白石一文の〈一瞬の光〉読んだ。エリートビジネスマンの主人公(おそらく勤め先は三菱重工がモデル)は、才色兼備を絵に書いたような女と不幸を背負ってきたような女と同時に付き合うのだが、結末は・・・。この人の小説はどうもハッピーエンドが少ない。長い人生、タイプの違う異性を同時に好きになることはよくあること。この小説は極端なシチュエーションだが、弱い女を放っておけない男性心理を巧く表現していると思う。600ページは読み応えあるが、会話文が多いこともあり、結構スラッと読める。どちらかというと、男性にお薦め。