古代の史跡を歩く(旧:多摩の史跡を歩く)

川崎麻生区、町田市や、他地域の史跡の記録です。

八幡山古墳・地蔵塚古墳(埼玉県行田市)

2015-09-23 22:02:28 | 日記
2015.9.21

◼︎八幡山古墳

埼玉古墳群から北に2km程のところにある広大な富士見工業団地の中に、八幡山公園。


小高い丘の上に、全長14.7mの巨大な露出石室。もともとは全長16.7mあったとのこと。


石室内部は土日・祝日に公開されている。入り口から奥へ、羨道(えんどう)・前室・中室・奥室へと続く。

羨道。案内パンフが置いてあった。

パンフの表紙

前室

中室

奥室。ここまでは外光が届かず真っ暗で中入るのは少し勇気が要るが、思い切って入ると、人感センサでライトが点灯。



7世紀前半~中頃築の古墳で、昭和初期に墳丘が壊される前は、直径80m、高さ10m程の円墳であったとのこと。石室も昭和52~54年に復元が行われる前は崩落していたが、復元工事で現在の姿になったとのこと。

立派な遺跡で、もっと多くの人に見て欲しいが、交通の便が良くない。

(行田市藤原町1-27。バス停「工業団地」から徒歩数分。)

◼︎地蔵塚古墳

八幡山古墳から北に数分歩くと、地蔵塚公園という小さな児童公園に、高さ5m程の塚。



てっぺんに地蔵堂がある。


推定、7世紀後半の築。
南側に鍵の掛かった石室の入り口。
線刻壁画があるそうだが、非公開。


(行田市藤原2-28 バス停「若小玉郵便局前」から数分)

上記2墳とも、かつて10数基存在した若小玉古墳群の一部。これら以外は現存しないようだ。

【★★★ 一般向き】