京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 「春を背負って」

2014年06月14日 | 映画・観劇

「歳を重ねると人はいろいろなものを背負って生きなければならなくなる。地図もない、案内人もいない道を…。」
「一歩一歩、普通に歩けばいいんだよ」
「徒労」ということばを用い、無駄なように見える一歩一歩の積み重ねが人生なんだ…と言葉にして見せる。

「木村大作監督・撮影」でも話題の映画、映像の美しさはいうまでもありません。エンディングで流れた山崎まさよしさんの主題歌の歌詞。多くはないセリフ。飾らない素朴さに豊潤な温かみを感じて、心がじんとくる。観終わって、ああいい映画だと思いました。

口にしないだけで人は様々な思いや荷を背負って生きているはず。後生大事にしまいこむほどのこともないお荷物は片づけて、勤勉に…、歩いていく道はこれまでつけてきた道の他にはないのだろう。これからを生きていくことに、力づけられるセリフが嬉しい。
それぞれの人にとっての「我が道」を生きていくことには、やはり意味があると思うのです。深い人生の意味を語ってくれている映画だと感じました。

「アナと雪の女王」「青天の霹靂」「ウッドジョブ」、友人がよかったと何度進めてくれても、決して気持ちが向かないまま。今回は公開を待っての久しぶりの映画でした。きっともう一度観に行くと思います。

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6 コメント

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Unknown (matsu)
2014-06-15 12:52:12
まわり道、分かれ道、迷い道、歩いている時は分からない道かもしれません。
後戻りのできない道でもありますね。

そんな素晴らしい映画があることも知りませんでした。
機会が巡ってきたら必ず、見てみたいです。

「春を背負って」忘れないように気をつけます。
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道、matsuさん (kei)
2014-06-15 18:28:53
悩みつつ、その時々に精一杯の選択をしながらやってきました。

映画では、自分の思うままに生きてきたというゴロウさんが、父親亡きあと山小屋の経営を継いだ亨を見守ることばが暖かく、
共感しながら自分への励ましのようにも感じて胸打つものがありました。

松山「清盛」ではちょっと引き気味になりましたが、松山ケンイチの若さにそのまま好感が持ててみました。
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映画 (Rei)
2014-06-17 09:59:36
早々とご覧になられましたね。
私も是非見たい映画です。
前作「剣岳・点の記」も美しい映像にも物語にも感動致しました。

股関節の不調でぐずぐずしていますが
見逃さないようにしたと思います。

↓野生動物の被害は大きいのですね。
処分も致し方ないのでしょうか?
安易に処分を考えないで根本的な方法はないのでしょうか?
悩ましい問題ですね。
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春を背負って (マーヤン)
2014-06-17 11:14:50
私も以前から見たいと思っていた映画です。調べますと「長野グランドシネマズ」で本日(17日)から始まっております。若き20代に、山のベテランの友人3人と夏山の「立山連峰」での山小屋での貴重な経験が蘇って来ました。その後、怪我が元と仕事が忙しくなり、山に登るのは、近隣の低い山となりました。本格的登山は「立山」が最後の登山でした。映像が専門の「木村大作」きっと感動を与えてくれる「立山連峰」だろうと想像しております。keiさんのブログでは「生きる原点を考える機会になりそうだと思います。19日が空いているので長野まで見に行きたいと思っております。
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「是非」…、Reiさん (kei)
2014-06-17 12:28:33
この映画公開前に、監督のテレビ出演も多かったせいか関心を持っていました。
「剣岳…」もよかったのを思い出します。
これからの日々もやはり迷いつつでも一歩づつ進むしかないのだと、
わかっていることと思いながら考えさせられました。

市外が多いのかもしれませんが、かなりの数が処分されていて驚きました。
じっとこちらを見てくる様子は可愛いのですが…。
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19日に、マーヤンさん (kei)
2014-06-17 12:37:21
「立山連峯での山小屋の経験」がおありなのですね。
懐かしく思い出しながらきっと感動に浸れるのではないでしょうか…。
私は山小屋の様子も実際には全く知りません。

厳しさ温かさ、人とのつながり、生きるということ…、
冒頭から引き込まれ良い映画だと思いました。
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