舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

土用の丑の日

2007-07-30 21:28:02 | 美食礼讃
今日は土用の丑の日ということで、私達も鰻を食べました。といっても我々のように日々を無計画に生きている人間にとっては専門店の鰻をゲットすることはとても無理なので、「ココスのひつまぶし」ではありましたが(笑)。

このココスのひつまぶし、ファミレスメニューといってもあんがい侮れません。
「ひつまぶし」とは、たしか名古屋発祥の(確かじゃないんで嘘だったら許して)鰻料理で、鰻とご飯がお櫃に盛られて出てきてお茶碗によそっていただきます。
その際、一杯目は普通のうな丼として、二杯目は胡麻などの薬味を入れて、そして最後はお茶漬けで〆るのが一般的だそうです。

しかしココスで何度かひつまぶしをいただいた私達にはそれぞれ気に入りの食べ方が出来上がってます。
マミちゃんは第二段階、つまり山葵や胡麻を投入した状態が好きなので、初っ端からこれでいきます。
私はまず海苔と鰻の間にある紫蘇を注意深く取り除き、ついでに山葵も痕跡すら残さず拭い去って、胡麻だけはふんだんにぶっかけ(胡麻は私の大好物の一つなのです)、続いて鰻を一掃にかかります。

そう、メインであるはずの鰻は、前菜よろしく最初にサッサと食べ切ってしまうのですね。
何しろ私はすべての魚介類が体質的に苦手で、ほとんどのものは嫌いでもあります。
鰻は「苦手だけど嫌いではない」数少ない魚介類のひとつで、食べたいのはやまやまなのですが、魚くさい味や臭いを感じると胃腸が受け付けなくなってしまうので、お腹が空いてタレの勢いで味わえる走り出しの段階で片付けるのです。

つまり、私は鰻そのものというより蒲焼のタレが好きなんですね(笑)。
ついでにいうと白いご飯も大好きで、炊きたてご飯にこのタレさえたっぷりかかってれば十分ご馳走になるという絶望的貧乏性をこんなところでまで発揮してしまいます。

よって、鰻がなくなった後にだしをたっぷりかけてお茶漬けというよりおじや状態になった代物(私は本家お茶漬けもきょくたんに水分が少ないのが好きです)をスプーンでズルズルと食べる瞬間こそ、私がこのメニューを食べていて一番美味を感じるときであります。

それにしても不思議なのは、こんな私も幼少時代うな重をとても好んでいたというのだからわかりません。
自分の記憶はまったくないんですが、固形物がやっと食べられるようになった段階の私はさかんに「おうな、おうな」と言って鰻を欲していたのだとか。いったいどこまでクソ生意気なんだ。

私は餓鬼にしては変な物を好む傾向があり、鰻のほかにも「こてっちゃん」などやたらアクの強いものを偏愛する傾向がありました。
ちなみに焼き肉はレバー専門でした(専門ってあなた、カルビもロースも食べずにレバーばっかりですぜ)。食の好みがほとんど酒好きのオヤジです。ああ、そういえば酒は当時から強かったです。

ただし、鰻は「刺さると痛い骨がある」ということを学習してからはしばらく食べられなくなり、こてっちゃんやレバーに至ってはその正体が何であるか解ってからは、今にいたるまでまったく口にできません。変態のくせにそうとう臆病です。
臆病ついでに理科の授業でキノコの正体を知った後も一時期食べられなくなりましたが、こればっかりはキノコを愛する気持があまりにも強すぎて、食欲に負けて食べてしまいました。というより、秋など食べぬ日がないいきおいで大量に摂取しています。

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