くまぷーの海外ドラマblog

海外ドラマを脇役チェックなどしつつ
あれこれ見ています。

ザ・ホワイトハウス7 第22話「就任式」

2009年12月21日 | ザ・ホワイトハウス
バートレット大統領の任期が終わり、サントス新大統領の就任式の日がとうとう訪れた。
去る者はホワイトハウスからの退去の準備に追われ、新たにスタッフとなる者たちは期待に胸を膨らませていた。
バートレットの最後の仕事は恩赦リストへのサインだったが、CJはそこに新しく追加された名前を見て驚く。しかし、フィダラーに急かされてもバートレットはなかなかサインしようとしない。
そんな中、レオの娘マロリーが荷物を整理していて見つけたというものを、「大統領にお返しすべきかと」とCJに持ってくる・・・

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とうとう最終話。
NHKでの放送が打ち切りになった時、「絶対に最後まで見たい」と思ったものだが・・・まさか本当に最後まで見られるとは思わなかった。ほとんど諦めそうになったこともあったが、ここまでたどり着くことができて本当によかった。
スパドラさんありがとう。心から感謝しています。
ドラマ自体のすばらしさもあるけれど、レオの死というショッキングな引き金による終了であったことと、日本での放送の紆余曲折があったことで、特に思い入れが深い一本になってしまった。
ことに、この最終話については一つ一つ語りたいことが多すぎて・・・

行く人来る人・・・行く人からの置き土産の本当の意味に気づくのは、自分がそこを去る時なのかもしれない。
緊張をほぐすためにジョークを飛ばしあう若き新大統領夫妻、それに対して去っていく老いたバートレット夫妻の対比・・・
「ジェド、やり遂げたわね、最後まで・・・」
アビーのその言葉に、バートレットの8年間が実に命がけのぎりぎりのものだったことに気づかされる。暗殺あり、持病隠しあり、暗殺あり、娘の誘拐あり、一度はその座を辞すという事態まで発生した。
自力で歩くこともできないような状態になっても、それでもバートレットは大統領として全力で国のために尽くしてきた8年間だった。
だからこその達成感。
そして、その原点となったレオの走り書きの文字・・・
バートレットにとってこれは終わりではなく、再びの「始まり」なのだ。

サントスは、去っていくバートレットからどんな言葉を受けたのだろう。
彼が4年後か8年後にホワイトハウスを去る時、それはバートレットがホワイトハウスに入ったときよりもずっと若くしての引退になるのだな。
本当にサントスは若い。先輩面してあれこれアドバイスと薀蓄を語るバートレットに対して、「ケネディには負けます」と言ってのけるくらいに若い。「大統領には負けます」とお世辞を言うのではなく、ライバルはケネディですからと切って捨てたにも等しい大胆発言。しかもそれ2回言うし。その若さがこの先政権にどう影響してくるのか。ホワイトハウスに入ったスタッフたちは誰も皆若い。レオが重しとなるはずだったが・・・

トビーの恩赦に肩の荷を降ろしたCJ。最後は古巣のプレスルームで長年の勤めを振り返るところがいい。やはり報道官はCJが一番さまになっていた。「CJ!CJ!CJ!」という、あのプレスの叫び声が懐かしい。
一歩外に出たら、もう表情がやわらかくなっていた・・・今シーズン1話目の幸せそうな笑顔へとつながる一歩だ。
ほかのメンバーも、やめたら何をしていいかわからず、とりあえず映画でもというあたりがちょっぴり切ない。忙しくしていないと自分じゃない状態なのだろう。そしてウィルもチャーリーも物好きだからまたホワイトハウスを目指そうとするのだろう。
チャーリーは、以前にもバートレットからプレゼントをもらっていたが・・・ますます「息子」として、バートレットの思いを受け継いでいくことになりそうだ。
それぞれが「次」へ向かっての始まりだ。

そう、終わらない。新しく次へと続いていく。
「次は何だ」なのだ。それを言うのがサントスになって、変わらない、でも変わっていく。
レオなら、その言葉を言うバートレットをとろけそうな笑顔で見ほれてみせたものを、ジョシュは・・・なんでしょうあの何考えてるんだかわからない表情は。
でもそれがジョシュなのだ。そして新しい物語が始まる。
ロナがフィダラーさんの場所に、チャーリーの部屋にはブラムが。アナベスはどうなるかと思ったが、ファーストレディの広報担当としてホワイトハウスに復帰した。
そして・・・ドナは念願の自分のオフィスを手に入れた。この7年間、ドナの成長物語を見守ってきた人たちにはできすぎの感すらあるラストだろう。ジョシュのもとに飛び込んで保護されて守られていたところから、羽ばたこうとして傷つき、それでも自分の力で飛んだドナ。
本当にこれからのドナが楽しみなところだったのになぁ。(ちょうど今、これを書いているところで、ドナがDr.HOUSEに出ている再放送が)

それにしても、討論会の時も「まるで本物」だったのだが、就任式もまた再現力がすごかった。サントスの演説を聞きたったが、通常相当長いらしいのでそれは無理だったのだろう。
大統領執務室のセットは、今「Heroes」で使われているそうなのだが・・・今回出てきたファーストレディのオフィス周辺なんて、今まで出てきたことがないのに、今回だけのためにあんなにきっちり再現したのだろうか。
「ファーストレディの補佐官のオフィス」なんて、この先ドラマで使われそうもないシチュエーションなのに。なんて贅沢な。
本当に中身が詰まった贅沢なドラマだった。この先、こんなドラマにまた出会えるだろうか・・・

「次は何だ?」

(余談:さっきIMDbを開いたら、トップページにレオが微笑んでいた。12月20日はJohn Spencerの誕生日だった。命日より誕生日を祝い続けたい名優だった。素晴らしい作品をありがとう)


【 ト リ ビ ア 】

★ レオの遺品
マロリーがCJに持ってきて、バートレットに渡されたものは、レオが自筆で「バートレットを大統領に(Bartlet for America)」としたためたナプキン。
第3シーズン9話「苦い過ち」(原題「Bartlet for America」)で、バートレットの多発性硬化症隠蔽について行政監視委員会の聴聞会が行われ、バートレットの出馬の経緯についてレオに聴取した中の回想シーンで、レオがバートレットに出馬を促した最初がこのナプキン。

★ 就任式典の音楽
歌っているのは、ブルースシンガーのKeb"Mo"。曲は、アメリカ愛国歌「America The Beautiful」。

★ アーロン・ソーキン
この最終話、ソーキンがゲスト出演しているというので、探してみた。Keb"Mo"の歌の時、人々の顔が順番に出てくるが、アナベスが映った後にワンショットアップで映っているのが多分そうだと思う。

★ 最高裁長官
就任の宣誓は最高裁長官が行うのが慣例だが、現時点でのドラマの中の長官は、第5シーズン17話「最高裁長官」でバートレットが指名したグレン・クローズ演じるエヴリン・ベイカー・ラングだ。しかし、映っていたのは後ろ姿だけだったが、あれはグレン・クローズではない別の女優さん(Ann Ryerson)だ。
最後に出てくれてもいいのに。ザ・シールドの出演は終わってた時期みたいだけど、当時は映画撮ってたのかな。


【 脇俳優チェック 】

◆ホワイトハウススタッフのナンシー .... Renee Estevez
オフィシャルサイトあり
最後にスタッフにバートレットがひとりひとり言葉を掛けるシーンで、「お母さんはどうかね」と聞かれていた女性スタッフ。
第1シーズンからずっと長くアシスタント役で時々登場していた彼女だが、実はマーティン・シーンの実娘で、チャーリー・シーン、エミリオ・エステベスらの妹。

◆記者のスティーブ .... Charles Noland
プレスルームでCJにトビーの恩赦についての感想を求めた記者。ホワイトハウス番記者として第1シーズンからずっと出演している。
「ER」では第2シーズンから第3シーズンまで雑用のイーレイ役で、その多才さで笑いを取っていた。
「コールドケース」第1シーズン14話「箱」では、被害者の遺体が入っている箱を発見した大学生ウォルター・ラファティの現在版を演じている。

