暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

照らす

2024年08月18日 | 古民家
 街路灯を追いかけ確かめる・・・闇夜にさまよう帰り道・・・
町の灯りはボヤかし照らされ・・・あやふや暮らしを変えながら・・・
確かな安心と・・・小さな不安を他所に・・・
ちょっとそこまで散歩・・・と、気軽く答えられなくて・・・
目隠しされた行き先に手を引かれ・・・明るく輝き眩しすぎる瞬きを・・・
照らした影に隠れて歩き・・・日を避けながら散歩をする・・・。

道化と笑われ四隅でつまづき・・・誘う笑顔に泣いて踊り・・・
暗がりを探して笑いを誘えば・・・・泣いた子供と涙で笑う・・・
昔ばなしが暮らしに寄り添い読み聞かせ・・・寝床を暖めれば・・・
隙間に潜んだ蜘蛛の糸は夜を渡り・・・
部屋の隅まで伺い届き踊りだす・・・。

暗がりに、通りを塞いだ窓の外から目を盗み・・・
それぞれ抱える暮らしを伏せて笑い合う・・・。
奥深くに住み着く魔物はドロドロ歩き・・・
雲の間は・・・覗き込んだ視線と暗がりに・・・
恐れを笑う子供の声と・・・悲鳴の間を行ったり来たり・・・
冷めた目尻を揺すりながら・・・充血した瞼の奥をガチガチ合わせ・・・
日の当たる場所から隠れた住まいの果ては・・・
煤で染めた暮らしと同じくらい・・・薄汚れてはいるけれど・・
時折届く光の束は、花束ほどに輝いている。





コメント
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