笛吹きひゃらりのひゃらひゃら日記

器用貧乏系OLひゃらりが平穏な日常の中でフルート吹いたり歴史に夢中になったりしている日記です。

室内オーケストラデビューの件

2010-11-29 21:32:35 | フルート【オーケストラ練習】
楽器を注文した興奮も冷めやらない11月最終日曜日。
ひゃらりが向かったのは、室内オケの見学でございます。
某財団法人のでっかい施設の音楽室が練習場所です。
グランドピアノもあるし、
譜面台も立派だし、
全体的にきれいだし、
なんか嬉しい。

ちょっと余裕を持って会場に着き、
音楽室以外のところもチラ見してから一番最初にやってきた指揮者さんにご挨拶。
この方が主宰者であり見学者窓口でもある方だったおかげで、
名乗りもスムースに済みました。

見学とはいえ楽器/楽譜持参で伺ったので、
まんま練習に突入です。
どうやら「本当に若くて小さいサークルなんですよ」というお話は真実らしく、
まあ人が少ない(笑)
でも人間関係も音楽も出来上がっているところに飛び込むより、
団体づくり、音楽づくりに参加させていただけるほうが私の気性には合っているのかな?などと考え、当分こちらにお世話になることに決めました。
今回はお休みだったけれどフルートの方はすでに1人いらっしゃるらしく、
音楽短大で専門的に学ばれた方だということなのでいろいろ勉強させていただけるかなぁとも思いました。
次回お目にかかれるそうなので、とっても楽しみです!

スケジュールとしては基本的に月2回。
人数が増えたらパート練習なんかも増やしていく心積もりだそうです。
そして、来年の秋を目標に1年計画でひとつの交響曲を仕上げ、
その傍らでサブプロを練習していくような方向性だとのこと。
その無理のない計画にも共感を覚えました。

で、これがメインディッシュのシンフォニーね。



ちょwww 無理wwww

上野の決死のプロポーズの件

2010-11-27 22:26:59 | フルート【楽器選び】
今日はお天気もよくお出かけ日和。
ひゃらりがウキウキとお出かけしたのは毎度おなじみ、上野のパールフルートギャラリーでございます。
実は今日と明日の2日間、
こちらで秋のフェアが開催中。
今回のひゃらりの目的はプリスティーンシルバー製マエスタの限定モデルとレギュラーモデルの吹き比べです。


パールご自慢の高純度銀プリスティーンシルバー製のマエスタは、普段は音孔の仕様はハンダ付けのみです。
しかしこのたびお披露目のお手頃価格な限定モデルは、
音孔を引き上げにして廉価化を図り、
さらには標準装備の頭部管をいま人気のヴィヴァーチェにして、もいっちょライザーを14金にしちゃうよ!というスペシャル頑張り企画だったりします。
もしこの限定モデルが私の欲しい楽器ならこんな喜ばしいことはないし、
そうでなくても高純度銀の引き上げ音孔なんてあんまりお目にかかる機会がないので(笑)ワクワクしながら電車に乗ったと、こういう次第。


さて、実際に吹き比べてみた所感ですが…

一般に引き上げ音孔は音の立ち上がりがよく、
ハンダ付け音孔は音の立ち上がりに一歩劣るものの輪郭が立つと言われています。
今までいろいろなフルートの両タイプを試してきて、
その差異が判らなかった(それはひゃらりの耳が育っていなかったことに加え、ひとえに手間の意味でローコストに抑えられる引き上げの技術が各メーカー卓越しているからなのでしょう)ひゃらりですが、今回ばかりはぱっと吹き&ぱっと聴きで違いを感じてしまいました。
それほど気合いを入れていたのかなと我ながら思います。
その違いはどちらが優れているとか劣るとかではなく、
ひゃらりが数ヶ月かけて探していたのが何かというアンサー。


あぁ、もう、まどろっこしい。
ひゃらりは出会ってしまいました。
大好きな音に。
だから、スタッフさんに言いました。
「注文させていただいてよろしいですか?」
指の関係でリング/オフセット仕様を選ぶと決めていたので、
受注生産になるのは織り込みずみです。
それがアリモノの選定と比べて不安があるとおっしゃる向きがいらっしゃることも判っていての発注です。


あとはトントン拍子、トントントントン拍子。
メーカーのスタッフさんも唖然とする勢いで。
窓口の楽器屋さん(パールのフルートギャラリーは直接売買をしないで、お客指定の楽器屋さんに指名で卸すシステムです) にギャラリーから電話をし、
ギャラリーのスタッフさんには楽器屋さんでの相談状況を説明し、
双方にひゃらりの望むスペックを徹底して理解していただきました。


