京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

一つの勝利に酔って

2022年12月02日 | 日々の暮らしの中で
「やっと」11月が終わったという思いは、毎年のように感じている。
一年の締めに向かうまでの、ここしばらく、自分の楽しみごとのためにも時間を使うとしよう。

サッカーワールドカップ、対スペイン戦で勝利。嬉しい、嬉しい。一つの勝利を日本中が歓喜する。そんな様子をテレビで見ては、やっぱり嬉しく喜び合いたい。野球とはまた違った力がある。
私の気分も、一日盛り上がったんじゃないかなあ。こんなこと、前はいつあっただろうか。

 

我が家では息子が小学校4年生からサッカークラブに加入した。大学受験を控えて仲間は数人抜けたが、高校3年の最期まで続け、両立に精を出す姿を見守った。やめるも続けるも、すべて彼の選択だった。結果、ベスト4に届かず、彼のサッカー人生は終わった。ゲーム終了の瞬間は、いまでも眼裏に残る。

書店でたまたま見つけて数冊買って帰ったのが『オフサイド』だった。これを機に数冊ずつ買い足し、全巻が揃う。読者は息子と私。
彼の机の上には数冊が無造作に置かれ、ページを開いたまま伏せた一冊があったのを覚えている。試合の前夜、読んでいたのだろう。
もうはるか昔…。それでいて年数ほどの開きを感じないで思い出す。


外は寒かったけど、心はあったかで、この勝利に酔うように過ごして十分な一日だった。
次戦も頼みます。
コメント (2)
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