◆ホワイトハウススタッフのエド .... Peter James Smith
ラリーとのコンビ芸で1話目からずっと出演していた。
「CSI:マイアミ」第6シーズン17話「ティファニーのお仕置き」では、「ネットで子供を狙う男たち」という番組で小児性愛者をおびき出すため、架空の少女ティファニーになりすましてチャットしていた番組スタッフのルー役。
「名探偵モンク」第4シーズン14話(NHK放送順による 実際は第5シーズン15話)「予告殺人」では、ハイテク捜査でモンクたちを圧倒したFBI捜査官のひとりで登場している。
「フレンズ」第7シーズン23、24話「ベスト“フレンズ”ウエディングPart1,2」では、ジョーイが出演する戦争映画の助監督役。ゲイリー・オールドマン演じる酔っぱらい俳優リチャードをジョーイに紹介する。
コメント (10)
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ザ・ホワイトハウス7 第21話「岐路に立つCJ」

2009年12月15日 | ザ・ホワイトハウス
新大統領就任式を目の前に控え、ホワイトハウスの中はバートレット政権からサントス政権への引継ぎでてんやわんや状態になっていた。CJの執務室も荷物だらけ。
しかしスムーズな引継ぎのために各部署に檄を飛ばすCJだったが、その合間をぬって退任後のオファーを申し入れるヘッドハンターが引きも切らなかった。
大富豪のフランクリン・ホリスが直接会いに来て、慈善基金の顧問として100億ドル用意して招聘すれば、サントスも直々に大統領特別顧問としてのオファーを持ちかけてきた。
どうするべきか迷うCJに、ひとことの相談もなかったダニーが将来についての決心を突きつける。
さらに、突然訪ねてきたアンディがトビーを恩赦リストに入れて欲しいと頼んできたことが、CJの心を特に重くしていた・・・

ウィルは民主党下院選挙委員会からのオファーがあり、ケイトは国防担当で昇進を希望していた。そうすればお互いワシントンに残って今までの関係を続けることができるため、ふたりともほっと胸をなでおろしていた。
選挙委員と話したウィルは、民主党の勝ち目のない選挙区での候補の掘り起こしをしようと思いたつが、オレゴン4区ではなかなか有力な候補を見つけることができない。それがウィルにとって大きな転機になるとも知らず・・・

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今回を含めて残りとうとう2話を残すのみになってしまった。
まさか、ぎりぎりまでジョシュが休んでいるとは思わなかったが。
そしてもう残りがなくなったところで、今シーズンの1話目の「あれ」はどうなるの?と、ずっと気になっていた「宿題」のことを思う。
ラストを控えて、とうとうその設定の総ざらえに答えが出されることになった。

今シーズン1話目では、新政権から「3年後」、バートレット記念図書館の設立に懐かしい面々が勢揃いした、という場面が描かれていた。
そこで一番衝撃だったのがCJ。ダニーと結婚して子供も??という未来だったのだ。でも首席補佐官になったCJは常に忙しくて、ダニーとの関係も後回しにしがちだった。何度となくプロポーズしそうな感じもあったのだが、CJがどうしても仕事にかまけて逃げ腰なのは明らかで・・・
それをどうダニーがねじ伏せて結婚まで持っていくのか、あと2話で?というところだったのだが、いやぁこれはほんとにダニーの粘り勝ち。
「私、仕事はできるけど、こういうのは苦手なの」
CJが、いろんな肩肘とか意地とか突っ張りとか、そんなものを全部そぎ落として素の状態で、ひとりの女としてやっともらすことができた本音の一言。「まったくだよねぇ」とうなづいてしまった。どんだけ不器用なんだCJ。
でもよかったねCJ・・・大人の男女の恋愛なのに、ピュアで不器用で、まるで初恋のように真剣。

