goo blog サービス終了のお知らせ 

京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

花びら一枚残して…

2013年10月08日 | 今日も生かされて

台風の影響か、朝からどんよりした雲が空を覆い、降りそうで降らないまま夕方に。気温も高目で蒸し暑かった。
ひんやりとした風が吹き抜けて降り出した霧雨が肌に心地よい。
空き地に波打つように揺れるいっぱいのコスモス。なかなか逞しい花でもありながら、奥においてあるブルドーザーのごっつさとは対照的に優しげに見える。やはりこの繊細な華やかさに魅かれるのかもしれない。ちょっぴりさびしげな姿にも、か。

誰か、恋占いでもして帰ったのか。一枚だけ花びらを残して「好き」で止めた彼女がいるのかな?
どうしたって「嫌い」で終わってしまう8枚の花びらなのに、なぜかいつも「好き」からそっと占いだすことになる。「好き」で終わるために「嫌い」から始めることもおそらくないだろう。「好き」であることを求めるから、始まりはいつも「好き」。
花ことばは「乙女の心」だそうな。「女の心」じゃ、初々しい、秘めた恋心の甘美さには距離があるのかしらねえ…。

〈八枚の花びらを持つコスモスのいつでも「きらい」で終わる占い〉万智さんが詠う。
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする