育成面を強化するとのことも発表されましたが、
やはり、観客が来やすい環境を作ることが大事。
今回の大型投資できちんと元が取れるように人を呼ばないといけません。
正直、ここまでやるとは…というのが正直な感想でしたが、
ライオンズはここ数年、特に営業サイドは頑張っていると思います。
問題はフロントと現場がどれだけ一体となってチーム力を強化できるか。
ここが一番の課題なんですよね…