それを備忘録がわりにここに記述します。


・プリスティーン銀マエスタ
・C管
・リングキィ/オフセット仕様
・頭部管はヴィヴァーチェ、ライザー14金
・音孔はハンダ付け


受注だとだいたい仕上がりまで3ヶ月。
婚約だけは済ませたので、
のんびり姫君のお輿入れを待ちましょう。



いや、とはいいつつ分不相応なプロポーズをした花婿の身としては今でも頭の中身がカッカしてるんですが…。

物欲がムラムラして止まらない件

2010-11-24 20:24:19 | ピッコロ???
てなわけでオケ見学前に頂いた楽譜が5曲分手元にあるわけですが、これが嬉しいんですね。
オケ譜に触れるのは実に10ウン年振りなんですが、
「そうそう、こんなだったよ!」的なウレシサ。

曲目に関してはサークルに正式加入させていただくことになったらまたおいおいブログで話題にさせていただくとは思うんですが、
実はですね、ちょっと自分の中の困ったちゃんがうずうずしてまして。

『本参加するにしてもパート割りしなくちゃいけないので、
1stも2ndも両方プリントアウトしておいてくださいね』
とサークルの方にご指導いただいたので、
ざーっと紙にして製本したんですよ。
その中にね、ピッコロパートがあるのよ!



困ったなぁ。
実はピッコロけっこう好きなんですよね。
でも持ってないの。
スクールオケにいたころはガッコの備品使ってたからね…
けど今度の団体は小さいところなので、備品とかそーゆーのはないと思うのです。
今フルート買うよって時期に、ピッコロまで欲しくなってどーすんだ、自分。
時まさに最近ブログを行き来させていただいているいつりん様がステキなピッコロに出逢われた由。
ひゃらり、正直、

ピッコロ欲しくなっちゃってます。

まあ、遠ざかってカナリ経つのでそもそも吹けるのかよ!ってとこも多分にあると思うんですが。
試奏がてら数ヶ月いろんな楽器に触れてみるかなぁ。
冬のぼーなすはフルートになる予定だから、
夏のぼーなすまで待つかなぁ。
なんという取らぬ狸の皮算用…。

笛活動活性化の件

2010-11-22 20:05:01 | フルート【お稽古】
この夏に楽器を再開してから、ずっと1人で吹いていました。
もう一度フルートに触れるきっかけとなった前常務のfarewell liveのあとは、カラオケボックスでアルテと曲集をさらうのみ。
2回だけメーカーのアンサンブル企画に参加したときは、うれしくてうれしくて。

そんな私の地味極まりないフルートライフにちょっと変化が。

まずは12月より先生に師事します。
アンサンブル企画で出会った先生なので、まったくの初めましてではないところが安心。
教わる曜日や時間も決まって、どんなレッスンになるのか今から楽しみです。
実は先生とひゃらりはファーストネームが同じだったりして、勝手に親近感抱いちゃっております(^ω^)

次に、今週末に社会人サークルの見学に行ってまいります。
今まで参加したい参加したいと思っていろいろ調べていたのですが、
練習日や音楽の種類を考慮に入れていくとなかなか次のステップに進めずにいたのでした。
とあるフルートアンサンブルの発表会に伺ったり、
母のお友達で音楽の先生をしていらっしゃる方に相談したりもしてみました。
けど、フルートは演奏人口も多いし、
ままならないんですねーこれが(笑)
なんやかやで見つけたサークルは、まだ新しい室内オーケストラ。
責任者の方に連絡を取り、見学の運びとなりました。
その際に持ってきてくださいねと言われて添付ファイルで頂戴した楽譜、
昨日ひとり譜読みをしてみました。
久しぶりに見るオケの譜面の難しさに愕然。
もしご縁があって楽団に参加させていただくことになっても、
当分は修行というか見習いというかリハビリというか、
慣れるまでに時間がかかるんだろうな。
既存の団員さんの足を引っ張らないように、じゃまにならないように、がんばらなくちゃ。
けど、なんだかオラわくわくしてきたぞっ(ドラゴンボール?

