万葉集ブログ・1 まんえふしふ 巻一~巻八

teacup.ブログ“Autopage”から引っ越してきました。

1192 作者未詳

2009-04-07 | 巻七 雑歌
白栲尓 丹保布信土之 山川尓 吾馬難 家戀良下

白栲に にほふ真土(まつち)の 山川(やまがは)に 我が馬なづむ 家恋ふらしも


「白布に、色が映える真土山。その山川のそばで、俺のウマが立ち止まる。(きっと妻が)俺を恋しがっているからだろう」

●白栲(しろたえ):カジノキやコウゾの皮の繊維で織った白い布