氷上姉子神社つづき。
神社の反対側にある、元宮参道入り口から中へ。
神々しくて強い空気。
なんだろなーここ。小さな山なのに、もの凄い存在感。
足を踏み入れた途端に、自分が火上山の一部になったような感覚におちいった。
振り返るとこんなふう。
ここにもアオスジアゲハが飛んでましたが、
かなり高速でわたしの体の周りをガンガン飛び回るので、カメラにおさめるのは無理っぽい。
こんなブレブレな写真しかとれませんでした。
実は、この後に訪れた数社でも必ずこの蝶がいたのでちょっと調べてみたら、
幼虫はクスノキ科の葉などを食べて成長するため、
クスノキが多く植えられている公園や神社などには、必ずと言っていいほど飛んでるんだとか。
(※主に中部以南)
どうりでねー。
鳥居からすぐに分岐点に出ます。
とはいえ右は舗装されてないので、おのずと足は左へ。
右にお社が見えてきました。
このあたりまで来たら、ぐるぐると地面から空へ渦が巻いてるみたいな感覚に包まれて、
ちょっとクラっとした。
道はゆるい右カーブなのに、渦は大きな左巻きなので、うまくバランス取れないっていうか。
川の流れが強くて体を持ってかれるみたいな感じ。
ぜんぜんイヤな感覚じゃなかったからいいけど・・。
勾配もキツくはないし、山といっても雑木林ぐらいのラクな所なのに平衡感覚が狂うなんて、
わたしには登山なんてとても出来ないわねー(v_v)
てことで、末社の神明社です。
御祭神は天照大神
ここまで、鳥居から1分半程度といったところでしょうか。
わたし以外だーれもいないので、本当に静かです。
さらに先へ進むと・・
ひらけた場所に出ました。
奥に見えるのが元宮です。
ここまでトータルで2~3分ほど。
思った以上に近かった。
御祭神:宮簀媛命
ここは乎止与命の館趾があった所であり、氷上姉子神社の元宮。
ひいては熱田神宮の元宮でもあります。
明治36年に建てられた石碑には、倭武天皇(やまとたける の すめらみこと)の皇妃とありました。
背後から見ると、けっこう奥行きのある場所だという事がわかります。
尾張名所図会の絵図では、元宮のある火上山の一帯を 「白鳥山」 とし、
山頂に白鳥祠、少し下に元宮、さらに神明社、白山祠、物部祠などが描かれていますが、
現存しているのは元宮と神明社だけのようですね。
(その他、山の中には近年になって建てられた御嶽教関係の石碑なども立っています)
今は廃され社地のみとなっている摂社として、
八剣社、源太夫社、紀太夫社、広田社、稲荷社、山神社、白山社、白鳥社があり、
その他にも、
常世社(とこよやしろ)=宮箕媛命の荒魂を祀る場所であり墓地(陵)。
姓社(かばねのやしろ)=御祭神:火明命と天香語山命。尾張姓の神であり大姓社とも称す。
濱社(はまのやしろ)=御祭神:鹽土翁。
雨請社(あまごいやしろ)、星社(ほしのやしろ) 左右二社。
などがあったようですが、やはり現在はもう残っていないようです。
外界と切り離された異空間といった感じがした元宮。そして火上山。
漂っているのはとても強い空気なんだけど、
座ってのんびりしていたくなる、とても落ち着ける場所でした。
ゲームだったら、ここの空気吸って暫くじっとしていれば体力回復!!みたいな。
そんな処です。
天叢雲剣と尾張氏と・・。
深いご縁を頂いていながら、訪れるのが遅くなってごめんなさい。
さて次は熱田区です。
熱田神宮(再訪)、白鳥古墳、断夫山古墳、高座結御子神社とめぐり、
そのまま徒歩で北上して金山を経て大須に行き、松原の古木を見てから洲崎神社、
さらに北へと進み白龍神社(再訪)に寄り、名古屋駅へ向かいます。
熱田神宮からゴールの名駅までは、移動距離およそ10キロほど。
ちょっとしたプチウォーキングです。