しかしCJがウラヤマシイ!ジョージ・メイソンから(違)「100億ドル用意するよ」とオファーを受け、次期大統領から「アメリカを助けて欲しい。断りの返事は受け付けない」と口説かれたのに、それを断って「CJの旦那って呼ばれるだろうがそれもかまわない」って言ってくれる長い付き合いの友達を選ぶなんて。(しかも100億ドルはとりあえず拒まないらしい)
まさに女の本懐じゃないっすか!!
サントスに「断りの返事は受け付けない」とか言われてみたいいいいい!!!その場でイエスとか言っちゃうよ!!(ダメだろ)でもCJはこれ以上ホワイトハウスで働くことには魅力を感じなかったらしい。サントスに口説かれたのに!(まだ言うか)

チャーリーの「ついていきます」宣言はこれでパーになったということなのだろうか。1話で描かれていたようにサントス政権からポストのオファーがあった、ということなのだろう。彼ほどホワイトハウスの中を承知している人間を放っておく手はないからなぁ。
そしてウィルが、ミイラ取りがミイラになって自らの出馬を決めた。これも1話ではすでに当選していた様子だった。候補を探しているうちに自分が・・・というのは、サムの退場を彷彿とさせたが、サムとの違いは「あなたなら勝てる」って言ってくれる人間の有無かな。でも、ケイトはついては行かないらしい。どないやねん。
ケイトは1話目で本を出していた=ホワイトハウスから去った、という設定だったのだが、ウィルとの関係は全然想定されていなかった。もしこの先、ウィルが下院議員で頭角を現して、やがて大統領選挙に出馬したら・・・その時ケイトがウィルと結婚していたら。
「CIA出身で、国防省の幹部経験のあるファーストレディ」とか・・・こわっ。
それで民主党で指名を争う対抗馬が、バートレットの娘婿チャーリーだったりして。そして双方の選挙参謀としてジョシュとサムが戦っていたりして。
・・・そんな未来まで続く「ザ・ホワイトハウス」を見たかったなぁ。

1話目では、レオは「副大統領」になっているはずだったので、みんなと一緒にホイホイ集まったりはできないということなのか、あの場に登場していなかった。
今となっては、まるで当時からレオの死を想定していたかのように、妙につじつまがあってしまったことが悲しい。

そして、トビー。
CJとトビーの不器用同士の友情・・・結局それがトビーにとっては一生を狂わせるトリガーになってしまったのだが、CJが漏らしたひとことの真実を守り通すことがトビーの正義だったのだろう。
アンディが恩赦を頼みにきたのはちょっと意外だったが、すでに男女の情愛とは離れて子供の両親としてのみ繋がる二人だから、トビーのためというより子供たちのためか。
CJとトビーの感慨を込めたハグの後、CJがしみじみといった言葉・・・
「楽しかったですね」
まさに、役を超えて7年間ドラマに携わってきた同士のひとことだった。本当に楽しかった。

