例会・イベントのご案内とご報告

特定非営利活動法人 京町家・風の会

第61回例会「気ぃつけてみまひょ2…京町家改修見学会」のご案内♪

2014-09-30 10:52:56 | 例会・イベントのご案内
暑ささぶさも彼岸まで…とはよぉ言うたもので、ずいぶんと凌ぎ
やすくなりました。夏のお疲れ、みなさまいかがでしょうか?

さて、次回例会のご案内です。烏丸御池からすぐのろうじの
なかの京町家の改修工事がほぼ終わり、このたび、持ち主さまの
ご厚意により、現場を見学させてもらえることになりました。

当会がまだ市民団体だったころ、この町家のお隣のお家の見学会を
催したことがございます。2000年の夏でした。あれから、14年以上
経ちましたが、ろうじの凛とした雰囲気はかわらず、ものすごい
街中であるのにもかかわらず、この辺りだけ時がとまったかのようです。

工事の解説は、当会理事・中川典子(酢屋・(株)千本銘木商会)
が担当いたします。

どうぞ、お楽しみに~。ご参加、お待ちしております。

           ---------記---------

■□■第61回例会「気ぃつけてみまひょ2…京町家改修見学会」のご案内■□■

日時:2014年10月26日(日) 午後2:00から1時間程度の予定

場所:中京区(個人宅ですので、参加の方にのみ地図を送信します)
アクセス:地下鉄烏丸御池駅下車徒歩数分
定員:10名程度

会費(会場費・運営協力金):当会会員1000円 非会員1300円
   子ども・学生・職人さんの卵さん 1000円

※ お子たちの参加は構いませんが、工事中ゆえの危険箇所があります。
同伴の方がしっかり看てあげてくださいね~! 託児はございません。

申込み:参加申し込みページより。 あるいはFAX.075-841-8089まで。
FAX.の方は、以下の項目をご記入の上、送信してください。
1)氏名(ふりがな)  2)会員/非会員 3)連絡用電話番号(携帯電話があれば、
その方がありがたいです) 4)住所 5)その他
◎いただいた個人情報は、集計および連絡のみに使用いたします!

締切:10月25日(土)正午 ◎キャンセルの〆切も同日(10/25正午)です。

★ご参加くださる方へお願い★
●準備の都合上、なるべく早い目にお申し込みいただけると嬉しいです。
●当日のご連絡は、電話090-1131-8074(井上)まで願います。
●駐車場はございません。公共交通機関をご利用ください。

お問い合わせは↓
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  特定非営利活動法人(NPO法人)京町家・風の会 URL
 〒602-8147 京都市上京区葭屋町通椹木町下る直家町213
  電話 075-841-8074 FAX.075-841-8089
  E-Mail:machiya@kyo-kaze.jp
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竹づくし!~第59回例会ご報告~

2014-09-09 15:41:11 | 例会・イベントのご報告
今年度初の例会は、6月22日の「銘竹問屋『竹平』さんを訪ねて」でした。



銘竹問屋「竹平商店」にて、先代社長・利田竹芯さまからお話しをうかがい、お店やお蔵の中もご案内していただきました。

ご参加くださったのは、5名の方々。
竹工芸の職人さんをはじめ、みなさま大変ご熱心な様子で見学しておられました。

竹平さんはもちろん町家!
柱が石の上に乗っていますね。



事務所+母屋の通り庭にはいろいろな竹。なんと竹ギターまで
壁や天井にもさまざまな竹のモザイクや網代が見られ、さながら竹の館。
隣りの吹き抜けの倉庫にもこれまた長ーい竹竹竹…!
若い竹から蔵で年数を経たものまで、時間の流れがぎゅっと詰まった空間が天窓からの光に浮かび上がる様子に圧倒されます。

三角になるように育てられたもの、亀甲竹という自然に捩れた竹、斑の入り方や色の異なる様々な竹をひとつひとつ手に取りながら
それにまつわる物語を聞かせてくださる利田さん。

生産に携わる方々のお仕事の大変さや、自然の力の不思議さを感じるお話ばかりでした。
竹は2ヶ月半で最終的な大きさやしなりなどの性質がどのようになるかが決まってしまうそうです。



長い年月を経てしっかり燻された煤竹や、名人の手になる細工もたくさん見せていただきました。

最後は母屋で、そこここに施されている竹の細工や工芸品も拝見させていただいてまさに眼福のときを過ごし、
さらにはお商売についてや竹をめぐる近年の状況などをうかがいました。


↑こちらが左官仕上げ竹おさえの漆喰天井。


自然環境の変化だけでなく、生活様式の変化も扱っておられる竹に影響するそうです。
例えば、長年燻されてやっとできあがる煤竹などは、火袋がなくなったことや、燃料の変化、そして解体方法の機械化などの影響で入手しにくくなっているとか。
利田さんはこのような状況になることを見越して、まだ入手できる時期にできる限りの竹を集められたそう。

お商売ということは、携わるモノの来し方行く末を考えることでもあるのだな、と感じました

最後になりましたが、ご参加いただたみなさま、会場提供をご快諾くださいました竹平商店さま、貴重なお話をしてくださった利田竹芯さまに心より御礼申し上げます。ありがとうございました。