笛吹きひゃらりのひゃらひゃら日記

器用貧乏系OLひゃらりが平穏な日常の中でフルート吹いたり歴史に夢中になったりしている日記です。

上野の決死のプロポーズの件

2010-11-27 22:26:59 | フルート【楽器選び】
今日はお天気もよくお出かけ日和。
ひゃらりがウキウキとお出かけしたのは毎度おなじみ、上野のパールフルートギャラリーでございます。
実は今日と明日の2日間、
こちらで秋のフェアが開催中。
今回のひゃらりの目的はプリスティーンシルバー製マエスタの限定モデルとレギュラーモデルの吹き比べです。


パールご自慢の高純度銀プリスティーンシルバー製のマエスタは、普段は音孔の仕様はハンダ付けのみです。
しかしこのたびお披露目のお手頃価格な限定モデルは、
音孔を引き上げにして廉価化を図り、
さらには標準装備の頭部管をいま人気のヴィヴァーチェにして、もいっちょライザーを14金にしちゃうよ!というスペシャル頑張り企画だったりします。
もしこの限定モデルが私の欲しい楽器ならこんな喜ばしいことはないし、
そうでなくても高純度銀の引き上げ音孔なんてあんまりお目にかかる機会がないので(笑)ワクワクしながら電車に乗ったと、こういう次第。


さて、実際に吹き比べてみた所感ですが…

一般に引き上げ音孔は音の立ち上がりがよく、
ハンダ付け音孔は音の立ち上がりに一歩劣るものの輪郭が立つと言われています。
今までいろいろなフルートの両タイプを試してきて、
その差異が判らなかった(それはひゃらりの耳が育っていなかったことに加え、ひとえに手間の意味でローコストに抑えられる引き上げの技術が各メーカー卓越しているからなのでしょう)ひゃらりですが、今回ばかりはぱっと吹き&ぱっと聴きで違いを感じてしまいました。
それほど気合いを入れていたのかなと我ながら思います。
その違いはどちらが優れているとか劣るとかではなく、
ひゃらりが数ヶ月かけて探していたのが何かというアンサー。


あぁ、もう、まどろっこしい。
ひゃらりは出会ってしまいました。
大好きな音に。
だから、スタッフさんに言いました。
「注文させていただいてよろしいですか?」
指の関係でリング/オフセット仕様を選ぶと決めていたので、
受注生産になるのは織り込みずみです。
それがアリモノの選定と比べて不安があるとおっしゃる向きがいらっしゃることも判っていての発注です。


あとはトントン拍子、トントントントン拍子。
メーカーのスタッフさんも唖然とする勢いで。
窓口の楽器屋さん(パールのフルートギャラリーは直接売買をしないで、お客指定の楽器屋さんに指名で卸すシステムです) にギャラリーから電話をし、
ギャラリーのスタッフさんには楽器屋さんでの相談状況を説明し、
双方にひゃらりの望むスペックを徹底して理解していただきました。


それを備忘録がわりにここに記述します。


・プリスティーン銀マエスタ
・C管
・リングキィ/オフセット仕様
・頭部管はヴィヴァーチェ、ライザー14金
・音孔はハンダ付け


受注だとだいたい仕上がりまで3ヶ月。
婚約だけは済ませたので、
のんびり姫君のお輿入れを待ちましょう。



いや、とはいいつつ分不相応なプロポーズをした花婿の身としては今でも頭の中身がカッカしてるんですが…。

銀座にてステキ楽器とステキ店員さんに癒された件

2010-11-12 21:40:52 | フルート【楽器選び】
昨日は銀座ヤマハにえっちらおっちらと行って参りました。
私、こちらのヤマハに伺うの、実は初めて。
銀座駅からずんずん歩きましたが、新橋駅のほうが近かったかもなー。

本日のお目当てはヤマハのイチオシフルート、銀メルヴェイユとフルートマスターズのAg970シーム管。
価格設定が高くなってるよ!という突っ込みはスルーします。
だって吹いてみたくなったんだよう。
試奏をお願いして、とても素敵な試奏室に通していただきました。
ここ、防音試奏室が4つもあるのね。
心置きなく吹けそう。ドキドキ。
ほどなくして組み立てられた2本の笛が登場~。



