日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

我らの時代「暑中お見舞い申し上げます」

2009年07月14日 13時47分12秒 | 残日録
暑中お見舞い申し上げます。

昭和の時代も戦後にもなると、ハガキの値段も5円に値上げされた。「銭(5銭)」の時代からは遠く離れたのだ。昭和26年(1951)のことだった。物価の優等生であった国営の郵便局は、昭和42年(1972)に7円となり、昭和47年(1972)に10円となった。

キャンディーズが、「暑中お見舞い申し上げます」を歌った時は、ハガキが大いに売れたが、20円であった(昭和51年、1976年)。以後は、高度成長期と同じく、値上げが繰り返された。値下げされた歴史はない。

我らの青春の時代(昭和35年(1960)~)は、懐かしくも5円の時代であった。しかし、電話もそんなに発達していない時代(商家や裕福な家庭のみ)は、ラブレターなど封書の時代であった(ハガキの2倍の値段)。相手の親父の(頑固親父の時代)ことを気にして仮名の手紙が手段でもあった時代だ。

古い時代のハガキを眺めていると、その紙質やおおらかな印刷さえも、うれしい。
我らの時代の少し前の先生から頂いたハガキには、旧仮名遣いの文章であったりする。(ちょうど変換期を生きた老師)

その時代のラブレターも写真さえも紛失している。パソコンで作成したハガキのなんと味気ないことよ。今度の年賀状は(今年は喪中にて欠礼した)、手書きに決めた・・・・。そうは言っても、何枚もの書き損じを覚悟しないと満足できないから、安易なハガキソフトに頼ることになりかも・・・。


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