雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

ガイドはガタガタ、腰はガクガク。

2016年03月06日 | それでも星は流れる
2日の夜 新しいVC200Lのガイドシステムの検証を行ったのですが
主鏡洗浄による光軸ズレは見つからなかったものの星像が大きく流れていました。
最初に直焦点(f1800mm)で大きく流れたかに星雲の結果を受けて、
次に撮ったおおぐま座の銀河のコンビはレデューサ付き(合成f1278mm)で。

途中で雲に覆われたため15分4枚しか撮れなかったM81M82です。
 M81 & M82  (おおぐま座)
( 画像クリックで元画像の25%まで拡大表示 )
( 右が北の方向 右の銀河がM82 左がM81 )
撮影DATA: 2016/ 3/ 2 23:31’~ Vixen VC200L+レデューサ合成f=1,278mm F6.4) 露出 15分×4枚
 ISO 1600 Cooled 60D (冷却オフ)  タカハシ EM-200 Temma2M ガイド鏡GS-60S PHD2Guiding ステライメージ7
いつもならもっと派手めに仕上げるのですが、枚数不足とひどい透明度でこれが精一杯。
拡大して見ると、この前に撮ったかに星雲同様に星像が大きく移動しています。
位置合わせなしで比較明合成 (右側 M82付近を等倍トリミング)
( 画像クリックで全体画像を表示 )
15分露光4枚で星が 上(東側)から下(西側)に移動しています。
レデューサを付けてもこれだけ星の流れが目立つということは大問題です。

この夜の撮影中の様子です。
雲は目立たないのですが 薄雲で覆われているのか さえない星の輝きでした。 f17mm F2.8 30秒×6枚

昨年赤道儀を更改して以降、VC200Lのガイド精度の検証は
ほとんど行ってこなかったのですが、まさかこんなひどい結果が出ようとは・・

1日おいた4日夜のGPV予報が期待できるものであった事から、ただちに対策の検討を行いました。

これが今回撮影したガイドシステムです。
タカハシ純正鏡筒バンドにガイド鏡筒がガッチリ固定されています。
それでも流れるというのは、やはりVC200L鏡筒のタワミを疑わざるを得ません。
そこで、これまでのブログ記事の中からカテゴリー「それでも星は流れる」を読み直してみました。
その中で、もう一度検証して見る価値のありそうなのが・・
ドン・キホーテ(改)方式
検証ではVC200Lのたわみによる星の流れが一番少ないガイド方式だったのですが、
搭載重量が過大(12㎏)で負担が大きい(人・赤道儀)
R200SS鏡筒使用時に大幅な組み換えが必要
という理由から、現在の純正鏡筒バンドによる方式に変更しています。
しかし今考え直して見ると
現行ガイドシステムの重量は12.6 ㎏でドン・キホーテ(改)より重くなっている。
R200SSと共用する事自体が間違いではないのか?
構造も重量バランスも違うものを同じ方式で行う事に無理がある?

初心に帰って現行方式を見直すと、
○ 鏡筒バンドを使うためにVC200Lにとって背骨ともいえるアリガタを取り外し、
○ 更に鏡筒バランスをとるため、薄皮とも言える鏡筒前部にウエイトを取り付けている。
これでは、たわまない方がおかしい。

さっそく、4日夜の撮影に間に合わすべく ドン・キホーテ(改)への変更作業に入りました。

資材置き場の隅から外してあったアリガタなどを撮り出そうとしたとき、 腰に電気が・・

最初はさほどの痛みでは無かったため、座ってできる作業でなんとか鏡筒を組み直したのですが
終わった頃には、身動きできないほどの腰の痛みが。
鏡筒を持ち上げるどころか、立ち上がるのも困難なほどに。

