舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

2007-07-16 23:56:24 | 徒然話
今日、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』先行上映を観てきました。
祭日の先行上映を観に行くなんて愚の骨頂なのは分かってたんですが、最終巻発売前に観なくちゃ!!ということで今日観るしかなかったのですね。
まあ幸い、字幕版なのでロビーの地獄絵図から考えれば大変静かな客層でホッとしました。

今回の映画は、魔法学校5年生になったハリーたちの顛末が描かれます。
っつーかハリー、大人になり過ぎ。
11歳で入った魔法学校の5年生ってことは16歳のはずですが、とてもそうは見えません。こりゃ、少なく見積もっても3歳ぐらい上にしか見えないぞ。
でもこれにはのっぴきならないワケがあって、原作者のローリングさんはこのシリーズを1年1巻のペースで刊行してゆくつもりで、その通りになれば映画もだいたいそのスピードで作っていけたはずだったのですが、原作の発売がどんどこ予定より遅れたため(一番長いときで2年は空いたはず)、そうこうしてるうちにダニエル君がハリーを追い越して成長してっちゃったんですね。

こりゃ困った。だって、原作はあと2巻残っているのですぞ。
主演陣は最終作まで出演する契約を交わしているそうですが、最終巻(ハリーは18歳のはず)の頃には、冬ソナの高校時代のシーン並みに無理無理な年齢設定になってるんじゃなかろうか.....。

さらに悪いことに、ハリー役のダニエル君がそうとう大人っぽい、いやハッキリ言って老け顔系です。
私個人的には老け顔の少年がたいへん好きなので構わないんですが、個人的な好みはさておき、設定年齢とあまり乖離すると見ててツラくなること必至です。
幸い最終巻はまもなく発売されますから、ここはひとつ映画の撮影を急ピッチで進めていただき、これ以上の乖離を食い止めていただければと思います。

で、肝心の内容ですが。
原作で5巻といえば、今のところシリーズ中もっとも深刻な作品です。ハリーに嘘つきの濡れ衣が着せられ、全体を通じて陰鬱なムードがただよっている上、最後には非常に大切な人物が命を落としてしまうのです。
私もこれがショックでしばらく読み返せなかったほどです。
映画で彼の役をやった俳優さんは私のイメージと違っていたので、原作のときほど感情移入し過ぎないですんで助かりましたけどね。

逆にイメージどおりだったのがルーナ・ラブグッドです。
5巻で初めて本格的に登場するわりに、けっこう主要メンバーの一員として活躍するんですが、私はとっても変人だけど実は聡明な彼女が大好きなのです。
演じた女優さんもうまかったですねえ。あの夢見るような目線といい喋り方といい、まさにイメージそのものです。
なんでもこの女優さん、原作を読んだときからルーナに共感し、一般オーディションの時に「ルーナになれるのは私しかいない!!」という強い意志をもって臨んで役をゲットしたというのですから、うまいのも当然でしょう。

しかし原作がそういう展開なんだからしょうがないけど、なんでまたハリーはチョウ・チャンなんぞが好きなのかね(笑)。
原作で何度も可愛い可愛いと形容されてたから私はてっきりエキゾチックな東洋系美少女を想像してたのにあんな......いえ、個人的主観で人の外見を語るのはやめましょう。
それに原作だってハリーの主観で書かれてますもんね。フェアーな意見ではなかったという可能性もあるわけだ。

だいたい私はほかの女友達としじゅうくっついててクスクス笑ったりゴチャゴチャ内緒話しているうえに一人では何もできないタイプの女子がとても苦手なので、まんまそういう女子であるチョウの魅力がいまひとつ解りません(ローリングさんもあえて彼女のことをさほど魅力的に書いてないように思います。彼女もたぶん、意志の強い女性が好きな気がします)。
原作ではクィディッチの代表選手として描かれていたんで、(美少女というのはハリーの幻想だったにしても)せめてその取り柄があったけれど、映画ではそのことはあまり取り上げられていないため、ますますなぜ彼女がハリーの初恋の相手なわけ?という疑問が溢れます。
よくご覧なさいハリー。もっと君にふさわしい子がいるでしょう。ほらほら、ハーマイオニーが「チョウはあなたにメロメロよ」と言ってるのを聞いてむすっくれてる彼女ですよ。

というのはルーナではなく(笑)、ハリーの親友ロンの妹・ジニーのことです。
もう私は登場したときから彼女が好きで、いつの日かお転婆だけどセクシーな美少女に成長してホグワーツの男子をことごとく骨抜きにしたらいいと妄想していたのですが、『不死鳥』の次の作品ではかなり私の妄想どおりになっていて嬉しい限りです。
現時点ではハリーやハーマイオニー、そして自分のお兄さんたちのグループの一員というだけのポジションですが、次回作では彼女の重要度が飛躍的に上昇しますぞ。
その伏線としてか、ハリーとチョウの恋の成行きに憮然としていたり、誰より優れた魔法の才能を発揮している姿が描かれているのが興味深いですね。
最終巻ではまちがいなく恋愛にうつつを抜かす場合ではなくなりますので、まあ今のうちにせいぜい青春を謳歌して下さい。

ジニーの双子のお兄さん・フレッドとジョージも妹以上に素敵なキャラです。
特に『不死鳥』での彼らは最高にカッコいいですね。あまりの痛快さに思わず感動して涙ぐんでしまったあのシーン(まさしくこの映画中最高傑作のシーンです!)を最後に、彼らは学校から姿を消してしまいますが、次回作ではさらに活躍する彼らに会うことができます。楽しみだなあ。

もうひとり、ニンファドーラ・トンクスという私の好きなキャラがいるのですが、彼女はあまり活躍しなくてちょっとがっかりでした。
あの暗いストーリーの中で、彼女の存在もかなり救いなのですけれどね。

ちなみに、『不死鳥』のストーリーそのものはけっして痛快な終わり方ではないので、観るにあたってはその覚悟が必要です。

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