くまぷーの海外ドラマblog

海外ドラマを脇役チェックなどしつつ
あれこれ見ています。

ミディアム 第14話「無罪と有罪」

2006年10月11日 | ミディアム
ジョーの母が泊まりがけでやってくることになり、あれこれと細かいことをチェックされてイライラするアリソン。しかもジョーの父の亡霊が「彼女は寂しいから同居を望んでいる」と言うものだから、アリソンは色々考えて暗澹とする。

検事局に「正義の番人」という団体がやってきて、95年に起こったバトラー事件は冤罪だと主張する。デュヴァロスは立件に自信があったが、市長サイドの思惑があり協力せざるを得なくなる。
そこでアリソンに「正義の番人」たちの対応を任せることになるが、冤罪を主張している犯人バトラーは、アリソンが夢で見た少女を生き埋めにしている男だった。
バトラー事件の第一発見者は、当時巡査だったスキャンロン刑事だった。しかしアリソンは彼がバトラーを陥れる工作をしたビジョンを見てしまう・・・

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必殺仕事人、リー・スキャンロン・・・晴らせぬ恨み、晴らします、みたいな。
スキャンロンはやっちゃいけない領分を越えてしまった。どうしてもどうしても捕まえられず、証拠もないが、どうにかして捕まえなくてはいけないような凶悪犯を、別件の証拠をでっち上げてでも捕まえる・・・「君でもそうするはず」という気持ちはわかるが、でも・・・
自殺した被害者の銃痕の状態とか、手の硝煙反応とか、その辺は調べられなかったんだろうか。匿名情報が入ったから自殺という可能性は排除されたのか。リッキー刑事たちの捜査、ずさんすぎ。

被害者のサマンサが、バトラー釈放の可能性を察知してアリソンにメッセージを送ってきたのだろうか。アリソンがバトラーの無罪を証明するのだから、自分のことを思って犯人を捕まえてくれたスキャンロンが苦しまないようにと。
小さな子供の被害者の時にはママが抱きしめてあげるかのように見つける、アリソンの思いやりが好きだ。
遺体から何らかの証拠が見つかったので逮捕できたのだろうが、かなりの綱渡りだなぁ。スキャンロンの執念とサマンサの悲願が通じてよかった。

アリソンに姑襲来!迫り来る同居の恐怖!渡鬼ミディアム!
デス妻ブリー風味なジョーママと大雑把なアリソンの、身につまされるような嫁姑戦争だった。
アリソンの両親も離婚家庭だったが、ジョーの両親も離婚家庭だったのか。それでもアリソンの弟とジョーママのキャラの差を見ると、ジョーとアリソンは育った環境の差があるダーマ&グレッグカップルだったんだな。
ママの作ったディナーと来たら・・・。アリエルたちのファーストフードな舌もどうかと思うが、いきなり人んちきて銀食器のディナーやらかしたらイヤミだよなぁ。

でも、生きてる人間ならあの程度のイヤミが限界だが、死んでる人間のほうは、少なくともイヤミの限りを尽くしても殺される恐れはないから、オヤジったらやりたい放題やな。
「妻には苦労かけたので幸せになってほしいが、このままだと間違った方向に行ってしまうので、君からうまく誘導してはもらえないか」と頭を下げるのが筋だろうオヤジ!素直じゃなさすぎですよ。
まるでスピルバーグ映画の「オールウェイズ」のように、生前の償いとして死後パートナーを幽霊の立場から新しい人生に送り出すというパターンはありがちだけれど、まるで見えていない二人が寄り添っているかのような、夫に向かってキスを投げるかのように見える演出は、やはりぐっとくる。
きっとママはこれから再び新しい人生に踏み出して、幸せのノイズに包まれて生きていくのだろう。テニスラケットが今は亡き夫の気持ちもこもったメッセージだとは気づかないままに・・・
「ノイズ」で思ったのだが、アリソンはノイズのない寂しい生活ってのは・・・ないのかも。
ジョーに先立たれても、きっとずっとジョーが一緒なんだろうなぁ。うーむ。

ブリジットの秘密基地かわいかった。それと、あのくしゃくしゃヘアはクセっ毛なのだと思っていたが、ちゃんと梳いてなかっただけだったのか!
ブラシを手元に持ち歩くあたりがまたブリちゃんらしい。来週もブリちゃんで癒されたい・・・