幸か不幸か、4日の夜は予報が悪化して2日夜より透明度の低い星空でした。
結局まる2日近く身動きできず、家内からは「だから言ったのに・・」

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なんとか立って歩けるまでに回復しました。
それにしても4日夜に久々に星が輝いていたら拷問のようなものでした。
腰痛は何度も経験してますが、こんなに長引いたのは初めてです。
まぁ自業自得ですが。
次に星空が見える頃には赤道儀(16.5 kg)が持てるようになっているでしょう。

雲上くもがみ
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4 コメント

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ありがとぉございます! (山口のじぃ)
2016-03-06 20:34:10
先回記事、ズレ画像ありがとぉございました。こちらでお礼させてもらいました。
あのよぉなコンポジット結果は初めて見ますねぇ!
私の機材におけるガイドエラーの1枚画像のよぉです。
原因はともかく、やっぱ長焦点、敷居が高そぉで、ガス。私には!
な~んてことはともかく「腰に電気」ぎゃ~ぁあ!!1400km越えて痛みが
伝わりました~ぁ!パリッと来てから徐々に痛みが大きくなるのは
長引きそぉですねぇ!?もぉ、専念せんねん!治療に専念で、ガス!
どぉせ、黄砂やPM2.5の季節。思い切りが必要で、ガス。
長い人生から見たら、治療休みの一週間や十日、屁で、ガス!!
エッ!?残りの人生から見たら一日千秋の重みがある?そら私も同じで、ガス。
ハッハハッハッハハッハハッハッハ!!どっちゃにしろ激しくお大事に!!
返信する
治療といっても寝てるだけ (雲上(くもがみ))
2016-03-06 21:07:57
山口のじぃさま たぶん弧を描いた最後の画像で回転角の計算ミスがあったんでしょうかね。
腰痛は年に数回は経験しているので、甘く考えてこじらせてしまいました。
この時は夕方までにガイド方式の組み立てをせねばと、焦っておりました。
(それほどまでにこの時期の星空は貴重なのです。)
おかげさまで、明後日頃には撮影に支障ない状態に回復する見込みです。
ただ星空が見れる天気はもっと先になりそうです。
たしかに天体写真が撮れる健康寿命を考えると、撮影機会は貴重ですね。
返信する
ガイドシステムご参考に (いっさ)
2016-03-07 10:03:52
雲上さん、こんにちは

VC200Lのガイド鏡の焦点長は、250mm程度がたわみの影響がなく一番「流れない」事を経験しています。
また、VC200L鏡筒はとても柔らかく先端部にウエイト等を付けると副鏡までたわむようです。

下記のシステムをご参考にしてください。だいぶ、軽くなると思いますが。

1 アタッチメント プレートホルダーをタカハシ鏡筒ホルダー天板の最先端部に固定

2 KYOEI 汎用アリミゾプレートDXにユニバーサル鏡筒ホルダーを固定

3 余っているファインダー口径50mm 焦点200~250mmがありましたら、ガイド鏡としてユニバーサル鏡筒ホルダーに固定

4 アリミゾプレートをできるだけ最先端に出し赤緯のバランスをとります。

5 結露防止は、USB露除けヒーターMarkIIをいかがでしょうか

お体の赤道儀(腰)は、くれぐれもお大事にしてください。
返信する
「ドン・キホーテ(改)の次の手を考えてみます。 (雲上(くもがみ))
2016-03-07 10:38:45
いっささん お久しぶりです。
この冬の成果はいかがだったでしょうか?
ご覧の通りいまだVC200Lのガイドには手を焼いています。
VC200L使いの先輩として貴重なアドバイスありがとうございます。
これまでもいろんな固定方法を試してきたのですが、堂々巡りの感があります。
やはり先端部のウェイトはまずいですね。
あとはガイド鏡はできるだけ軽量なものにする事がタワミ防止につながる訳ですね。
これから検証しようとしている「ドン・キホーテ(改)」はかなりの重量級になりますので、
いただいたアドバイスを参考に次の手を考えてみます。
腰痛の方はかなり回復しましたが、無理をしないで養生を続ける事にします。
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