暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

雨宿り

2023年05月24日 | 古民家
 本降りの雨に打たれながら、深い軒の下に雨宿りする・・・
何事かを迎えそうになる予感と過ごしながら・・・さしてドラマが始まる訳も無く・・・
ただ繰り返す雫を数えながら・・・淀んだ雲の流れに身を任し、雨宿りを楽しむ・・・。

日本の住まいがそうであるように・・・一瞬の夕立に隠れる軒の深さは興味深く・・・
勝手気ままに身を寄せるには・・・他人様の敷地に入り込んで、居心地悪く思わなくも無く・・・
緩やかな暮らしの居場所では・・・相まみれる時のいたずらに、暮らしの豊かさを感じただろうに・・・
軒の一つも無い軽やかな住まいと・・・言葉を交わさない関りの中で、軒の貸し借りは叶わないのかも知れない・・・。

高温多湿で、風を扱い・・・日差しを手ほどきするには、古民家の住まいが程よくて・・・
夏と寄り添い・・・冬を過ごすには、どちらとも仲良くとはいかなくて・・・
土間や通し間・・・差し込むまばゆい日差しを深い軒で受け止めて・・・風を手ほどき良く誘うには・・・
日本の伝統の造りに、関心もし・・・驚きもする・・・。
肩を寄せ合い雨宿りの・・・若い記憶がどこまでなのか、過ごす風景に重なる出来事が・・・
他愛ないモノから・・・大切な暮らしになると、町の風景に溶けだす心の黄昏は、きっと忘れられない文化になる。
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