舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

1月26日(火)のつぶやき

2010-01-27 01:00:10 | 徒然話
10:45 from movatwitter
一人カラオケって何て言うんだっけ?と、しばし黙考して出てきた言葉が「ぴんから」…いかん! これじゃ兄弟だ!! ピンオケ、だよね確か正答は…
14:59 from movatwitter
ハワイ語終わって中央線なう。iPodなど聴いてみる。しかし、iPodのお気に入りリストの支離滅裂さには自分でも笑えてくるというか、私という人間を象徴している感じが満載です。
15:04 from movatwitter
iPodのラインナップはといえば、今聴いてる某大ヒットインド映画のサントラでしょ、ショーン・ポールの最新盤でしょ、と来れば勿論ビヨンセ様と、美しいロパカさんのアウアナ曲に、Jポップも少しだけ。混沌しとる~。
15:11 from movatwitter
日本の曲もそうとうジャンルがいろんな方向に飛んでますが、強いて言えば歌唱力のあるアーティストばかりなのが共通点ですかな。
15:58 from movatwitter
今月号のディズニーファンに、S山K信氏撮影の写真が載っている…作品としては良いけど、時期が時期だけに大丈夫なのか…? 来月号にも載ると書いてあるが…
22:22 from web (Re: @mayzizi
@mayzizi お越しにならないのでどうなさったかと案じておりました。お風邪とは...どうぞお大事に!! かえるの...じゃなくて、コルゲンのうがい薬は効きますよっ♪ かえるのよしみではなくてマジです(笑)お試しを☆
by lanarana on Twitter

The Princess and the Frog

2010-01-27 00:38:10 | Disney (パーク、映画&テレビ)
予告からだいぶ間があいてしまって、失礼いたしました。
今日こそ、ディズニーの新作映画"The Princess and the Frog"のお話です。

こないだも書いたとおり、この素晴らしい英題の映画には、『プリンセスと魔法のキス』という、へっぽこな訳題がついています

おいおいおい、冗談でしょ。このタイトルに対する拒絶反応が激しいあまり、今ここにタイプしようとしたら最初『~魔法のリス』と書いてしまい、修正しようとしたら『クス』と打っちまいました。マジ話です。

そういや、実写とアニメを組み合わせた傑作ディズニー映画"Enchanted"も、『魔法にかけられて』なんつー色気の無いタイトルにされてたからなぁ。
enchantという言葉には、もちろん魔法をかけるという意味合いもありますが、英語では「魅了する」という意味もあるわけで、英語のタイトルにはこちらも含まれていると思います。
理想をいうなら、そのニュアンスを邦題にも含められれば良かったんでしょうけどねぇ。

ただ、今回の映画に関しては、語呂がどうのという以前に、『かえる』という非常に重要な情報が欠落していることがマズいです。
『プリンセスとかえる』にしておいてくれれば、私の所属するかえる友の会に、優良かえる映画として推薦文を寄稿するのになぁ。


そういう訳で、タイトルからは伝わらなくなってしまいましたが、この映画は実に素晴らしいかえる映画です。
なぜならばこの映画は、
かえるとキスをするのさえ嫌がっていた女の子が、かえるとして生きる決心をするに至るまでを描いた、感動のかえる映画なのです。


ああああ~~、いかんいかん。この説明では、かえる偏愛者以外の方に魅力が伝わらない。
うぉっほん。それでは、出来るだけかえる愛好家向けに偏らないよう心がけつつ、この映画のあらすじおよび感想をお話ししたいと思います。


ヒロインの名前はティアナ。ディズニー史上初の黒人の主人公で、たいへんチャーミングな女の子です。
そして、これまたディズニー史上初、仕事を掛け持ちしてまで一生懸命働くヒロインです。

う~ん、黒人であることよりも、こっちの方が重要な「史上初」だと私は思うぞ。
なにせこんなに働くヒロインは今までいなかった。いえ、ここで言う「働く」は「就労」の意味であり、家事は含めませんので、こびとの家での白雪姫や継母にこき使われるシンデレラは除外です。

誤解を招かないように言っておきますと、本物の「家事」ならばれっきとした「仕事」だと私も思いますが、こういうおとぎ話でヒロインがやってるのは、ほとんどおままごとの延長みたいな代物だからなぁ。ちょっと「働いてる」とは言えないよね、って事で。

強いて言えば、踊り子として生計を立てていたエスメラルダは「働いて」いたかも。でもティアナほど「一生懸命働いて稼いでお金を貯める」という姿がリアルに描かれることは無かったです。

ヒロインのそういう姿を描くこと、これは非常に素晴らしいことで、必要なことだったと思います。
たぶん21世紀の女の子は、ただ王子様を待っているだけがイイとは思いません。というより、ティアナのようなヒロインに憧れる女の子が増えて欲しいものです。

ティアナは貧しい家庭で育ちましたが、両親にとても愛され、亡くなったお父さんの夢だった「自分のレストランを持つこと」を目標に、毎日仕事に精を出しています。
かなり忙しくて大変そうですが、悲壮感はゼロ。素晴らしい料理の技術を持ち、仕事をとても楽しんでいるし、何より叶えるべき夢があるので、お母さんの応援にも支えられて、充実した生活を送っています。

そんな彼女の住む町にやってきたのがナヴィーン王子です。
この人、王子だけに血筋はいいけどチャランポランで、歌って踊って女の子と遊ぶのが何より好きなダメ王子です。

つーか、この人見てて思ったけど、歴代の王子ってもしかしてみんなダメ王子じゃないか。
なんか馬とか乗ってその辺フラフラしてるし。それも、領地の視察とかそういう真っ当な目的じゃなく、ただ供の者もロクにつけずウロついてる感じで、ちゃっかり美少女(※ヒロイン)と運命の出会いとかしちゃって、王子としての職務を果たしているとは思えません。
十二国記の利広の方がまだしも役に立ってるぞ...って、分る人が少なすぎる喩えは置いといて(笑)。

