伏見稲荷大社つづき。
本殿の背後から鳥居の連続する場所へと向かいます。
このあたりは、祭場と呼ばれるところ。
人の多さがハンパないので、流れに沿って歩きます。
この時点で既に夫を見失う。(笑)
今回も安定の別行動。
写真を撮るのに立ち止まる暇さえない(というか前進する人々の邪魔になる)ため、
鳥居の中の写真は、すべて歩きながら撮っています。(-_-;
(たぶんいつものペースでじっくり被写体と向き合ってたら、
2時間の所要時間が、倍ぐらいになってたろうなー。)
なので、たまに↑こんな風に傾いた写真が混ざっている。
でもブレやボケは数える程しか無かったので、
EM-10の強力な手振れ補正能力に感謝。
この鳥居が二股に分かれている所からが、千本鳥居のはじまりです。
千本鳥居はじめ稲荷山にある約1万基の鳥居は、信者から奉納されたもの。
このうち、特に千本鳥居と呼ばれる所には、
長さ約70メートルの間に、狭い間隔で多数の鳥居が建てられています。
願掛けの御礼として鳥居を奉納する習わしは江戸時代に始まり、近代以降に盛んになったといいます。
歩く前は、ほんとに1000本あるのか数えてみよう!なんて思ってましたが、
そんな余裕は全くないわー。
あとで調べてたところ、ネット情報ですが千本鳥居には860本ほどの鳥居が立っているそうです。
まさに鳥居のトンネルですね。
ここ以外に、
稲荷山全体にある鳥居で人がくぐれるものが4,000~5,000あるそうで、
人々が奉納したミニ鳥居なども合わせて、全部で1万基ぐらいって考えればいいのかな?
増設や撤去なども日常的に行われているようだし、
鳥居の本数は日々変化してるんだろうなあ。
なので、「千本」というのは、
【八百万(やおよろず)】の、「や(八)」や「よろず(万)」のように、
‘それぐらい数が多い’ってことを表しているんでしょうね。
非常に数が多いことを表す【八(や)】という字は、
【大八洲(おおやしま)】、【八咫烏(やたがらす)】、【八重桜(やえざくら)】、【八雲(やくも)】
など数多く存在しますが、
【五十猛(いそたける)】の「いそ(五十)」、【八十神(やそがみ)】の「やそ(八十)」なんかも同義ですよね。
ていうか、基本的に「八/8」という数字が好きだよねー。日本人って。
あ、ぜんぜん関係ないけど名古屋市の市章も「丸に八の字」だ。(笑)
奥社奉拝所(通称:奥の院)
千本鳥居を抜けると、通称「命婦谷」と呼ばれる場所に奥社奉拝所が現れます。
一般に「奥の院」の名で知られているこの奉拝所は、稲荷山を遥拝するところ。
稲荷山の三ケ峰が、ちょうどこの社殿の背後に位置しています。
しまった。
人が多すぎて、おもかる石を見逃した・・(;ω;*)
奥社奉拝所からちょっと行ったところの、参道左手。
信者さんから奉納されたものかなー。
同じ敷地内にあった木の根に吸い寄せられてふらふらと。
何も由緒が書かれていないのでわかりませんが、
これは「膝松さん(根上りの松)」と呼ばれているものとは違う・・よね???(・ω・?)
ググった画像とは微妙に違うし・・。
それとも、膝松さんの一部なのかしら。
なんだろな。
神体山である稲荷山は、標高233メートル。
一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰という3つの峰が連なっていますが、かつては古墳であり、
それぞれ円墳が確認されているのだそう。
応仁の乱で焼失する前は、山中に祠(社)があったそうですが、
幾度か再建を試みられたものの永続せず、
「神蹟(しんせき)」として称して現在に存続しています。
中世になると、
3つ峰々は「下ノ塚」「中ノ塚」「上ノ塚」などと呼ばれて信仰の対象となっていましたが、
明治に「七神蹟」が確定され、それぞれに「親塚」が建立されました。
(七神蹟・・・一ノ峰(上之社神蹟)・二ノ峰(中之社神蹟)・三ノ峰(下之社神蹟)、
荒神峰(田中社神蹟)、間ノ峰(荷田社神蹟)、御膳谷遙拝所、釼石(長者社神蹟))
これを機に「親塚」の周辺には、個人の信仰により付けられた稲荷大神の別名を刻んだ
「お塚」が奉納されるようになります。(お塚信仰)
今日、稲荷山には数万ともされる数の「お塚」が群在しているそうです。
ということで、こちらが「お塚」のある場所のひとつ。
my神社(稲荷)がいっぱいです。
広い霊園にある自分ちのお墓にお参りするみたいに、
ここにあるのがウチのお社なのよーって感じで、気軽に参拝できるんだよね。
なんかいいなあ。
まあでも初めてこの光景を目の当たりにすると、結構びっくりするよね。
新池
谺ケ池(こだまがいけ)ともいい、「行方知れずになった人の居場所を探す時に、
池に向かって手を打ってこだまが返ってきた方向に手がかり有る」
との言い伝えがあるそうです。
・・という謂われも知らずにスルーしてしまったので、唯一たまたま撮ってたのがこの写真一枚。
何の写真やらよく分らんが、たぶんこれが新池。(・ω・)
末社 熊鷹社(御祭神:熊鷹大神)
水商売、勝負事のご利益があるとのこと。
ピントの合ってないこの一枚しか無かったのが残念・・。
すこーし人が減ってきたかな。
!
延々とつづく鳥居をくぐりながら山道を登るって、ちょっと不思議な感覚です。
ここならではの景色ですよね。
三ツ辻までやってきました。
時間があれば、ゆっくりお茶したかったわ・・
稲荷大神に自分の好きな名前を付けて拝めるなんて、かなりうらやましい。
点在するお塚を見ているうちに、
私もmy稲荷を作ってみたいなーなんてつい思ってしまった。
三徳社
三徳社には衣食住の三つのご利益があるそうですが、
三つの願い事が成就するとして信仰されるようになりました。
眼下に広がる京都市内の眺め。
延々と坂道(石段)と鳥居が続いていたので、この解放感がたまりません。
さっきよりは人も少なくなってきました。
間をあければ、立ち止まって鳥居だけの光景を撮ることも可能に。
ようやく四ツ辻に到着~。
相変わらずダンナは見当たらないけど、まあいっか。
ここは京都市街を一望できる場所で、
展望所、休憩所として賑わっています。
休憩もそこそこに、
いちごソフトで一息ついて、先へ進みます。
その5へつづく・・。