古代の史跡を歩く(旧:多摩の史跡を歩く)

川崎麻生区、町田市や、他地域の史跡の記録です。

五色塚古墳(兵庫県神戸市)

2017-08-14 21:00:54 | 日記
2017.8.11

◾️五色塚古墳

お盆休みを利用して関西に遠征。
新神戸から神戸市営地下鉄・JRを乗り継ぎ、垂水駅で下車。徒歩10分程で到着。
北西側から見た全景

北東側から見た全景

西側に入り口がある


プレハブの管理事務所があり、ノートに簡単な見学申込みを記入すると、墳の解説パンフレットをくれた。

入場料は無料。事務所内部に、この墳で発掘された円筒埴輪などの出土物が展示されている。
墳丘登り口の解説板

推定、4世紀後半の築。墳長194m、後円部の高さ18.8mの、兵庫県最大の前方後円墳。築造時の状態に再現されている。
くびれ部西側の階段から登る。

墳丘は三段式。前方部の二・三段目、後円部の二段目斜面に、葺石が敷かれている。


後円部の黒っぽい敷石は、築当時のもの(解説板によると淡路島から運ばれたもの)、前方のものは白っぽく、現代の復元時の石だということであった。(管理事務所の方の談。)
南に、鳴門大橋、淡路島が見える。




後円部の上部は平らな長方形


後円部に登る。

後円部の上は、平らな円形


円筒埴輪は樹脂製のレプリカ

後円部上部から鳴門大橋

管理事務所

周濠の中に四角い小墳丘

北東側から見た後円部

東側から見た前方部

墳の東側にあるマンションの濠跡保存地


前方部の南端。山陽電鉄の線路に隣接。

外型・展望ともに素晴らしく、非常に見応えのある古墳。
周囲は上品な住宅街。駐車場が墳の北側にある。

(兵庫県神戸市垂水区五色山4丁目)

〈参考〉
日本書紀の神功皇后の段に、淡路島から播磨に船で石を運び、明石に偽の王陵を作ったという話があり、この古墳と関係があると言われているとのこと。

〈小壺古墳〉
五色塚古墳のすぐ西側に、直径70mの円墳


墳には登れない。
五色塚古墳の上から見ると、上部は平らになっている。


【★★★ 一般向き】