【 脇俳優チェック 】

◆「正義の番人」のゲイリー・クレイグ .... Paul Adelstein
「FBI~失踪者を追え2」5話「捜査官の人生」で、ロックヴィル・キラーの模倣犯に妻ドリスを拉致された、夫のデイブ・ラビット役で登場していた。
今話題の「プリズン・ブレイク」で、リンカーンの恋人ベロニカが真実を追究しているのを心の中の迷いを打ち消しながらつぶそうと奔走する、シークレットサービスのケラーマン捜査官役でレギュラー出演している。
ディボース・ショウ」では、ジョージ・クルーニーの助手で泣き虫のリグレー役。

◆ジョーの母 .... Kathy Baker
「アリーmyラブ」第1シーズン4話「ラブ・アフェア」では、アリーが学生時代不倫をしていたドーソン教授の夫人キャサリン役で登場していた。アリーに最初葬儀のスピーチを頼むが、娘の記憶から不倫相手と知ってしまいアリーに複雑な思いを抱く。
ニコール・キッドマン主演の「コールド・マウンテン」で、ニコールを気遣い支える隣人の奥さんサリーを演じていた。ニコールの元へレニー・ゼルウィガーをつれてくるのも彼女だが、なかなか悲劇的な目に遭う役だった。他に映画は「サイダーハウスルール」や「シザーハンズ」など。
ドラマでは「ピケット・フェンス」のヒロインにあたるジル役でトム・スケリットの妻役を。「ボストン・パブリック」で片腕の教師助手メレディス・ピータースとしてシーズン2に登場。
「名探偵モンク2」7話「塀の中の殺人」で、刑務所の読書指導員シルビア役でも登場していた。何か不幸な境遇を腹の中で発酵させてるような役が非常にうまい。「ピケット・フェンス」でエミー賞を3回受賞するなど、舞台に映像に多彩な活躍をしている女優さんだ。
夫は「オードリーヘップバーン物語」や「メルローズ・プレイス」「ボストン・パブリック」でも演出をしているSteven Robman。

◆ジョーの父の亡霊 .... Bruce Gray
オフィシャルサイトあり。「コールドケース」第1シーズン14話「箱」で、研究所の医師ミルトン・セイアー現代版役。施設のいたいけな子供たちに放射能入りコーンフレークとか食べさせて「そういう時代だったんだ」と平然と答えてリリーとスコッティを脱力させた。
映画や舞台で60年代から活躍し、出演作は数知れず。「マイビッグファットウェディング」で、花婿イアンの父親で、花嫁のギリシャ人ファミリーにもまれて戸惑いながらもなじんでいくという役だった。
初登場は第2話「夢と記憶」で、朝夢うつつのアリソンのベッドに一緒に寝てた。今回のでさすがに成仏したかと思ったがまだだめなようで、第2シーズンになっても9話に登場予定。

◆バトラー事件の担当刑事リッキー .... Dean Norris
「CSI:4」11話「地獄の12人」では陪審員のひとりダーハム役で登場していた。一人だけ無罪を主張するクリスにいらついて、ナッツを飛ばしていじめたところ、クリスはアレルギーだったので猛抗議されてかえって場が荒れてしまったのだった。
「FBI~失踪者を追え3」12話、「コールドケース3」20話、「ザ・ホワイトハウス7」では米民主党代表役など、これから時々見ることになりそう。

◆殺人事件の服役囚バトラー .... Evan Parke
「エイリアス」第1シーズンに、シドニーのルームメイトフランシーの恋人チャーリー役で登場していた。しかし彼の浮気によって破局、第1シーズンのみの出演になっている。
「CSI:NY2」7話に登場予定。

◆「正義の番人」の女性 .... Samantha Quan
「CSI:NY」第1シーズン7話「雨のチャイナタウン」では、チャイナタウンの銀行の女性支配人ジョアン役で登場。彼女はわが子を人質にとられて強盗に協力させられていたのだった。
「名探偵モンク2」9話「容疑者はチンパンジー」でチンパンジーの調教師役。映画「10日間で男を上手にフル方法」ではケイト・ハドソンの友達ローリー役。
「コールドケース3」20話に登場予定。

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7 コメント

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シザーハンズのイケイケ奥さん (紫熊)
2006-10-11 21:45:26
だったのですね、ジョーママったら

イケイケが一転銀食器のフルディナーに!



