昨日は終日墨絵を描いた。とても調子がよく10作の「唐子シリーズ」が完成。紙は、沖縄の和紙・月桃紙を使用。
「楽園シリーズ」のアクリル画と違い、墨絵は一発勝負であり、失敗すると即屑かご行きとなる。アクリル画は、膨大な時間がかかるけれど手直しがきく分緊張感はない。一方墨絵は、出来あがりは早いけれど、キリッとした緊張の中、静かに、厳かに執り行われる儀式に似ている。
ある朝起きて「今日は墨絵が描けるぞ・・」と、予感のようなものが来る。大げさだが天からのお達しのような、桃源郷にいるような静謐で平和な気分のとき、良い作品がどんどん生まれる。昨日がまさしくそうだった。
今日さっそく、墨絵に合う額を注文した。額装して画廊に飾る日が待ち遠しい。