地球の危機!

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「「ゆとり教育」って?」

2009-10-30 11:05:11 | Weblog
「「ゆとり教育」って?」

日本の児童・生徒の学力が落ちているということで、その「犯人」は「ゆとり教育」だとされて、(「ゆとり教育」が)悪く言われていると思います。
 
でも『こんな教育もあるんだーー学びの道を拓く総合学習』(編著、中野光・行田稔彦・田村真広、新評論)という本に、総合学習の時間にされた現場の先生方の授業が紹介されてあります。
実に、26人の先生が書かれていて、各々が本当にユニークだと思います。

例えば、「米作り」に挑戦した学級では、(北海道)

1、学校の畑の「石取り」、「土掘り」「運び出し」から始まって

2、3週間後に田植え。バケツにも苗を植えた。

3、「水田日記」を付け、雑草がないので虫の心配はない/ スズメよけを作る必要がある/ 落水   をする、等を調べた。

4、穂が出た時期/ 花がたくさん咲いた時期/ スズメに食べられた時期…  「夏休み水田絵   巻」(30メートルも!)を作った。

5、9月9日に台風が来て、翌日、変わり果てた稲を見て、子供たちは落胆。稲を立ててやった。

6、9月16日。刈り入れ=参観日。

7、11月10日。脱穀、籾摺り(もみすり)
  1升瓶と割り箸、あるいは手で脱穀。つついたり、すり鉢で籾摺り。

  なかなか進まない。

  「農作業の機械化」を体験すべく、脱穀機と籾摺り機を登場させた。1時間半の作業が5分で済む。が、子供たちは、機械を使わず、手作業。(ほとんどの子が!)「ここまで手作業なのだから… 」

  JAの人に来てもらい、米の等級は、1等米! であった!

8、12月9日の参観日に、稲藁で「しめ縄リース」作りをした。

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素晴らしい実践だと思います。(子供たちの感想文も素晴らしいのですが、省略させていただきます)

けれど、どんな実践をするにせよ、日本語が読めて、計算が出来て、つまり、ある程度の基礎学力がないといけないと思います。それには、「丸暗記」とか、「スパルタ式」とかが良いそうです。

「祇園精舎の鐘の声… 」、覚えさせられましたよね。

算数の計算(加減乗除)は、1分間とか、時間を決めて、それで何問正解できるかを競うのです。

これも、私もやらされましたね、そういえば。だけど、いつもいつも同じ子が一番でした。それが面白くなかった。(もちろん私ではない)

「一番たくさん正解できた人」、だけでなく、

「前回よりも良かった人、/ 同じだった人/ 悪かった人」

も、手を上げさせたら良い、と思います。そうすれば、誰もがヒーローになれるし、「クシュン」の気分も味わうだろうと思います。

それもやって、「総合学習」ーー自分たちで考えて、決めて、実践して行くーーをするなら、鬼に金棒だと思います。

「総合学習」が先生たちの負担にならなければ、良いですね。

寺脇研氏が、「ゆとり教育を進めたのは、良いことだった」と言われていたのです。その時、私は納得できたのです。

寺脇氏が言われていた「ゆとり教育」の中身って、「自分が感じ、自分が考えて、決めて、実践する。そして後で、振り返ってみること」と解釈して良いのでしょうか?