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Lions blog!! 2019

2017.11.8. リーグ拡大とライオンズの今後を考えてみる。

2017-11-08 06:43:48 | 日記
先日、リーグ拡大してもいいんじゃないかの提案をしてみましたが、本日はその補足について。

このままのチーム数でNPBがいくら地域密着を掲げようと、せいぜい47都道府県のうち11都道府県しかカバー出来ていないので、もっと細かく地域をカバーしているJリーグやBリーグに観客取られるだけでなく、競技人口の面でも牌を取られてしまいますよ?というような内容でした。

今回はその補足。
みなさまご存じの通り、日本は人口減少時代に突入しており、このままほっとくと総人口は1億切る上に、その後もジリジリ減っていき、だがしかし高齢者はどんどん増えていくという「ホントにこれどうすんの?」という時代が徐々に近づいてます。

人口が減れば経済面ではマイナスになることばかりで、まぁ一般の事務職なんかはAIが発達すればなんとかなるという意見もありますが、まだ怪しいもんです。
どうにもごまかしがきかないのがスポーツなどの分野。
スポーツをする人口の分母が減ればそれだけ競争が減るわけで、全体のレベルが低下しかねないです。
さらには、人口が減ると言うことは当然、観客動員も大変になります。

今以上に他の競技との牌の取り合いが激しくなることが予想されます。

ライオンズが今、本拠地にしている所沢市も現在、約34万人の人口抱えていますが、これが果たして20年後、30年後にどこまで人口が落ち込んでいるかを考えると恐ろしい。
現在、100万人以上の人口を抱えている都市でも、同じように20年後、30年後どうなるかわかりませんし、東京ですら人口が減ることが予想されているので、軒並み人口が減少することは避けられないです。
が、とは言え、100万人以上の都市はやはり魅力です。

ここで、先日のブログにも載せた、人口100万人以上の市区町村を見ていただきたいのですが…

1位 横浜市:373万人(ベイスターズ)
2位 大阪市:270万人(バファローズ)
3位 名古屋市:230万人(ドラゴンズ)
4位 札幌市:195万人(ファイターズ)
5位 福岡市:155万人(ホークス)
6位 神戸市:153万人(一応バファローズ)
7位 川崎市:148万人(旧マリーンズ)
8位 京都市:147万人
9位 さいたま市127万人
10位 広島市:119万人(カープ)
11位 仙台市:108万人(イーグルス)

一応、本日時点でNPB球団が手をつけていない地域でかつ100万人以上の人口を抱えているのが川崎市と京都市、さいたま市。
川崎はご存じの通り、マリーンズの前身毎日オリンズ(ロッテオリオンズと記した方がいいですか)がホームにしておりましたが、劣悪なグラウンドな上に、観客動員も伸び悩み、ロッテ球団は千葉に移転します。

ただ、マリーンズは球団移転したとはいえ、観客動員は伸び悩みます。
その後の川崎市がどうなったかと言えば、Jリーグのヴェルディ川崎がホームタウンにし、黄金時代もあり、サッカー熱が一気に高まりましたが、そのヴェルディも東京にホームタウンを移転。
こうなると川崎市民からすると裏切られた気持ちが強くなり、東京移転後は観客動員にも苦しみ、近年はJ2が主戦場になっています。

ヴェルディ川崎に逃げられた川崎市は今度は地元の川崎を拠点にしていた富士通サッカー部を前身とする川崎フロンターレが市民の心をがっちり掴んで現在に至ります。

次に京都ですが、ここは関西圏で、かつすでにタイガースという強力なコンテンツがある上に、同じ関西圏にバファローズもいる。一見すると難しそうですが、関西圏は野球が盛んですよね。
全国各地に高校球児、さらにそこからプロ野球選手を輩出してます。
野球専用グラウンドも首都圏に比べるとたくさんあるそうで、野球選手が育つ環境が整ってるそうです。
サッカーの例でいってもサッカーどころの地域ではチームがたくさんあるので、(静岡や神奈川)京都に新規参入する球団が出てきてもおもしろいかもですね。

で、一番もったいないのがさいたま市ですよ。
100万人以上の都市で、今では完全にレッズの街となっていますが、一応、スポーツ文化が根差す土壌は出来ています。
さいたま市に地域密着の球団が生まれても面白いと思いますが、そんなことよりライオンズがさいたま市に球場作った方が早いです!ただ、ライオンズは最近大宮市と仲良くしてるので、さいたま市で受け入れてもらえるのかの不安はありますがw

ホームタウンを移転するリスクは先程のヴェルディやマリーンズの例でも上げてますが、リスキーと言えばリスキーです。
ましてやライオンズも所沢移転後に福岡のファンは裏切られたと感じた人も多く、そのぽっかり空いてしまった部分にホークスが入り込んで今や福岡は完全にホークスの街です。
今年の夏に初めて博多に行った時にタクシーの運ちゃんと話しましたが、「やはり昔はライオンズファンの方が多かったけど今ではホークスだよなぁ」と言いながら、ホークスの試合をカーナビで眺めながら運転してましたよ。

ライオンズが所沢から移転するのもリスキーと言えばリスキーなので折衷案として、

1、同じ埼玉県内で移転する
2、ゴールデンウィークや大型連休などは引き続き西武ドームで試合をする
3、平日は仕事帰りにも集客が見込める都市で試合をする

という案もありかなと思います。

最近、人口減少の問題を考えるとこのまま所沢にいるのが果たして良いことなのか?と考えるようにもなりまして、同じ県内に移転するのであればまだそこまでファンが減ることもないでしょうし、人口比率で言えば単純に所沢市とさいたま市なので逆にファンが増えるかもしれません。
あとは埼玉県内の人を引っ張ってきやすい地域でもあります。
所沢市ですと付近のエリアにあまり人口がいないです。
さいたま市でしたら、ベッドタウンでもある戸田市や川口市、大宮市なんかからも人を引っ張ってきやすいですしね。

僕も以前から球団設備を改良しろだのなんだの論じてましたが、「球団設備を改良する=所沢からは今後移転しないぞ!」という球団の意思の表れでもありますから、そうなるとライオンズとしては今以上に営業サイドが頑張って集客をかけるか、本気でチームを強くしていくしかないんですよね…
どう頑張っても平日ナイターで西武ドームを毎日3万人近い客で埋め尽くすのは厳しいように思えますが…


もっとも、仮にさいたま市や他の埼玉県内に移転するとしたらそれは西武グループが球団を手放すときになるので、そうなってくると、また話は変わってきそうですが…