古代の史跡を歩く(旧:多摩の史跡を歩く)

川崎麻生区、町田市や、他地域の史跡の記録です。

田名向原遺跡・谷原古墳群・当麻東原古墳(神奈川県相模原市)

2015-03-01 20:20:00 | 日記
2015.2.21

■田名向原遺跡(たな むかいはらいせき)

相模原市中部、相模川の東岸の段丘に、旧石器時代から縄文時代、古墳時代の遺構が遺跡公園として保存されている。




◇旧石器時代の住居状遺構

約2万年前の旧石器時代の住居跡と考えられる遺構を復元したもの。

石器が約3千点出土したという。原石・未完成品も多数出土していることから、石器の製作所跡と考えられるこのこと。
直径約10mの円形状に並ぶ柱穴跡、炉跡が復元されている。

◇地層復元パネルⅠ

出土した黒曜石が産地表示、地層(復元)とともに展示されている



◇地層復元パネルⅡ




◇谷原12号墳

この遺跡公園の北方約60mで発掘された、約1400年前の古墳時代後期の円墳を復元したもの


このほか、谷原13号墳・14号墳の円形の位置表示がされている


◇縄文時代の竪穴住居


遺跡公園の東側で発掘された約5000年前の縄文時代中期の小型竪穴住居を復元したもの



◇田名向原遺跡学習館(旧石器はてな館)

遺跡公園に隣接する展示館。遺跡の出土物、住居跡の復元模型等が分かりやすく展示してある。数個集めて展示してある、こぶし大の黒曜石の原石が圧巻。



入場無料。数台停められる駐車場あり。

遺跡公園から相模川を見下ろす

遺跡公園から丹沢の展望


【★★★ 一般向き】

(相模原市中央区田名塩田3-23-11)

■谷原1号墳、3号墳、4号墳

相模原ポンプ場の敷地内に、谷原古墳群(計14基、7世紀前半(古墳時代後期))のうち1・3号墳が保存されている。




フェンスの外から見える

1号墳


3号墳

ポンプ場裏の、金山神社の鳥居の奥、祠の脇に4号墳



【★☆☆ 遺跡マニア向き】

(相模原市南区当麻140)

■当麻東原(たいまあずまはら)古墳

県道52号から坂道を登った高台の、小さな公園(当麻東原公園)


園内に7世紀の、直径約16m、高さ3mの円墳が保存されている。

周囲は生垣で囲われている

墳の上に登れる。見晴らし良し。


【★☆☆ 遺跡マニア向き】

(相模原市南区当麻1440-2)