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京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

龍馬色

2010年03月23日 | 今日も生かされて
朝からしとしと雨が降り続く。ちょこっとお尻に根が生えて座っている間に日は暮れた。時間の経過もわからない、いつ夕暮れが訪れたのかもわからないほど薄ぐらい一日だった。
そんななか、先日の文化フォーラム参加を共にした友人から絵手紙が届いた。

水仙の花に添えて
   “春の京都は 龍馬色ね 
         また会おうぜよ”      だって。

「恥ずかしいけど・・・」 始めたばかりだと言う。
書のほうも習うのかな?
ミミズがはう、柔らかな字を書く彼女が、慣れない墨書にはやけにリキが入っている。
いいのよ、いいいのよ、味だから。心あふれた一枚、ありがとう。

京都が幕末に政局の舞台となって以来、政変で何度も焼けているが、
昔は…、隣の家は…と、ああだったこうだったと生活の足跡を大切に、記録しながら復興してきたという。なんとしても祖先の土地を守りたい。自分のところにお金はあるが、隣近所を気にして自分だけ復興してよいものか? 連れもって復興しよう。
そんな意中でもあったらしい。これは京の誇りになっているという話があった。

今年は、とりわけこんな歴史の興亡の中に消えていったいくつもの足跡や叫びが、春の賑わいの中で聞こえてきそうかな。
春の京都は「龍馬色」なのか。


コメント (4)
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