まずはメルヴェイユを吹いてみます。
らくらくと音が出て、ふっくらと豊かな音色。スターリングシルバーであるにもかかわらず高純度銀に負けない密度の濃さを感じます。
それでいてアンサンブルなんかではきっと他の楽器と上手に溶けあうんだろうな、という優しさもある。
ボリュームという点では少しおとなしめなのかな?
でも、ほんとにいい楽器だなぁ。

続いてフルートマスターズ970シーム。
輪郭のくっきりはっきりした、個性のある音色。
奥行きがあって、低音に迫力があります。
ばりばり息を入れてばりばり吹けたらさぞカッコよかろう、って感じです。
男前な楽器、ってイメージでした。

ただ、両方に共通して感じたのは、
左の薬指と小指が遠いのですね。
今回はあらかじめ「今はカバードだけど次に買うのはリングを選びたい」ということを店員さんにお話してリングにシリコンプラグを入れて準備していただいたわけなんですけど、
前回ラモサウンドさんでマテキを吹いたときには感じなかった『遠さ』を感じたのですな。
マテキもインラインだったんだけどなぁ。
マスターズやヤマハのほうが気持ち太めなのかな。

ってなわけで店員さんに「ありがとございましたー」って言うまで小一時間、じっくり試奏させていただきました。
レッスンなみの時間をずっと防音室に放置してくださってありがとうございました。
さらに感想を申し述べたら、
「ハンドメイドモデルは個体差もありますから、もしお決めいただける段になったら同じものをたくさん吹いてみて、
一番気が合う子を選んでくださいね!」
とにっこり言っていただきました。
なんというホスピタリティ。
楽器選びの旅ももう4ヶ月目ですが、楽器店に伺うたびに店員さんたちのお心遣いに感動します。

あと、むちゃくちゃ軽くてけっこうちっちゃく畳める譜面台も見つけました。
実家にひとつ譜面台があるけど重いので、
東京の自宅に置いておく用に欲しいんだよねー。
こちらもただいま購入検討中。

銀座で魔法の笛にノックアウトされてきた件

2010-10-22 22:37:39 | フルート【楽器選び】
銀座という街はほんとーにブランドもののお店とか高そーな百貨店とかが多くて、
オラがこんなトコ歩いてていいだべか?とついつい挙動不審になってしまいます。
で、今回訪問したのは、マテキフルートの関東唯一の取扱店、
ラモサウンドさんに行くためです。
普段は公式HPで電話予約をしてからの来店を呼びかけているラモサウンドさんですが、
今週はフェアで予約なしでも大丈夫!とのことでした。
チキンなひゃらりには願ってもない事態。
会社を定時で上がってお店に伺うことにしました。

まずはお店の方に、私の今回のお買い物の方針をお伝えしました。
この数ヶ月、楽器屋さんに行くたびに名乗り口上のように言っているよーな気がします。
ふんふんと頷きつつ出してくださったのは、Ag943のバラード。
バラードってのはトーンホール引き上げ&カップはフラットアームということで、マテキ的な廉価スタイル(って言ったって高いですがな)だそうです。
初めて吹くマテキフルートですが、音の立ち上がりがよくて低音がよく響いて、ひゃらり好み。
マテキは鳴らしづらいと聞いていたけれど、そんなことなくて安心。
気持ちスマートなつくりでキィタッチも軽く、持ちやすいのもツボです。
これが工房系ってやつかぁ。
するとお店の方が、
「まだ余裕ありそうですね?これなんてどうでしょうか」
と出してくださったのは、Ag943の、今度はハンダ付け&巻き管。
音を出してみました。
…すごいすごいすごい。
構造的に巻き管ってのがどーゆーもんかこれっぽっちも知らないのだけれど、巻き管ブラボーです。
存在感というか輪郭が立ってるというか、迫力があります。
音量もあるし音色も艶があるし、ふわっと拡がる低音と芯があるのにキンキンしない高音。
スキだなぁ。
けどざっくりと見積もりを作っていただいたところ、ハンダ&巻き管、やっぱりお高いです。
今まで検討の俎上に上がった楽器の中で、正直お値段もナンバーワン。

