笛吹きひゃらりのひゃらひゃら日記

器用貧乏系OLひゃらりが平穏な日常の中でフルート吹いたり歴史に夢中になったりしている日記です。

フルート個人レッスン第10回目の件

2011-03-03 22:05:38 | フルート【お稽古】
昨日は今月最初のレッスンデー♪
ちょうど発令日だったのでばたばたしていたのですが、
気持ちを切り替えて上野へ向かいました。

まずは半音階ロングトーン。
低音域の出し方がだんだん身体になじんできたので、
今回からは高音域を集中的に見ていただくことに。
「高い音はつい、力んじゃうよね」
うむむ、確かに。そうしないと出ないような気がしちゃうんだよなぁ。
「リラックスして吹いたほうが、すこーんと抜けた音が出るんだよ」
そうおっしゃってからセンセはひとつのお話をしてくださいました。
センセの師匠にあたるバーリント・ヤーノシュ先生はハンガリーのトップフルーティストです。(ハンガリー人の名前は姓・名の順なので、ヤーノシュがファーストネーム)
「ヤーノシュはね、若いときにおっきな交通事故でアゴを砕いてるの。
今もボルトが入っていて、麻痺が残っている部分もあるくらい」
「もうその時は音楽の仕事をしていたのだけど、こんなんじゃ無理だってあきらめていて」
「だけどやっぱりフルートが好きだから、数ヶ月経過して完治したあとに吹いてみたんだって」
そしたらなんとなんと!
以前よりもすばらしい音が出るようになったんだそうです。
このお話でセンセは『力まないほうがいい音が出る』ということを伝えたかったのだろうけれど、
それもさることながらヤーノシュ先生の復活物語にも感動してしまったひゃらりでした。
いいお話聞いたからか、その後の高音はちょっとよく響かせられた気がします。

続いてタファネル&ゴーベール。
1番を今までよりもちょっと早いスピードで吹いてみます。
まいにち吹いてるから、ちょっとずつ早くなるぶんにはもつれずに済みます。
けど、指に気をとられて音がすかーってなる。
音色と運指の両立って、永遠のテーマね…
2番はまだ慣れていないのでゆっくりまわし。
そうすると皮肉にも
「1番より2番のほうがいいなぁ」
というセンセのことば。
やっぱりゆっくり吹く分、音色にも意識がいくのでしょう。
1番2番は日々の練習で毎回触れて、なんとかモノにしたいです。
それから7番。
両手が大きく動く小節で楽器の安定性が悪くなって、それが音に影響してしまっているようです。
楽器の安定に関して自家研究をする必要を感じました…

最後にアルテ。
この日は10課。
10-4、10-5のスケール練習はあぶなげなくクリア。
けど、問題は2重奏エチュードです。
ここがひゃらり的にきびしい。むずかしい。



どうしてそこで低音Dでなければならないのか!
中音Dでもいいじゃないか!
以上、青年の主張でした。

自宅練習でもこの音の跳躍に手こずりました。
もちろんセンセの前でも一度目失敗。
すると、
「さっき話したヤーノシュはね、この手の跳躍がとっても得意で、
それが名声を得るきっかけになったんだよね」
ヤーノシュ先生の話を持ち出されてもあまりにレベルが違うので困りますが…
けどセンセ的には【力まないほうが跳躍には有利】ということが言いたかったのですね。
とゆわけでできるだけ力まぬよう、やわらかい構えでリトライ。
を、吹けた。
そのあともなんとか止まらず終点までいけて、
「じゃあこれ、合格ね。
ただニガテそうだから、数週間したらまたやってみよう。
そのころにはもっとうまいこといけるようになるよ」
あらら、10課あがりです。(けど、たぶんおまけ合格)
さいごのさいごに次回の11課の2重奏エチュードの模範演技をしていただいてレッスン終わり。
今回も濃密な60分でございました…

余談ですが最近10分~15分程度の延長がデフォになっています。
すぐあとに同門の20代ダンシくんが待っているので申し訳ないと思いつつ、
センセにたっぷり見ていただくのはうれしいのでなんも言わずにいます。
どうやらダンシくんも延長してもらってるみたいだしね♪

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