電影フリークス ~映画のブログ~

電影とは、映画のこと。その映画を一緒に楽しみましょう。

香港過客

2010-12-05 10:08:18 | 七十年代作品【1972】
本日は邵氏の『香港過客』(72)について書いてみます。
英題をStranger in Hong Kong と言い、香港に来た旅人の話という様な事は想像できます。
しかし、この映画は以前から(って、たぶん中坊の頃だけど(爆)。)どんな映画なのか気になっていましたけど長い間情報も得られず今まで内容は全くわからない映画なのでした。

やっと見れました!

また、以前こちらの記事にも怪しいタイトルであることを書きましたが、
この映画はジャッキー・チェンのフィルモグラフィーに掲載されたことがある作品でした。
本当にジャッキーは出演していたのでしょうか?

この映画を実際見てみると、ジャンルとしては犯罪映画になるのだと思います。ストーリーはこんな感じです。

飛行機で香港へとやってきた男・張山(金峯)は妻(鄭文静)と子供を連れて観光中、実は観光客を装っていた女(丁珮)の事が気になってその女の事が頭から離れない。その夜、観光客のバスがホテルに到着。
ホテルのエレベータの中で女からルームナンバーを書いた紙を渡される張山…。
女の誘惑に負けてベッドイン。そして女と同伴でポーカーを楽しむ男だったが、賭けに負け乱闘騒ぎとなった。
犯罪組織のボスのところへ連れて行かれた張山はルビー強奪計画の実行を強要され抵抗するが女との情事の証拠写真を突きつけられ犯行に及んでしまう。実は職業柄、金庫破りの名人だったのだ。
こういうのよくありますよね。
厳重な警備を潜り抜け目的の巨大ルビーの置き場への侵入に成功。



ルビーが置いてある金庫のダイヤルを必死に回す張山。そして金庫のロックを外した途端、張山は逃亡を図るのだったが・・。

一見何の変哲も無い男が旅行中に大ハッスルしてルビーを盗むという展開でした。
(監督は桂治洪と劉芳剛)主人公がホント逃げまくっちゃうんですけど
飛行場のシーンで始まり、最後も同じ飛行場のシーンで終わるという
コメディっぽい演出は昔の映画らしさを感じますね。最初と最後にあの田豊が出てきます。
主役の金峯の映画なんて殆ど見たことがありませんが60年代には邵氏などで活躍した俳優さんでしょうか。(昔出てた香港スターの本にいかにも載ってそうな感じ??)
また、当時のファッションリーダー、ベティ・ティンペイが魔性の女を演じていたのが印象的でした。

そして、ジャッキーの出演に関して。
残念ながらジャッキーは出演しておらず、その隙は全く無いようでした。
この映画の武術指導は鹿村。(若き日の染野さんも端役で出演なさっていましたけど)
(右:染野氏)
それらしいシーンはカジノでの乱闘シーンがある程度のもので映画の内容からも
ジャッキーが出演するような映画でないことが分かりました。
長年の疑問もこれでスッキリしました!
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