渡辺淳一の「化身」読んだ。もう20年以上も前の作品だ。映画化され、テレビで放送されたのをかなり前に観た記憶があり、原作読みたかったが、上下巻で1,000ページを超える長編大作のため気が引け、読む機会がなかった。実家に帰った時、ブックオフで2巻とも新品同様で売られていたので購入。しかも2冊で200円。
昭和の恋愛の話。霧子のモデルとなった人がいたなら、今は50代か・・・。
主人公の文筆家の秋葉が銀座のクラブで知り合った26歳年下の霧子を自分好みの女性に変えていく。女として開眼し、自立を求める霧子。嫉妬心から霧子を束縛しようとする秋葉。嫉妬→束縛→居心地悪い→女が逃げる→破局のパターン。男と女の仲は付かず離れずが長持ちさせる秘訣と思うけど。最後は今でいうストーカーまがいのことまでして、ちょっと格好悪い・・・。恋は盲目と言うからねえ。
とはいえ3年もよく続いた。まあ3,000万円以上貢いだ金の力もあると思うが・・・・。主人公の秋葉は資産家の育ちで、お金には困らず、お気楽のボンボン。毎晩、銀座に繰り出し、好きな女には広尾のマンションを借り、誕生日には25万円もする真珠のネックレスを贈る。こういう星の元に生まれている人っているんだよねえ。
ちなみに映画では秋葉が藤竜也、霧子が黒木瞳、秋葉の友人の能村は梅宮辰夫のキャスティング。今観たら、また違う感想を持つと思うな。
男と女の関係は花と蝶らしい。男が蝶で女が話。花は自分では動けないからね。
表紙が微妙に違う。意味深だ。
秋葉と霧子が出逢って1年ぐらいでスペインのマドリード、バルセロナに旅行するパートが、ちょっとした紀行文でなかなか面白かった。1998年にバルセロナ-ニースーミラノに行ったけど、ヨーロッパに行ったのは後にも先にもそれ一回のみ。スペイン行きたい。今度はバルセロナからアンダルシアに南下するルート希望。しばらくは実現不可能だけど・・・。
昨夜はタンゴのレッスン。先生2名を含むと10名。これくらいの人数が限界かな。男性が多いから女性は歓迎だけど。先々週のサカーダ+ジェバーダの逆回転の復習+α。最近は上り調子だよ。
今朝はきっちり朝4時に起き、5時半から仕事。眠さは否めないけど、仕事はきっちりする。この仕事のプロだから。