次回、とうとうこのドラマが幕を下ろす・・・


【 脇俳優チェック 】

◆ジル・シルバーリー .... Vince Grant
オレゴン4区候補としてウィルが面接したものの、共和党の対抗馬が汚いながらも堅い選挙区のため及び腰だった人物。
「クリミナルマインド」第3シーズン1話「ギデオンの決意」では、女子大生連続殺害事件でプロファイルから浮上した警備員ネイサン・タブス役。しかし彼の拘留中に新たな事件が発生したために釈放されることになるが、それはギデオンを精神的に極限へと追い詰める惨劇の引き金になったのだった。
「BONES」第3シーズン5話「ハロウィーンの悪夢」では、古着を売っていた牧師役。教会の運営費用のためとはいえ、教会としてはいかがなものかというハロウィン用の衣装を売っていてブースたちを呆れさせる。
「CSI:7」12話「甘い死体」では、2ヶ月前から失踪していた娘が全裸死体となって発見された、ヴェロニカ・ソレンセンの父親役で登場。娘の検死解剖を渋るが、ソフィアの説得によってそれに応じるのだった。
「CSI:NY2」11話「悲しき罠」では、自宅にパニックルームを持っていた富豪のハンターの、精神科の主治医ドクターペン役。
「FBI~失踪者を追え」第1シーズン13話「親の執念」では、チェット・コリンズが失踪した息子について、数少ない有力な情報としてすがりついた、失踪現場の州立公園で「犬を連れた男」を目撃したパークレンジャー役。
「CSI:マイアミ4」15話「壊れた男」では、連続カップル殺害犯レズデンが預けられていた里親の家で、一緒に里子仲間だったマズリー役で登場していた。マズリーは里親に虐待されていたレズデンを助けてあげた過去があったために、殺人リストから除外されたのだった。
「ER」第7シーズン14話「森の中の散歩」では、予防接種を受けていなかったせいではしかで命を落としてしまう少年ザックの父親役で登場している。
「プライベートプラクティス」第2シーズン18話、「ヴェロニカ・マーズ」第3シーズン12話に登場予定。
妻は女優のJudith Hoag(「CSI:4」16話「向こうの世界を見た女」で、ピエロを宅配しては不倫してた妻役など、多くの作品に出演)。

◆民主党下院選挙委員 .... Scott Klace
「ボストンリーガル」第3シーズン14話「忘却剤」では、ラビに暴行されたことを記憶から消したいという少女に、忘却剤を処方しようとする少女の父親(&医師)役。
「クローザー」第3シーズン11話「監査人の秘密」では、LAPDの財務担当者ハンソン役。被害者マギーの事細かな監査にうんざりしていたが、マギーが殺害されたことでその監査がムダになってさらにがっくり。
「Dirt」第1シーズン6話「純潔の誓い」では、ウォルナットバレーという田舎町でのチアリーダー殺害事件の担当検事役。突然の事件で町にマスコミが殺到し、その対応に追われて捜査そっちのけに。
「CSI:5」1話「ラスベガス狂気の夜」では、ダンスフロアで殺害された第一の男で、クラブの経営者ケン・ウィラードを殺害するために使わされたヒットマン役で登場。
「CSI:マイアミ7」15、16話、「ブラザーズ&シスターズ」第3シーズン14話、「クリミナル・マインド」第4シーズン15話に登場予定。

◆ホワイトハウススタッフのハーブ .... Matt Malloy
バートレット政権の予算案に、CJから赤字削減の項目を入れるようにどやされた二人のスタッフの片割れ。
「FBI~失踪者を追え」第4シーズン10話「」カーメン出演の舞台の演出家ニコルズ役。不調のカーメンを降板させようとした時、強盗に襲われてしまう。
「CSI:7」10話「殺人模型アーニー・デル」では、どうしようもなくドジなダメ男マックス・サリバン役で登場。ゼリーのボウルを落としただけなのに、はずみで妻を殺し、向かいの部屋の老女を殺し、遺体を片付けようとしてセメントに腰まで埋まって動けなくなってしまったのだった。
「ボストンリーガル」第2シーズン20話「ハイエナ退治」では、パイパーの友人アデルをはじめ、老人の後見人となって財産を巻き上げている男ドナルド・ワートン役。彼の悪事をやめさせるために、アランは手荒なことをしてパイパーを助けるのだった。
「NCIS」第3シーズン9話「犯罪者トニー」では、ディノッゾがミスを指摘したために昔クビになった、口の臭い分析官ジョージ・スチュワート役。現在はモルグ職員だが、ディノッゾに罪を着せようとしたものが殺人事件を起こしたために疑いをかけられる。
「ミディアム」第3シーズン2話では、第四の一家惨殺事件被害者になりかけたが、犯人らを殺害してことなきをえた美術商のアラン・ガードナー役。しかし彼が無事だったのにはわけがあったのだった・・・
「シックスフィートアンダー」第4シーズン10話「挑発」から、デヴィッドが和食レストランで乱闘騒ぎを起こしたロジャー役で登場。
「アリーmyラブ」第4シーズン3話「天国と地獄」では、妻のワンダが「夫を満足させる方法セミナー」を受講したのにもかかわらず逃げた、夫のスピケット役。ワンダはそれで訴訟を起こすが、スピケットはそもそも妻からの猛プッシュに流されて結婚したことに気づいたのだった。
「ザ・プラクティス」第2シーズン8話「暗き血の誇り」では、思い込みで黒人を万引きで摘発したことから黒人たちの暴動の引き金となったロバートソン役。冒頭、騒ぎを止めようとした黒人男性が、つかみかかった警備員を振り払ったところガラスに激突して死亡させ故殺に問われた裁判の証言台に立っている。
「Dr.HOUSE」第1シーズン20話「マゾヒズム」では、病院の顧問弁護士役で登場。手術を拒否していたが今は昏睡状態の患者に対してハウスは手術をしたいが、「同意書なしの手術はできない」と言う。
「しあわせの処方箋」第1シーズン2、5、9話、「BONES」第4シーズン21話、「デスパレートな妻たち」第5シーズン20話に登場予定。

