「3種類の人々」
私は時々、阪神淡路大震災3年後に、被災者が言われていたことを、思い出します。
地震が起きた当座は、大変だった。
破壊され、無くなった人もいる。… 救援物資に頼らざるを得ない、しかし、その救援物資を横取り、分捕って行く人もいる。
NHKテレビの「震災特集」で見たと記憶しています。
話されていたAさんは、
「3年経って振り返ってみて、震災当時は3種類の人々がいると思った。
1番目は、地震が起きて、自分や自分の家族も大変。だけど、それでも、他人のために駆けずり回っている人。奔走している人。
2番目は、茫然自失の人。ショックが大きくて、何も手につかないでいる人。
3番目は、こういう大変な時に、生活物資の値段を吊り上げて売ったりして儲けている人。あるいは、火災が起きているのに、さらに火をつけて回っている人。
私は、特に、3番目の人には、腹が立ちました。けれど、3年経って、落ち着いて…
考えてみると、どの人も、1番目の人も、2番目の人も、3番目の人も、精一杯生きていたんだなあと思いました。
1番が良くて、そりゃあ、1番の人は立派だと思いますけど、2番目、3番目の人も、その人なりに一生懸命である点においては、同じだったんだなあと思いました。」
と。私は唸りました。時々思い出すのです。
私は時々、阪神淡路大震災3年後に、被災者が言われていたことを、思い出します。
地震が起きた当座は、大変だった。
破壊され、無くなった人もいる。… 救援物資に頼らざるを得ない、しかし、その救援物資を横取り、分捕って行く人もいる。
NHKテレビの「震災特集」で見たと記憶しています。
話されていたAさんは、
「3年経って振り返ってみて、震災当時は3種類の人々がいると思った。
1番目は、地震が起きて、自分や自分の家族も大変。だけど、それでも、他人のために駆けずり回っている人。奔走している人。
2番目は、茫然自失の人。ショックが大きくて、何も手につかないでいる人。
3番目は、こういう大変な時に、生活物資の値段を吊り上げて売ったりして儲けている人。あるいは、火災が起きているのに、さらに火をつけて回っている人。
私は、特に、3番目の人には、腹が立ちました。けれど、3年経って、落ち着いて…
考えてみると、どの人も、1番目の人も、2番目の人も、3番目の人も、精一杯生きていたんだなあと思いました。
1番が良くて、そりゃあ、1番の人は立派だと思いますけど、2番目、3番目の人も、その人なりに一生懸命である点においては、同じだったんだなあと思いました。」
と。私は唸りました。時々思い出すのです。