笛吹きひゃらりのひゃらひゃら日記

器用貧乏系OLひゃらりが平穏な日常の中でフルート吹いたり歴史に夢中になったりしている日記です。

渋谷にてクマテツマジックに魅了されてきた件

2010-10-29 23:45:36 | 感激!観劇!
さて、昨日は文化村オーチャードホールにてKバレエカンパニーの『コッペリア』を観て参りました。
しかもフランツ役は熊川芸術監督自ら踊るというまたとない機会!
今回の席は1階の真ん中、ちょい後ろぐらい。
舞台全体が見通せるいいロケーションです。

実はコッペリア序曲は中学のころ私が所属していた管弦楽部で演奏した演目だったのでした。
けどそのときまだ一軍ではなかったひゃらりは参加することができず、
お姉さま方の晴れ姿を舞台の裏手から見ていたという切ない思い出の曲。
木管がオイシイ、かわいい曲だから、いつか演奏してみたかったんだよね…(結局取り組めないまま引退)
あぁ、甘酸っぱい記憶(笑)

コッペリアという演目は悲劇とか悲恋とかとにかく美しく哀しいお話が人気の高いバレエ業界において、
珍しくポピュラーなコメディーです。
主役のスワニルダを踊った荒井祐子さんも可憐で勝気な村娘を元気いっぱいに演じていて、とってもかわいい!
もちろんその恋人、お調子者のフランツ役の熊川さんも最高です。
熊川さん、御年38歳のはずなんだけど、
踊っているところを見てると10代の設定のフランツとしか思えない。
すごい。

で、もちろん笛吹きのハシクレですから、
オケピの中の笛にもミミを欹てるわけですが。
コッペリアからはチャルダッシュだワルツだマズルカだとフルート用に書き直されているものも多いですし、
からくり人形のダンスシーンでは持ち替えのピッコロも多用されていて、
音楽だけとってみても笛吹きさんたちには楽しい演目ですよね!
「をを、こう吹いた音にこんな踊りが…」
と感心しきり。
ピッコロが難しくて音が高くて血管が切れそうなシーン(いや、私だったら、ですよ)とかもあって、
思わず顔をしかめちゃった。

ダンサーさんたちがみんな精力的なKバレエ。
エネルギッシュでパワフルで、観ているこちらまで元気になります。
村の若者達が陽気に騒ぐシーンなんて、なんとも愉快。
すべてのシーンに関わる人すべての気持ちがぎゅっと詰まっているのが感じられる、
素敵なバレエを楽しませていただきました。