水早 -mizuha- 神社と写真と一人旅。

カメラ片手にゆるり神社めぐり。
公共機関&徒歩での日帰り参拝記録をメインに綴っています。

大阪④ 天照大神高座神社 <大阪府八尾市教興寺>

2016-10-26 | ├ 大阪(ひとり旅)

 

つづいて、
天照大神高座神社(あまてらすおおみかみたかくらじんじゃ)へ。

 

 

 

 

 

 

岩戸神社の石段前の道を奥へ進むと、鳥居があります。

 

 

式内社 天照大神高座神社

 

 

 

 

愛嬌のある駒さん。

 

 

石段をのぼると・・

 

 

拝殿

 

 

そして背後の岩盤上に鎮座する本殿

この空間、とっても落ち着きます。あんまり心地よくて眠くなってしまうほど。

 

 

 

御祭神:天照大神、高皇産霊大神(伊勢津彦命、伊勢津姫命とも)

 

 

左:岩戸神社の本殿

右:天照大神高座神社の本殿

 

 

創祀年代は不明。

479年に伊勢国宇治山田から遷座したという説があるそうですが、
祭祀は
もっと古い時代の、磐座信仰(原始信仰)に始まるんだろうと思います。

 

 

まだ神社に社殿がなかったころ。

7世紀に社殿が常設され始めるようになるまで、
祭祀の場は集落の広場や磐境でした。

 

 

現在でも神体山や磐座を祭祀の対象としている神社は、
そんな古代の原始信仰にはじまる歴史ある古社だと言えるでしょう。

 

 

社格については以前コチラで述べましたが、
朝廷の影響や神仏習合などにより信仰の形は多様に変わっていきました。

荘園の拡大とともに中央の神々が地方へ勧請され、
次第に神社のベースが出来上がっていくなかで、
古くからの信仰を手放さず、今に伝えている古社。

 

 

また、
明治の神仏分離令により神社と寺は明確に二分され、
8世紀から続いた神道と仏教の混合信仰も終わりを迎えましたが、
そんな苦難の時を乗り越えて習合の歴史を残した寺社もたくさんあります。

 

 

神社に残る原始信仰や仏教の面影。

境内でそんな光景を目にするたびに、
この遺物を現代まで守り続けた人たちの思いに触れられたような気がします。

 

 

そこにかつてあったであろう人の営みや想いを、
同じ場所に立ち同じものを見ることで、ほのかに感じ取ることができる。

社殿には、造り手や氏子たちの想いが込められ、
巨樹や岩には、人々の願いや祈りが託されている。

 

 

モノや景色は、時間も空間も超えて何かを伝えてくれるように思います。

 

 

 

石段上から、岩戸神社拝殿(右)と参道をのぞむ。

 

 

 

本当に仏教色が強いですね。

 

 

習合の面影が色濃く残る神社は大好きです。

 

 

 

拝殿の右下に広がる光景は、これまた更に仏教色が強い。

 

 

 

お不動さんとか、八大龍王とか、もう仏教そのものですね。

 

 

突き当りにあるのは白飯之滝で、
干ばつでも水が絶えないと言われているそうです。

 

 

ある種、独特の雰囲気が漂っていますが、
ゆるやかに空気が流れていて心が静まりますね。

 

 

少しずつ日の光が薄れていく境内を眺めながら、
後ろ髪を引かれる思いで神社をあとにします。

 

 

 

日暮れ時の空を仰ぎつつ、再び山中の参道を歩く。

 

 

 

 

滞りなく予定をこなす事ができて、気分爽快。

帰路はとくに足取りも軽くなりますわー。

 

 

分刻みの電車乗り継ぎも難なく終わり、青空のもと参拝ができたことを
各所の神さんに改めて感謝・・。

 

 

 

電車に揺られながら物部氏の足跡を辿った一日。

移動は大変でしたが、とても楽しいひとときでした。

 

 

大阪にはまだまだ訪れてみたい場所が幾つかあるので、
いずれまた電車旅第二弾を敢行してみたいと思います。

 

 

 

ではまたいずれ。

 

 


(大阪駅で食べたカレー おいしかった