そんなわけで、
帰りの地下鉄に揺られるひゃらりの脳内ではちょっと前のCMソングがヘビロテしておりました。

よーく考えよー♪
お金は大事だよー♪

御茶ノ水にて、廃盤になったムラマツADに挑んできた件

2010-10-07 20:39:29 | フルート【楽器選び】
昨日は仕事帰りにトランペット吹きの友達と2人で御茶ノ水を徘徊。
時間も遅かったのでもう閉店してしまっている楽器屋さんもちらほらだったのですが、
クロサワ楽器のウインド専門店舗がまだ開いていたのでふらりと入ってみました。
こちらはサックスやトランペットが多く、フルートの在庫はあまりないみたい。
友達がサブ楽器になるお手ごろトランペットを探している間、
私はUSEDのムラマツADを試奏させて頂きました。
ADって、DSの前身モデルなんだっけ。
「状態はとてもいいですよー」とお店の方がおっしゃっていたけど、
んー、この間西新宿で吹いたDSの方が吹きやすいのはなんでかな。
やっぱり新品とUSEDで違うのかな。
でもうちのさんちゃん(YFL-311)、中古だけどな。(あ、格が違う?)
友達は「けっこういい音出てたよ?」なんて言ってたけど、
やっぱり初めての総銀は新品を求めるということで心が決まりました。
で、ついでと言ってはなんですがワタクシの今回の楽器選びの方針を説明し、
ムラマツDSとパールマエスタプリスティーンシルバーの見積もりを出してもらってきました。
やっぱり仕事帰りの調査活動は時間的にいろいろ制限があるなぁ。
土日みたいに時間のあるときにがっつり動かないとダメみたい。

雨天の中、西新宿を訪れた件

2010-09-24 23:20:49 | フルート【楽器選び】
昨日ついに行って参りました、
西新宿の村松楽器新宿店。
フロアに一歩踏み入れると、
なんか足元がフカフカした上品な感じのサロン。
いるだけでドキドキします。
チキン魂を振り絞り、
「あ、あのっ。試奏させていただいていいでしょうかっ」
っとお願いしてみたところ、
ホテルマンみたいなおじさまがにこにこと防音室に楽器を持って連れて行ってくださいました。
この防音室がね、応接室仕様なのよ。さすがムラマツ、こんなとこまでデラックス。
でっかい姿見があるので、姿勢にも気をつけて吹くことができます。
とりあえずDSのリング(Eメカなし)とカバード(Eメカあり)をお借りしてみました。



まずは安心安全ボクらの味方、カバードキィ。
ムラマツはやっぱり音の立ち上がりがいいなぁと思いました。
低音がきれいに響くところもダイスキです。
ひとしきり低音系のかっこいい曲でしみじみ味わったあと、
リングキィの楽器を持ちます。
うまくふさげるかなぁと思っていたら、まるで見計らったかのようにおじさまがプラグを持ってきてくださいました!
「少しふさぎましょうね、最初ですから」
左の薬指と右の薬指、中指をふさいでいただきました。
をを、これでノンストレスで吹ける。
そして試奏を続行。
吹きやすい状態に加工していただいたのでこちらの楽器も楽しく吹けました。
最近パールにシンパシーを感じていたからか、
今回ムラマツの楽器に触れた印象は、
「マッチョだなぁ」と。
キィタッチもマッチョ、楽器を構えた印象もマッチョ、音量もマッチョ。
あれ?
意味分かりずらい(笑)
けど私、やっぱりムラマツ好きです。
ダーク系の音色ががっしりひゃらりのハートをつかみます。
また心揺れちゃうなぁ…
防音室を出ておじさまに所感をお話しすると、
「リングキィオフセットEメカ付の在庫もありますからねー」
なんてお言葉。
あぁん、もっと揺れちゃう!

思わぬところでEメカあり/なしを同モデルで吹き比べることができたのも大きな収穫。
私はアレだわ、たとえリングであってもEメカは欲しいわ。