新宿西口にて、憧れのあの方の演奏を至近距離で堪能してきた件

2010-11-17 21:36:38 | フルート【鑑賞】
昨日は新宿はパウエルフルートアーティストサロン(ドルチェ楽器内部施設)にて、
N響主席フルート奏者である神田寛明先生のサロンコンサートに行ってまいりました。



ドルチェ楽器初訪問。
楽器を再開してからというもの、
あっちゃこっちゃにずんずんお出かけしています。
初めて伺うドルチェ楽器はなんとも高級感あふれるサロン形式の楽器屋さん。
時間があったら売り場のほうも見たいけどなぁ、と横目に惜しみつつ会場へGo。
あくまでサロンでございますので、
ハコとしては会議室を2つ3つぶちぬいた程度の広さ。
キャパはわずか100席。
こういう場所でトッププレイヤーの演奏が聴けるなんて、
ワクワクしますです。

このたびのタイトルは
「ショパン&シューマン&ニコライの夕べ」。
生誕200周年の有名作曲家ショパンとシューマン、あとついでにちょっと知名度の落ちる(失礼!)ニコライの3人のお祝いをしようという趣向らしいです。
規模が規模なのでプロとか関係者とかお弟子さんとかがいっぱいいらしたみたいですが、
アマチュアの蛮勇を妙に発揮してしまったひゃらり、
1列目のセンター、相撲で言うなら砂被り席に着席。
膝に神田先生の息がかかるんでないかい?という近さです。

2部構成で、前半はショパンとニコライにスポットライトをあてた内容。
このふたりは同年誕生、同年逝去のまったくの同期生だとか。

<前半>
ショパン ロッシーニの主題による変奏曲
ドゥメルスマン ショパンのメロディーによるファンタジー
ニコライ(神田寛明編曲) ウィンザーの陽気な女房たち序曲

ショパンのピースは、厳密にはショパンのものか判明はしていないものなのだそうです。
かわいらしく親しみやすくそんな長くないので、アペリティフ的にいいカンジ。
キラキラの音色がこぼれる木製フルートに釘付けでした。

ドゥメルスマンといえば「フルートのサラサーテ」でございまして、
神田先生の超絶技巧が遺憾なく発揮されまくった一曲でした。
どうしたらあんな指回るんだー。
あのタンギングは神業だー。
なんてきれいな音なんだー。

ニコライの曲は、オペラの序曲を神田先生自らフルート2重奏用に編曲されたピースだとかで、
大学院生のお弟子さんを共演に迎えての演奏です。
ゴールドフルートを操る美少女、羽鳥さん。絵になるなぁ。
会場受付ではこの曲の楽譜を物販しているということもあり、
「えっと、商品の解説をいたしましょう」
なんてMCも。
面白いぞ神田先生。
私はこの方の演奏だけでなくおしゃべりもダイスキですよ…
明るく美しい旋律が1stと2ndにかわるがわる登場する素晴らしい編成で、
とっても魅力的な演奏でした。
ちなみに休憩時間に物販コーナーで楽譜をちらっと見せていただいたけど、
ひゃらりにはムリなので買いませんでした!(笑)

後半はシューマン特集です。

<後半>
シューマン 3つのロマンス
シューマン アダージョとアレグロ

3つのロマンスは、もともとピアノとオーボエの曲だとか。
「で、聴いてていいなーと思って吹いてみたらはまったんですねぇ」とのこと。
私は初めて聴きましたが、叙情的な旋律が印象的なステキな曲ですね。
これを神田先生の馥郁たる音色で奏でられると、じんわりと癒されていくような心地がします。
オーボエバージョンのCDとか探して、おうちでも楽しんでみよう。

アダージョとアレグロも、フルート曲ではありません。
もともとはホルン曲だそうです。
前半のドゥメルスマンに負けないくらい超絶技巧を駆使した吹きっぱなし曲で、
あんな美しい音色であんな難しい曲を…と、感動しっぱなし。
下手すると泣きそうになっている自分がいました。
(本気で目の奥にツンと熱いものが…)

アンコールピースは、
ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ(ヨハン・セバスティアンさんのご長男)のフルート2重奏のためのソナタから第1楽章。
再びお弟子の羽鳥さん登場です。
ダイナミズム溢れるフルートソナタ、掛け合いの美しさが師弟共演にぴったり。

かようにして超高濃度のサロンコンサートを味わってきたわけですが、
こんなにも演奏家の方を身近に感じるような体験をしたのは正直初めてでして…
一晩明けた今日この瞬間でもパンチドランカーのようにくらくらしてるくらいです。

小規模コンサート、癖になりそう。