今回、明らかに比重が「嫁vs姑」に傾いてませんでした?

なんか事件の印象が薄い(苦笑)

「サマンサって誰?」みたいな

スキャロンの不正工作の方が犯罪っぽかったりしたかも



でも、いつもまでも死んだ舅につきまとわれるの、イヤだろうな~
返信する
紫熊さんへ (くまぷー)
2006-10-12 08:15:57
孫がいるおばあちゃんになったのがショックなイケイケ奥さん・・・引き出しの多い女優さんですよね。



今回の事件、もし発見した刑事がスキャンロンじゃなかったら、すっごく地味な話になっていたような気がします。かろうじてスキャンロンの執念があったからこそ、サスペンスな感じになってましたが。



>いつもまでも死んだ舅につきまとわれるの

しかもベッドの中で寝起きを見つめられたり、シャワー使おうとすると横で見てたりですよ(^_^;)

生きてる間も浮気してたエロジジイですが、死んだ後の態度としてはもう最悪ですよね。
返信する
同居はイヤって。。もう舅が纏わりついてるし (miyako)
2006-10-12 10:13:31
アリソン同居か。。ムリムリ! 素直に気に食わない顔をなさるアリソンって、ホント普通だね。それに舅(幽霊)に対する露骨な嫌悪感丸出しも。

私も一人になったら、伸び伸びやりたいな。で、たま~に行き来があって、最後は見取って下さい。。みたいな。都合良過ぎ?



でっち上げはいけませんよ、スキャンロン刑事。今回のでアリソンに借りですよ。でも、彼女の本当の力を認めざるを得ないでしょうね、コレで。

次回から、もっとアリソンの事信じてあげてほしいわ。



今回幼児誘拐殺人と言う重い事件なのに、サマンサちゃんの事が表に出ず、土を掛けられる時の「ケホケホッ」が痛々しかったです。遺体を見つけてあげれて、犯人逮捕となりましたが。。
返信する
ジョーママ (Anne)
2006-10-12 10:46:23
ブリー姑とはまた違った意味で、強い姑ですね。

でもこのジョーママを見てると、どうしてジョーが

アリソンに対して、あそこまで寛大になれるのかが

わかったような気が。子供の頃から鍛えられると、

ああいういい旦那さんに育つんですね。



しかし冤罪が晴れたと同時に別事件で逮捕って、

しばらくはワイドショーで騒がれそう。

やり方には問題あったけど、そのまま釈放とならなくて

本当によかったです。
返信する
綱渡りでしたが (PINGE)
2006-10-13 10:17:17
釈放の記者会見直後の逮捕劇、スカッとしました。

やってはいけないでっち上げが正当化されてしまうようで複雑ですけどね。



でもアリソンママ、ブリジットの髪の毛とかしてやってよ~
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すっきゃねん (デフォ)
2006-10-20 00:44:34
スキャンロンの犯罪を憎む気持ちが伝わってきました。やっちゃいけないことですが・・・。

もっと暴れて欲しい(^o^)/
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コメントありがとうございます (くまぷー)
2006-10-21 16:51:16
>miyakoさん

はっ・・・そうか、すでにもう同居状態(爆)

しかも夫婦の寝室(つーかベッドの中)にまで入ってくるし、同居としては最悪ですね。

あのケホッケホッは、ほんとに心が痛かったです。

本人を出さずに表現するという、演出が工夫されてて細かいですね。



>Anneさん

わかるわかる(^_^;)有無を言わさず圧倒されてた子供時代のジョーが見えるような気がします。

ママや姉妹が圧倒的に強い家の男の子って、おおむね優しいですよね。

事件は結果オーライ・・・なんですかねぇ。

あの冤罪救済団体も、鬱陶しいけど悪い人たちじゃないだけに、何か気の毒ではありますね。



>PINGEさん

元々は自殺だから、犯人が見つからなければそれでいいわけですが、スキャンロンのせいで迷宮入りの殺人事件になってしまうんですよね・・・永久に。

スキャンロン自身が背負ってく、ってだけじゃすまないような気がしますけどねぇ・・・

ブリジット、ちゃんととかすとあんなにかわいいんですね(^_^;)あの差はびっくりでした。



>デフォさん

スキャンロンはもっと活躍して欲しいですね。

その前にアリソンとちゃんと仲直りしないといけないのでしょうが(^_^;)
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