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さいごの色街、飛田~井上理津子

2024-05-24 | Book

井上理津子の「さいごの色街、飛田」読んだ。飛田は大正時代から大阪西成区にある遊郭。戦前は日本最大の遊郭として栄えた街だが、今なお、関西の風俗街として残っている。本書は大正時代の飛田から平成の飛田の歴史と今を記したノンフィクション。

著者は1955年生まれで旅、酒場、人物ルポなどをテーマに執筆活動するノンフィクションライター。本作品は2011年に刊行されているが、取材活動はかなり長い年月をかけて行われたようだ。暴力団事務所にアポなしで乗り込んで取材に行くなど度胸満点。この人、肝っ玉、据わっているな。

明治時代から遊郭は東京、大阪、名古屋など多くの地域であったらしい。明治から昭和初期に遊女になる女性は地方から売られれきた女性が多く、ほとんど性の奴隷のような扱いを受けていたようだ。親、兄弟の借金の肩代わりをさせられるため借金漬けからのスタート。明治から昭和初期は女性の仕事は少なかったこともあり、飛田で働く遊女は数千人だったらしい。

当時は性病の知識も少なく、治療も受けられず若死。また過酷な労働に耐えられず、自ら命を絶つ女性も多かった。東京の吉原に慰霊碑があると聞いたことがある。こういう悲しい女の歴史はタブー視され、あまり公になることはないし、ましてや教科書には載らない。

昭和33年に赤線地帯が廃止されるまで遊郭は政府認可だったということか。地図に赤線地帯は赤ペンで線が引かれていたことが赤線の語源とのこと。なるほど。

今、飛田で働く女性はホストにはまって借金漬け、シングルマザーで貧困から抜け出すため、etc。経営者側としては長く働いてもらうため、生活を派手にさせるように仕向けるなどして、この世界から抜け出せなくする策略もあるらしい。薬漬けにする話はなかったけど、覚せい剤などに手を出し、落ちるところまで落ちる女性もいそうで怖い。

 

著者のあとがきも含めると481ページの長大作。去年も2作品を発表している。

昨日は仕事を終えてから近所を40分ジョギング。その後、ジム通い。今年94回目。ベンチプレスは使用中だったのでパスしてプルダウンなど5種の筋トレ。筋トレの後、ランマシンで7キロのラン。タイムは59分。近所のジョギング、ジムへの往復ラン4キロを含め、11キロのラン。今年の走行距離は890キロ。
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