蔵くら日記

人生最後の数年を田舎暮らしで。2004年4月、実現のための行動開始!それは思わぬ展開でスタート・・。今では安曇野三昧

みちのく:続五能線~信州へ

2007年03月12日 | 安曇野を離れて
温泉へ飛び込む前に、前ページの忘れ物を追加

津軽鉄道・金木は太宰治の出身地、彼はいわゆるええとこ(大地主)のおぼっちゃまです。明治40年、日本三大美林のヒバを使い建てられた「お屋敷」は生家~旅館(当時の金木町長が私財で買い上げ)~太宰治記念館「斜陽館」(町が譲り受け)として現在に至る。ガイド青年の話では、おかげさまで入場者数はまずまずとのことでした。

この田舎町にこの建物(津島家)はやはり財力の証だった。元貴族院議員で金融業。
しかし借り手への取立ては穏やかだったと説明があり、”越後屋~”ではなかったのだ
写真左:1階土間際の美しい格子窓
写真右:西洋からお取り寄せでなく純日本製の応接セット。低い椅子は和装の女性が正座すると、通常の椅子に座る人と目線が揃うようになっている

写真左:手入れの行き届いた見事な廊下
写真右:左から2枚目の襖の前に太宰少年の勉強机があり、そこに書かれている漢詩に「斜陽」の文字を見て育ち、小説の題名になった。ユニークな欄間のデザイン

ランチを何処で・・・来る時、通りかかりの地元赤鼻3人(昔)娘に尋ねると「あややがいいべ」
ありがとう、見つけた店は「田舎路あいや」寒い体に鍋焼きうどんは美味しかったですよ
駅前商店の無残さは、斜陽館のあとに見るのは辛い


五能線乗り換え五所川原駅では吹雪となり、コートなしの地元の高校男子生徒がホームでたむろしている。期末試験中の彼等は「寒くないべ」と平気な顔で言う
   深浦へ向かう五能線の乗客になる

さあいよいよ不老ふ死温泉に浸かります
写真左:旅館内から利用の露天風呂。岩肌が粗く触れると痛いほど。
     ぬるくてぶるぶる震えるが、圧巻”(ひたすらじーーーと浸かっていれば大丈夫)
写真右:旅館の露天風呂だが海岸にもっとも近いため大荒れの波を被って、本日入浴不可
     混浴と女性用があるが、どうも脱衣場は不完備のようだよ

寒いの寒くないのって・・・・。湯船から体を出すと震えが来る。湯温はたぶん30度そこそこかな?じーーーーーと30分浸かっていても出てすぐはやはり寒い。でも後はじわじわポカポカ
荒削り浴槽なので皮膚がヒリヒリしますが、あれっヒリヒリは泉質のせいかな?

夕日の美しい海岸ってことで深浦周辺には温泉宿がいくつかある
この宿では面白企画中で(今月中?)105円×51歳からオーバーの年齢分を値引きサービスです(行ったつもりで各自計算してみて)

翌日は宿の最寄り「艫作(へなしと読む)駅」8時発で五能線の終点東能代まで約3時間の鈍行。東能代へも五所川原へでも、1日5本の発着です。
奇岩が続く海岸線で、夕日100選スポットだが
突然現われるウエスパ椿山駅から直結遊園地。昔の奈良ドリームランド風? 繁盛しているのかなぁ
  「リゾートしらかみ・くまげら」号の存在理由がここにきて判明

写真左:山の中腹を、道路と海岸線を見下ろして走る   
写真右:鯉側駅は映画ET似のシェルターつき。駅⇔陸橋⇔道路側施設を結ぶ顧客サービストンネルだ
きっと陸橋での風速が凄いのだろう

東能代駅到着、昼飯を探す。駅売店に1個残る駅弁は『鶏めし』(¥850)
写真左&中:比内鶏を使った超メジャーな駅弁だそうで、ラッキー
写真右:駅弁ついでに、先回りして仙台の名駅弁も紹介しよう
往路の売り切れ駅弁『南三陸海宝弁当』(¥1000)
秋田新幹線に乗車直後の車内販売嬢に予約できたのだ。行きの仇は帰りで・・・。今夜の夕食は駅弁ぞ
実に美味しかったです。牡蠣、いくら、鮭、アナゴがほどよい醤油味。デパートの駅弁大会で見つけたら、早めに出動して是非ご賞味あれ!幸せの太鼓判(ただしパッケージには季節限定の表示あり)
裏事情説明:フリー車内誌で写真を見つけたとき一目惚れ。帰りは必ず・・・の成果だよ

東能代駅ホームに見つけた街おこし看板
 ボールは落ちてこないから心配無用
能代工業高校バスケット部は全国大会で何度も優勝している強豪だそうだ
1時間の待ち合わせ中、(待合室の隅の壁のコンセントから)携帯電話の充電をさせていただきました。FOMA1期品で、古くなると電池の消耗が早いので困る
12時2分発秋田新幹線にむけ在来線で   よっこらしょ

帰路新幹線(秋田~盛岡~大宮)
雪たっぷりだが、安曇野の平野とは景色が違うなぁ。広すぎるのか?

角館は風景が今までとちがって、しっとりとしている。蔵も見えたし、かいま見だが駅のポスターの掲げ方もほのかに色気があった。
直感だけど角館駅~奥羽本線・鷹ノ巣駅を走る秋田内陸縦貫鉄道(JRではない)に興味がわいた
このあたりの線路図を見ると『阿仁マタギ駅』があります。信州・秋山郷のマタギはここらの出自ではないかという説があると、以前聞いたことがあった。
(後日検索:秋山郷の温泉は、江戸時代に秋田のマタギが発見したと伝えられていました)
五能線とはまた一味違う秋田内陸縦貫鉄道もなかなか面白そうです

余談
■長野新幹線と東北新幹線はトンネル新幹線ですね。”最短最速距離を走る”コンセプト・トレイン?
■おっと忘れていました「津軽三味線発祥の地」金木の津軽三味線会館で15分くらいのビデオを一人で鑑賞(失礼ながら女性の生演奏より観光ビデオのほうが秀逸)
貧しく苦しかった生活から生まれた津軽三味線は3人「神原の仁太坊」(金木町出身)門下の「嘉瀬の桃」「白川軍八郎」により津軽三味線の基礎が築かれた。
津軽では小学生から部活に三味線を取り入れており、こうして伝統は継がれる

到着長野は曇天雪なしやや寒し。
みちのくは遠く美しい鉄道旅でした。亡妹に感謝  みちのくシリーズ完結

追伸
今朝の報道で東北地方が大雪。私には適量の雪景色だったので、申し訳なくて美しいとかラッキーなんて言ってらんないね
昨日のアクセスは通常数でしたが、ページ閲覧数が600弱あり、腰をぬかしそうになった。駄文におつきあい頂いた方がた、ありがとうございました。そしてお疲れ様でした
(運営gooの機能事故だったりして・・・・ひょっとして今日お詫びコメンがくるかも?)
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