京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 春先のミステリーとはオーバーな・・・ 

2010年03月25日 | 日々の暮らしの中で
三日続きの雨。なんとも寒い。

府立植物園の西側、賀茂川に沿った半木(なからぎ)の道の枝垂桜や、加茂街道沿いの桜並木が色づいていた。最近は山全体の明るさも増している。
夕刻の雨の止み間。ここの桜はまだこれから、3日見ぬ間に…ということもあるまい、花は待っていてくれるだろうなと、勝手な期待を込めて車で走り抜けた。桜の名所も数々あるが、この季節の加茂街道は好きなのだ。

家に戻ると、玄関出の間に、薄い紫色の包装紙にくるんだ菓子折りよりは大き目の包みが置いてあった。

「御用でお越しの方はお名前を・・・」
訪問者がわかるようにと、メモを添え用紙と筆ペンを箱に入れて上がり框の脇に置いておくことにしている。婆様の発案であった。
一人でいると来客の声に気づかない、ピンポンも家中には行き届かず場所によっては聞き落とす。大声の威力も半減した。返事はすれど出て行くのに時間もかかる…、もろもろの負の事情が婆様に重なってきたからだ。

来客には、とにもかくにもまずは返事!婆様によく言われたものだ。奥からでも大声で!声だけでも顔を出せ?実家ではこれとはまた逆、そんなところから大声出すなとよく父に言われたものである。ただやはり血は濃いのか、私は大声を出すエネルギーをためらうぶん、全速力のつもりで駆けつけているが。

で、この包みの置き主様がわからない。「開けてみれば」「待て待て明日まで待て」
ま、これだけのこと。
春先のミステリーなんてほどのことでもないか。どなたさん? メモさえあれば…。
コメント (5)
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