古代の史跡を歩く(旧:多摩の史跡を歩く)

川崎麻生区、町田市や、他地域の史跡の記録です。

八幡塚古墳・二子山古墳(群馬県高崎市)

2021-03-27 10:00:00 | 日記
2021.3.27

高崎駅で新幹線が北に上越、西へ長野・北陸へと分かれるが、二線に挟まれたあたりに、三基の前方後円墳を擁する保渡田(ほどた※)古墳群がある。

◾️八幡塚古墳
5世紀後半築造。三段築成で、墳丘の全長96m。近年の発掘調査の結果に基づき、築造時の姿に復されている。









人物・動物埴輪の群像




儀式の様子を表現したと思われる埴輪群が推定復元されている。

後円部の墳頂から、石棺展示施設に降りる階段
舟形石棺の実物が展示されている。







棺の周囲には人頭大の石がたくさん置かれている。



前方部から後円部を撮影。遠くに榛名山が見える。

葬送儀礼が行われた施設と思われる「中島」。墳丘の周囲に4つある。







◾️二子山古墳
八幡塚よりも少し前、5世紀の第3四半期頃の築造。墳丘全長108m。




墳頂部に埋葬施設(石棺)が写真で表示されている。





立て直された埴輪列の復元




中島



◾️かみつけの里博物館
両墳に隣接して、立派な博物館がある。出土物や古墳の築造の様子がわかりやすく展示されている。
(群馬県高崎市井出町1514)

もう一つの「薬師塚古墳」は時間がなく見学できず。

※参考
「保渡田」の読み方は、各種webサイトでは「ほどた」「ほとだ」の二種あるが、文化庁の「国指定文化財等データベース」では「ほどた」となっている。