legno-Diario-自閉症児は不思議生命体-

~自閉症のすーさん(小学1年生)といい婆さんのなんでもかんでも~

タコの『べったん』

2006-03-22 15:50:24 | すーさん
最近、ちょっと 『へんな』 な 行動が・・














うちのタコ こと すーさんは、
保育園の同級生のお母さんのみならず、かなり広範囲に渡って
「大人の女性を襲っておる」のじゃ。

保育園の先生達は・・・少々驚き、

同級生のお母さん達は・・・かなり驚き、

異年齢のお母さん達は・・・何がなんだかわからず、

初対面(通りすがりに近い)の女性は・・・動けなくなる。(笑)


触覚過敏をお持ちのすーさん。

爺婆に触られることさえ命がけで拒否した過去を持つ。

「誰かを呼ぶ」なんてことは自分の強い要求がない限り、
顔見知りの人限定で呼ぶ程度で皆無に近かった。


但し、

大人の女性で、優しそうな人で
なければ・・・べったん・・・しない

きちんと 『事前調査』 をしてから
(遠目に何度も獲物の顔を覗き込む)

狩猟開始


クラスメート?    
NG!!

保護者のお父さん?  
NG!!


婆さんが迎えに行ってもいつもの通り抱きついてくれるが、
盛り上がった後すぐに「獲物」を探してべったんしやがる。

愛に飢えてるのか?!(笑)


自閉症児が女性の胸に飛び込み胸の膨らみに触れたがる子がいると聞いたことがあった。
女性の胸元に光るアクセサリーに触れたいだけの理由から結果的にそのような行動を取るとも・・。

すーさんの場合はどうなのであろうか?

過去のことも含め人に近寄る原因や場面を探ってみた。

● 携帯電話を目の前で取り出したりしている人がいると
  近づいて行くが、決してその人の体には触れず、携帯電話だけを触る。
  当然、ターゲットは携帯電話なのでその持ち主が男性であろうと
  女性であろうと子供であろうと関係なかった。

● 任天堂DSの場合は、近づくが決して横取りはしない。
   ゲームの画面の深く覗き込む(これだけでも相手には迷惑な話だが)だけで
   やはり相手の体には触れない位置をキープしていた。

● 幸か不幸かすーさんがべったんする相手に選んだ人は100%の確立ですーさんを拒否しない。

● なんとなくじゃが、名前を知らない人には「トントン」と背部を軽く叩いてから振り向いてくれるのを待っているので、「いない いないばぁー」的要素の含んだ遊びの1つじゃないかとも感じる。

● すーさんは「かくれんぼ」の意味がわかっていない。
  「かくれんぼ」=「いない いないばぁー」 だと今も思っている。
  鬼になったとしても必ずや自分の予想する相手が木の陰にいることを
  信じている。
  予想通りの相手が出てくることがとても嬉しいと感じているように思う。


ってことは、すーさんのべったんは

「2人だけのかくれんぼ」  なのだろうか?

だとすれば、偏ってはいるが社会性らしきものの発達ありと言えるのか?(笑)


すーさんのべったんは今の所100%相手から不快感やお叱りを頂戴したことはないが、
そうそう世の中はうまいこといかないであろう。

爺さんも婆さんもできるだけ知らない人へのべったんは
「もう、おしまい」と
促すようにはしているのであるが・・・。

いつしか「気持ち悪い」と追い払われても仕方ない場面がくるはずだ。

人に触られるだけでこの世の終わりと泣き叫んでいた頃と

「驚かせてすいません。申し訳ありません」 と親がヒヤヒヤする現在と

比べても意味がないのであろうが・・。


それに、どこからが「問題行動」に値するのかまだ婆さんには掴めていない。



もっと「ソーシャルスキル」の部分も勉強しないといけないのであろう。