「働くヒロイン」と同様に、「フラフラしているだけの王子はダメ王子」って(よく考えると当然なんだけど誰も指摘してなかった)とこをしっかり描いたこの映画、やはりただ者ではありません。
さて、この水と油みたいなヒロインと王子様、果たしてどのような顛末になるやら...。

ある夜、ティアナは今まで目指して頑張ってきた夢が暗礁に乗り上げ、部屋で一人落ち込んでいました。
そこに現れた一匹のかえる。あろうことか、そのかえるは人語を喋り、そのうえ「僕とキスして魔法を解いて!」と迫ってきました。

ティアナに甦る過去の記憶...。
「かえるにキスしたら魔法が解けて王子様に戻った」というおとぎ話を聞いて、「王子様と結婚できるならキスするわっ!」と息巻く金髪碧眼の少女とは逆に、隣のティアナは「ウェ~~~~ッ、絶対ヤダ~~~」と嫌悪感をあらわにしていました。
まさか現実で自分の身にそんなことが起きるとは...。

ティアナにキスしてと懇願しているのは他ならぬナヴィーン王子です。
持ち前の軽薄さで胡散臭い占い師みたいなおじさんについて行った結果、かえるに姿を変えられてしまったのです。
王子はキスさえすれば元の姿に戻れると信じ、ティアナにキスをせがみました。
ティアナは仕方なく、嫌々ながら応じた訳です.....が


なんと、王子が人間に戻ったのではなく、逆にティアナまでかえるになってしまいました


王子もかえるのまま。ここに、かえる化人間二人組の誕生です。
あな、めでたや。...違いますね。普通の人だったら、めでたいどころかパニックに陥ります。
というわけで、二人(二匹?)はパニックの末、庭に放り出されてそのまま転げ落ち、どことも知れぬ水場に迷い込んでしまいました。

ここから、元の姿に戻るための二人の旅が始まります。
魔法を解く方法がさっぱり分らない上、かえるになった二人にとって外の世界は危険がいっぱいで、しかも例の胡散臭い占い師にはある邪悪な企みがあり、ナヴィーン王子は彼と彼の手下に追われる身です。
はたして二人は無事に悪者から逃げ延びて人間に戻れるのか!?
...という波瀾万丈の冒険の行く末は、劇場でご覧いただくといたしましょう!(※丸投げではない。断じて。ネタバレを避けたいだけ)


詳しくは本当にネタバレになるので書けないんですが、私が言えることはただ二つ。
まず、主人公二人がかえるでいる時間は思いのほか長いこと。
じっさいに分数を計った訳ではありませんが、これはかえる映画だと断言できるくらい、かえる姿をたっぷりと堪能できます。
あ、かえるがさほど得意でない方のために言っておきますと、かなり可愛らしい容姿に描かれていますのでご安心ください。
特にティアナのかえる姿の可愛さ、色っぽさは特筆に値します。

そして第二に、最初に言ったとおり、ティアナは一度はかえるとして生きる決心をすることです。
これは厳密には正しくないな。最終的に、こういう物語の定番どおり、ティアナとナヴィーン王子はくっつきます。
仕事一辺倒だったティアナはナヴィーン王子にダンスの踊り方や歌い方など遊ぶことを教えられ、ナヴィーン王子はティアナを好きになったことでこれからは真面目に生きようと決心し、お互いに良い影響を及ぼしながら、相思相愛になった訳ですね。

めでたいなあ。よかったねえ。
私にしちゃ相思相愛カップルに対して優しいって? そりゃそうです。だってこの時点では二人ともまだかえるの姿だもの。

めでたく相思相愛になった二人ですが、けっきょく人間に戻ることはできませんでした。
しかし、それでも二人は「かえるとして」人生をともにする決意をし、結婚式を挙げるのです。


うわ~~~~、なんて感動的なんだぁ~~~
冒険の中で出会った仲間達に囲まれて、主人公カップルの結婚式!!
かえるとかえるの!!!!!
(※感動のツボ違)


ところが、ここで思いもよらなかったこと(何なのかは劇場で見てねってば)が起きて、ティアナとナヴィーン王子は人間の姿に戻りました。
チッ、折角の最高のハッピーエンドに水を差すような事を...とは流石の私も思いません(笑)。素直に二人を祝福する気持になりましたよ。

無事人間に戻れた二人はそのまま結婚し、ティアナはナヴィーン王子とお城で幸せに暮らしました...とはならなかったところが、この物語の最後にして最高に素晴らしいところです。
ティアナは念願のレストランを持ちました。それも、まさに欲しいと思っていた物件をゲットして、です。
夢みたとおりに天井からシャンデリアを提げて、おいしい料理にお客さまも喜んでいるようだし、ティアナの夢は完璧に叶いました。
王子もちゃんと客寄せパンダならぬ客寄せ王子として楽器とか演奏して店内を盛り上げています。
うむ。働き方がヌルいが、まぁ今までダメ王子としてチャランポランに生きてきたのだから、今日のところはこのくらいで大目に見てあげよう。

まさか、「二人はかえるとして幸せに暮らしました」よりも良い終わり方を迎えるとは思ってなかったぞ、The Princess and the Frog。
待つだけのプリンセスとは違う、21世紀のシンデレラストーリーをディズニーが提示してくれた事は、大きな一歩だと思います。

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