蔵くら日記

人生最後の数年を田舎暮らしで。2004年4月、実現のための行動開始!それは思わぬ展開でスタート・・。今では安曇野三昧

図面というよりデザインと言ったほうが

2005年02月03日 | モダン古民家建築記
2004年7月
 大阪と信州とでやり取りをするため、おのずとスローテンポになる。劇的な出会いからおっとりと話が進展し、図面が出来てきました。棟梁の穏やかと言うかのんきな性格が貢献しているようだ。私達は初めての経験でツボの押さえどころがわからない。100坪といっても建蔽率20%の地域である。「庵」程度のつもりが、やれ息子達が来るとか友人達が大阪からくるだの、いくら荷物を減らしても、収納はこれくらいはいるだのと、だんだん大きくなってしまった。つまり予算オーバー必至である。田舎暮らしも私にとっては夢です。建築コンセプトは棟梁の夢である。ふたつも夢が重なってはさすがの夫も乗らざるを得なくなった。
こうして納戸つき4LDK2階建ての家となりました。

1階にはリビング、キッチン、寝室、私の書斎ならぬ作業室、浴室、洗面、トイレ
2階には夫の居間、ゲストルーム(和室)、洗面トイレ、納戸
という布陣である。

設計イメージ
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われらが棟梁の主張

2005年02月02日 | モダン古民家建築記
民家のリサイクル
 小林棟梁は、若い頃から古民家が好きで、自宅も22才の時古材を利用して建てた。古い民家には現在では手に入りにくくなった良質の木が使われ、容易に廃棄されるにはあまりにもったいないものばかりである。その場所で必要なくなったものでも、他の場所で、他の家の人々のために、新しい命を与え、再利用できるものです。民家には新築にない「歴史」を持っています。それが新築以上に建物を魅力的にするのです、と穏やかな顔で語ります。

民家から学ぶ
 古い民家は、もともと再利用されることをふまえて建てられおり、今の建築にない考え方です。この民家を建てたかつての大工が寄せた思いを考えます。民家を効果的に再利用すると同時に、大工として多くのことを学んでいます。

 このような思いは伝統だけにこだわらず、次々と斬新なアイディアを施主にぶつけてくれます。私も負けずに可、不可にかかわらず提案します。このぶつかり合いこそが、納得のゆく家つくりに繋がると信じています。

日本民家再生リサイクル協会について詳しく知りたい方は
「日本民家再生リサイクル協会」へジャンプしてください。
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どんな家になる?

2005年02月01日 | モダン古民家建築記
2004年6月
 マンション暮らしに満足の人生だった。地下鉄で繁華街まで20分、近くには淀川が流れ美しい夕日を眺められる。朝日がたっぷり入る東南の角部屋。「終の棲家」としてリフォームを重ね、老後に対応した楽しい我が家を越える家とはどんな家になるのだろう。
 棟梁は、日本の木だけで建てる、100年耐えた古材を利用し、今後100年はもつ家を建てると宣言。古材と新材のコラボレーションといったところです。われらの家は、長野県北安曇郡小谷村にあった土蔵を解体した古材を再生利用する事になった。

小谷村の解体された民家の蔵(緑色の輪)



 棟梁の手がけた家を2軒紹介していただき見学もした。2軒とも、住み心地満点、仕事の丁寧さと後々の面倒見のよさに大満足と太鼓判を押された。そうだ!しっかり働き、しっかり子育てをしたご褒美に老後は田舎暮らしをしよう。そして壊しても使える材木は再利用する理想的な家を建てることになりました。かといって今さらかまどでご飯を炊く生活は出来ない。「モダン古民家再生住宅」と名づけスタートをきりました。
 しかしこの時点ではどんなことになるのか、おぼろげにしか理解できていなかった。とほほ・・・・  
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