地球の危機!

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「北朝鮮」

2010-03-15 21:07:07 | Weblog
「北朝鮮」

(『新証言・拉致ーー横田めぐみを救出せよ』 元北朝鮮工作員、安明進著、廣済堂出版より)

「韓国人化教育」について(→(*))、筆者の安明進氏は、北朝鮮(金正日氏)は、ここまで酷いんだ、という感じで書いておられると思いますが、私は逆のことを考えました。

資本主義国を倒すために、ここまで出来るのならば、それを平和のために使ったら、どれだけすごいことができるだろう! と。

そういうこと(拉致など)をやらせるのは、現体制維持のためでしょう。ならば、現体制というか、金正日氏の命は守られるという保障があれば、北朝鮮国民にもう少し衣食住が与えられても構わないのでしょう。


(引用始め)
○彼ら、韓国人拉致被害者の心境を思い知った経験もある。実習の合間に韓国人教官と話をしていた時のことだ。教官が、「私が幼い時はこうだった」という話しかしないので、私が思わず、「大人になってからはどうだったのですか?」と突っ込んだ。すると教官は、「まだ小さい頃こちらに来たから」と言葉を濁したのだ。


○飲み屋で実習をした時、韓国人教官がつぶやいた一言も印象に残っている。
「将来あなたが韓国に行った時、海岸で何も知らずに遊んでいる子供だけは連れて来ないでください。」
教官は達観したような表情を浮かべていた。自分が子供の頃に拉致されたことを婉曲に伝えようとしたのかも知れない。             
                                

○(寺越)武志さんが日本を訪れた最後の夜、友枝さん(武志さんの母上)は東京のホテルで、親子水入らずで過ごした。二人は遅くまで語り合い、やっと寝ようとした朝5時過ぎ、52歳になる息子は母親の身体を触りながらつぶやいたという。
「お母さんのぬくもりが一番いいです。」
                                  (引用終わり)


拉致被害者の方には、とても失礼な言い方をさせていただきます。お許しください。

武志さんは、「お母さんのぬくもりが一番いいです」と言うことができます。

金正日氏には、出来ないのだと思います。

武志さんにとって、、「お母さんのぬくもりが一番いいです」に当たるものを、金正日氏も表現することが出来たら、聴いてもらえる相手がいたら、もしかしたら、非人道的なことを、もう少ししなくても済んだのかもしれない、と思います。

これも失礼な言い方ですが、人数でいくと、アメリカに殺された日本人の数の方が、拉致被害者の方の数よりも、ずっと多いと知りました。

アメリカも、陰謀国家だと思います。

その理由は、私は、「本音を言えないから」だと思います。




(*)
P.178
私は金正日政治軍事大学で韓国人になりきって韓国に潜入するための「韓国人化教育」を受けていた。

その際、度肝を抜かれたのが「以南(韓国)環境館(もしくは教育館)」の存在だった。

同館があるのは、龍城区城新美里10号洞、平譲市の中心部から北へ30~40キロメートル行った山奥の地下に韓国の街が再現されている。

… 模造とはいえ、この施設では実際に電力を供給していた。環境館で消費される電力は龍城で暮らす20万人のそれより多いのだ。…

以南化環境館の内部はまさに韓国そのもので、韓国にあるものは全て揃っていた。警察署から学校、郵便局、スーパー、ホテル、市場、飲み屋、さらには驚くことに売春宿まであった。また北朝鮮では想像も出来ない贅沢品の宝庫でもあった。飲料品など全て賞味期限内の新しいものが揃えられていた。あれだけのものを揃えるのにはかなりの外貨をつぎ込んでいたに違いない。

ここでは商店や品物に限らず、運転免許証や住民登録証、パスポート、ビザ、銀行の預金通帳まで、韓国生活に必要な物は何でも揃った。しかも働いているのは本物の韓国人だ。私が見ただけで80人以上はいた。彼らは皆、工作員教育のために韓国から拉致されてきた人々なのである。

どれほど韓国化教育が徹底されていたか、…

これも亡命後の話だが、私の身辺警護を担当していた警察官と一緒に、あるホテルまで急いで行かなければならないことがあったのだが、あいにく渋滞に巻き込まれてしまった。そのとき、裏道を教えたのは、私の方だった。初めは私の指示を疑っていた警察官もずいぶん早く目的地に着くことになってびっくりしていた。

金正日政治軍事大学ではソウル市内の裏道まで教えていたのである。環境館の中の「ソウル市館」には縦150メートル、横100メートルの場所に、ソウル市内の各区がフロアごとに再現してあり、電動椅子に乗って行き来できるようになっていた。

例えば10階建てのマンションなら、20センチほど、ソウル市内で最も高い「63ビル」は40センチほどといった具合に、ミニチュアがびっしりと並んでいた。いつか環境館の存在が明るみになれば、世界中の人々がソウル市館を見て息を飲むに違いない。

それほど忠実にソウルの町が再現されていた。しかもソウルの工作員から、あるビルで工事が始まったという情報が入ると、ミニチュアビルでも同様に工事が始まり、毎日届く報告に従って同じペースで工事が進んで行くのだ。

こんな調子だから工作員になるためのテスト問題も、「今あなたは京幾道議政府市の議政府北駅にいる。これから○○分以内でソウルの南山にあるタワーホテル韓国館まで行かなければならない。出発!」といった具合だ。

学生たちは通勤ラッシュなどの時間帯も考慮に入れつつ、どの交通機関を使うべきか、どの道を選ぶべきか、といったことを、シミュレーションして解いていくのである。