舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

ディズニー・クルーズライン

2010-01-10 00:38:06 | Disney (パーク、映画&テレビ)
さて、こたびの冬休み、タイガーウッズ出没地帯で何をしていたのかと申しますと、フロリダから出航する
「ディズニー・クルーズライン」の4泊クルーズに行っておりました。

ディズニー・クルーズラインは、ディズニーが直営する大型客船です。
現在8万トン台の「ディズニー・ワンダー」と「ディズニー・マジック」の2隻が就航しており(来年もう一つ増えるそうな)、私たちが乗ったのはワンダー号の方でした。
マジック号は、7泊とか10泊の長期クルーズを担当しています。但しこの2隻はほぼ完全な双子船で、一部のレストランの名称や船内のインテリアを除けばほとんど同一です。

大型客船での船旅というと、どうしても内田康夫さんとか橋田壽賀子さんあたりが乗船していらっしゃるような世界一周豪華客船ばかり思い浮かべそうですが、現在、特にアメリカではクルーズ旅行というのはまったくそういう扱いではありません。
ごく一般の家族の旅行スタイルのひとつとして定着しているのです。

特に今回行ったカリブ海域は人気エリアだそうで、皆さんアメリカから国内旅行感覚で出航しているように見受けられます。
どのくらい気軽って、クルーズのガイドブックに何度も何度も「パスポートを持っていかないと乗れないよ!!」と注意書きがしてあるくらいです。いや、いくらなんでもホントの国内旅行じゃないんだからさ。

ですから、今回私たちが乗った船には子供連れのファミリーや大団体が随分多く、ホリデークルーズという事で流石にディナーの時などは皆さんお洒落していましたが、せれぶりちーに囲まれて肩身の狭い思いをするという事は一切ありませんでした(笑)。
コレはディズニーの船ゆえの特殊な状況ではなく、「カジュアル船」というカテゴリに入る船にはみな言える傾向のようです。

雑誌などの受け売りによれば、一般的に大型客船は「カジュアル」「プレミアム」「ラグジュアリー」の3つに大別できます。
色々な要素を考え合わせれば、ディズニー・クルーズラインは明らかにカジュアル船に含まれます。
なのに、ディズニー・クルーズラインはクルーズ業界においてはあまり一般的でないらしく、カテゴリ表に入れられてない事がほとんどです(泣)。

ならば、クルーズ業界ではもちろんディズニーファンの間でさえさほど一般的ではないディズニー・クルーズラインについて、ここで私が総括的にご紹介致しましょう。


第一に、むろんディズニー好きの方には大変オススメです。
船の装飾がディズニー一色なことに加え、陸地のパークに比べてキャラクター遭遇率が物凄く高く、公式に発表されているサイン&撮影会に加え、船内のプールで遊んでいると突然キャラクターが絡んでくる、隣を誰かが歩いてると思ったらデイジーだったなどのうれしいサプライズもあります。
そして、最新のディズニー映画の上映会があったり、劇場で毎晩一種類ディズニー関連のショーをやったりもします。
ディズニーの船である利点を最大限に活かしているのですね。


では、一般のクルーズファンにとってはどうでしょうか。

まず船の設備、特に客室はカジュアル船にしてはかなり優れていると言えましょう。
客室にはそれほど格差がなく、すべての客室に小さいながらバスタブもついています。
我々の部屋は標準的な(つまり一番狭い)部屋でしたが、狭くて不便に感じる事はありませんでした。
強いて言えば、寝ている途中にベッドからかえるちゃんが落ちたことくらいですね。なにしろ幅が無かったもんで。

そして公共設備も充実しています。
先述のショーを見る劇場は、食べ物が持ち込めない事を除けば快適な座席でステージも観やすく、また演目も、ディズニー作品の興味の無い人でも、普通にミュージカルとして楽しめると思います。

限りなく健全なディズニーの事ですから、他の船にあると言われているカジノなどはありませんが、ナイトクラブやお酒を飲むスポットも用意されています。
大人だけの旅行の場合、大人専用プールというのが用意されているので、喧噪から離れてプールを楽しむ事も出来ます(突如キャラクターが訪れる事はあるそうですが)。
スパにも力を入れているようです。カリブ海域を巡るクルーズで必ず寄るプライベートビーチでも、昔ロイヤルハワイアンにあったみたいなプライベートカバナの中でマッサージが受けられるとか。


では、何か欠点はあるでしょうか?
あります。それは食事です。
ディズニー・クルーズラインの名誉のために言っておくと、すべての食事がマズい訳ではありません。しかし...。

この船独特のシステムとして、「ローテーション・ダイニング」といって、3カ所のダイニングを決められた順番で使う事になっています。
その順番はグループによって異なり、なぜか乗船当日まで発表されません。発表後に変更を申し出る事は出来るらしいですが、少なくとも決まったダイニングだけに行くとか、逆にどこかを抜いてもらうというわけには行きません。

にもかかわらず、これらの3つのダイニングには味のレベルに大きな格差があります。
そして、一番アレなダイニングの味は本当にアレです(笑)。
それも、味が何か足りないなら胡椒でもタバスコでもコチュジャンでも(←何故辛くしようとする)足す事が出来ますが、味が濃すぎて失敗しているという最も危険なパターンです。
ちょうど、「装飾過剰なダンスは、もの足りないダンスより遥かにタチが悪い」というのと同じです(笑)。

しかし、我々乗客にとって有難い事に、コレを回避する事は可能です。簡単です。当該ダイニングが割り当てられた日にボイコットすれば良いのです。
同じ時刻に軽食処も営業していますし、ルームサービスをとる事も出来、これらはもちろん無料なので、ダイニングでの夕食を省いても一切損はありません。

もう一つの(オススメの)回避策としては、大人専用のプレミアムダイニングに行く事です。
プレミアムといっても、食事の基本料金はすでに含まれている訳ですから、ヤミー・コリアンBBQの一人前程度で、もの凄く美味しいイタリア料理を頂く事が出来るのです。
まぁ、このダイニングは予約を取りづらいのが問題なのですが...。

私がこの件についてこんなに力説しているのは、数少ない経験者の皆さんが旅行記の中で異口同音に同じ事をおっしゃっていたのに、「でも最初だから一通り体験しておこう」と、この忠告を聞き入れなかった己の浅はかさを悔いているからです。
その結果、大切なハッピーニューイヤーディナーを例の一番アレなレストランで食べるハメになってしまい、こんな事ならプールデッキでホットドッグ片手にフルーツパンチで夜空に乾杯した方が遥かに素敵なニューイヤーディナーだったと、心から悔やんでおります。


ですから、コレからディズニー・クルーズラインに乗船される方、また将来きっと乗ろうと思っている方には、声を大にして申し上げたい。

パロット・ケイにだけは行っちゃダメですぜ。
私の言いたい事はそれだけです。

いえ、流石にそれだけじゃないですね。それ以外の、もっと肯定的な事柄に関しては、また項目ごとに紹介していきますね。

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