水早 -mizuha- 神社と写真と一人旅。

カメラ片手にゆるり神社めぐり。
公共機関&徒歩での日帰り参拝記録をメインに綴っています。

島根県⑦ 熊野大社-1 <島根県松江市八雲町熊野>

2017-05-31 | ├ 島根(ひとり旅)

 

島根つづき。

八雲町に鎮座する熊野大社へ。

 

 

 

 

 

六所神社・出雲国府跡から徒歩15分ほどでバス停到着。

 六所神社・出雲国庁跡 (30分滞在)
14:30発
 |(徒歩15分)
14:45着 風土記の丘入口
14:52発 [一畑バス] ・大庭 八雲いき
 ↓
14:56着 〈八雲車庫
15:14発 〈八雲バスターミナル[コミュニティバス] ・須谷いき
 ↓
15:26着 〈熊野大社まえ
 
熊野大社 (1時間強滞在)

 

 

まずは一畑バスで、『風土記の丘入口』乗車 → 『八雲車庫』下車。

ここでコミュニティバス(やくもニコニコバス)に乗り換え、
八雲バスターミナル』 乗車 → 『熊野大社前』下車。

一畑バスの『八雲車庫』コミュニティバスの『八雲バスターミナル』

 

 

次第に曇りゆく空を見上げながら、
ひと雨くるなぁなんて思いつつバスを降りました。

 

 

式内社、出雲国一宮 熊野大社

一の鳥居

 

 

<旧称> 熊野坐神社、熊野大神宮、熊野天照太神宮

<別称> 日本火出初社、出雲國一宮

 

 

意宇六社の一つである熊野大社は、
日本書紀(659年)に「出雲国造に命じて厳かな神の宮を建てさせた」と
記される古社です。

また、御祭神の素戔嗚尊が、
ヒノキの臼・ウツギの杵で火をおこす方法を教えたため、
火の発祥の神社として
「日本火出初之社」(ひのもとひでぞめのやしろ)とも称され、
古来より杵築大社(出雲大社)と並び崇敬されてきました。

 

 

大鳥居そばの、芸術的な狛さん。

文政8年生まれです。

 

 

 

二の鳥居あたりでパラパラきたなと思ったら、

 

 

いきなりこの雨。

 

 

でも空は明るいから、通り雨でしょう。

ざーっと降ってすぐ上がるパターン。

 

 

とはいえ、もんのすごい土砂降りです。

ひえーーー。

 

 

 

 

E-M10本体は防水・防塵じゃないので、
折り畳み日傘をさして濡れないようにカメラを死守しながら、
神橋(八雲橋)をわたります。

完全に、自分<カメラ。

 

 

眼下を流れるのは意宇川。

 

 

三の鳥居

 

 

手水舎でひと息。

 

 

 

ちょっと雨足が弱くなってきた。

ここには1時間少々しか居られないので、先を急ごう。

 

 

随神門(1886・1928年改築)

 

 

大きな注連縄が張ってあります。

 

 

 

 

日ごろ雨天での神社巡りは絶対しませんが、
泊まり旅行の時は、まあしょうがない。

でも、雨に濡れた境内や社殿って、結構すてきなのよね。

怪我の功名とでもいうべきか、
思いがけず嬉しい誤算。

 

 

随神門を通ってしばらくすると、
いつしか雨も上がっていました。

その後は時折パラつく程度で、終盤は青空ものぞいてきたし、
お参り前の、禊の雨だったということにしておこう。

 

 

拝殿

 

 

昭和35年造営。

 

 

 

御神紋は「一重亀甲に「大」の文字」です。

 

 

こちらも立派な注連縄ですね。

 

 

 

雨上がりの境内もいいもんだ。

 

 

 

本殿

御祭神:
伊邪那伎日真名子 加夫呂伎 熊野大神 櫛御気野命 (素戔嗚尊)

 

 

神さんが4柱いらっしゃるように見えますが、そうではなくて、
ながーい尊称の1柱、『素戔嗚尊』が御祭神です。

 

伊邪那伎日真名子(いざなぎのひまなご)とは、
“イザナギが可愛がる御子”の意。

加夫呂伎(かぶろぎ)は、“神聖な祖神”。

熊野大神(くまののおおかみ)は、“熊野の大神”。

最後の櫛御気野命(くしみけぬのみこと)は、“素戔嗚尊”の別名です。

 

 

よって、

“イザナギ神が可愛がっている御子で、
神聖な祖神であり熊野の大神である、櫛御気野命”

ということですね。

原始は現在の天狗山山頂付近にある磐座で祀られていました

 

 

現社殿は、1978年に幣殿と拝殿を増築し完成したものです。

この地域でしかお目にかかれない大社造りを、
しっかりと目に焼き付けておきます。

 

 

 

本殿の左右には稲田神社と伊邪那美神社が鎮座しています。
(記紀で云うところの、スサノオ尊の妻&母 が両サイドにいらっしゃるかたち。)

この二社には、明治になって熊野村内の多数の神社(式内社を含む)
が合祀されており、現在の社殿は1909年に建てられたものとなります。

 

 

本殿向かって右に、稲田神社

 

 

御祭神:櫛名田比売命、足名椎命、手名椎命

配祀神:御前神、速玉之男命、奇八玉命
合祀神:火知命、建御名方命、大物主神

 

 

本殿左に、伊邪那美神社

 

 

 

御祭神:伊邪那美命

配祀神:速玉之男命、事解之男命、大田神、衢神、
  埴山姫命、
天児屋根命
合祀神:王子神、素戔嗚尊、大山祇神、戸山祇神、
  事代主命、応神天皇、山雷神、保津姫命、
  羽山祇神、岐神、長道磐神、煩神、開囓神、千敷神、
  大雷、火雷、土雷、稚雷、黒雷、山雷、野雷、裂雷、
  菊利姫命、泉守道人命

 

 

熊野というと紀州(和歌山)の熊野を思い出しますが、
社伝によれば、ここ出雲の熊野大社元宮から紀州熊野へ分霊を勧請し、
信仰を広めたものが元であるとのこと。

 

 

 

ただでさえ清浄な空間が、さきほどの雨でいっそう清らかになった気がします。

雨の参拝も、わるくないかも。

 

 

ではあらためて、境内を散策してみます。

その2へつづく・・。


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