箱根神社つづき。
三の鳥居
鳥居の先には、
老杉が立ち並ぶ、爽やかな参道が続いています。
参道途中の、第六天神社
御祭神:淤毋陀琉神
右手に研修殿を眺めながら、
先へ進みます。
至る所に巨樹、古木があるので、
ついつい足を止めて見入ってしまう。
矢立杉(御神木)
801年、東北鎮撫に向かった坂上田村麻呂は、
箱根の坂を超える際に箱根権現(箱根神社)を参拝。
表矢を神前に献上し、戦勝を祈願しました。
その御神徳もあって田村麻呂が諸願成就したことから、
後世の武将たちは、箱根の山坂を超える折に、
これに倣って表矢を神前に献上、戦勝を祈願しました。
この矢立の杉は、その謂れによるものだそうです。
手水舎
凛々しい龍さんです。
箱根神社は、箱根に離宮があったため皇室とのご縁も深く、
明治・大正・昭和の三代に渡り天皇の行幸がありました。
見るものいっぱいで、
クラクラしそうです(笑)。
四の鳥居
四の鳥居をくぐり、正参道へ。
正参道より、四の鳥居をのぞむ。
石段の途中、右手に祓戸神社。
その前には、神輿庫がありました。
夏祭りに出御する神輿が納められています。
左:鳳輦(1667年製作/奉納者:小田原城主 稲葉正則)
右:大神輿
木々の緑と、朱が調和して、
美しさ倍増。
弁財天社
御祭神:市杵島姫神
弁財天社のそばに、めっちゃ好みの光景が。
けけら木(御神木)
この枯木は元々、芦ノ湖中にあった湖底木のひとつでした。
太古の昔、巨大地震により陸上から芦ノ湖の底に地滑りした樹木の化石です。
年に一度の大御祭である湖水祭・例大祭の翌日、
台風の影響により、荒れた芦ノ湖中から浮遊して来たため、
芦ノ湖の守護神「九頭龍神」誕生の逸話に出てくる「栴檀伽羅木」として、
神社境内に遷されました。
九頭龍神をこの木に繋いだとの由縁から、結び信仰が生まれ、
神社の御神木として、縁結び祈願参りが行われるように。
「けけら木」は「こころ木」とも称され、
将軍源実朝公が二所詣の際に詠んだ和歌にも詠われています。
再び正参道。
左手に鎮座する、曽我神社。
御祭神:曽我十郎祐成之命、曽我五郎時致之命
弟の曽我五郎時致と、その兄十郎祐成の霊を慰めるために、
「勝名荒神祠」としてお祀りされたのが始まりです。
兄弟がまだ幼い頃、実父が討たれて亡くなります。
弟は、亡父の菩堤を弔うべく、
箱根権現(箱根神社)別当の行実僧正の下に預けられ稚児となりますが、
権現の森の奥深く、杉の木を相手に武術に励んでいました。
この時、五郎が稽古に励んだ杉は兄弟杉と呼ばれています。
のちに、曽我家を継いだ兄の十郎とともに、父の仇討ちを果たしますが、
この時兄は戦死し、弟も捕らえられて斬首となりました。
御霊系や弔い系の神社は、日頃あまり参拝しませんが、
こちらは箱根の神さんのおかげか、穏やかな空気が流れていたので、
写真に残しました。
その3へつづく・・