◆ホワイトハウススタッフのフレッド .... David Hornsby
ハーブと一緒にCJにどやされていたスタッフ。
「シックスフィートアンダー」第3シーズンでは、デヴィッドがキースとうまくいかなくなって、相談に乗ってもらった果てに関係を持ってしまうパトリック役。

◆大富豪のフランクリン・ホリス .... Xander Berkeley
「24」第1~2シーズンで、CTUのLA支局長ジョージ・メイソン役を演じて知名度が一気に上がった。
「BONES」第3シーズン6話「燃え尽きた優等生」では、ジェファソニアンの所長バンクロフト博士役。ジェファソニアンの実習生殺害の捜査によって、裏で古物密売の指示を行っていたことが発覚。
「CSI:科学捜査班」第4~5シーズンには、ネバダ州保安官のアトウォーター役で登場している。歴代保安官同様グリッソムらに何かと捜査でプレッシャーをかける立場だが、第4シーズン9話「愛の毒薬」では車の爆発炎上事件に居合わせたため、一層プレッシャーが大きかった。
「ER」第5シーズン9話「幸せに ルース・ジョンソン」では、8歳の少年による友人殺害事件を担当した刑事役で登場。しかし犯人が8歳では逮捕することもできないと判断する。
映画「エアフォースワン」では、シークレットサービスだが実はテロリストの一味だったギブス役。
「ターミネーター2」では、ジョン・コナーの養父トッド・ヴォイト役。ジョンの足取りをたどってきたT-1000によって殺害されてしまう。
「アポロ13」では、NASAの広報担当ヘンリー・ハート役。
「クリミナルマインド」第4シーズン7話、「ボストンリーガル」第4シーズン11話、「クローザー」第5シーズン12話に登場予定。
「24」で共演したニーナ・マイヤーズ役のSarah Clarkeと結婚して、2006年に娘が誕生している。
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ザ・ホワイトハウス7 第20話「党派を超えた人選」

2009年12月07日 | ザ・ホワイトハウス
選挙を終えて、両候補の生活は勝敗によって一変していた。

敗者であるヴィニックは、まだ選挙キャンペーンが終わったことを自分の中で受け入れられず、スタッフが次に向けて動き出しているというのに、投票前と同じように精力的に動き、選挙結果を分析しようとしていた。
これからの仕事を勧められたりするが、実はヴィニックは、4年後に再出馬する気持ちを捨てられないでいた。原発事故さえなければ勝てた、という思いが日に日に強くなっていたのだ。
しかしシーラやボブはそれを聞いてもいい顔をしない。次は今回の副大統領候補であるサリバンが立つはずで、年齢的にヴィニックには不利だという。
そしてヴィニックは次第に、予定がなく人々に顔を忘れられている自分の状態を苦い思いで噛み締めることに・・・

一方サントスは、ジョシュが休暇をとったため、グッドウィンらと協力して組閣の人選を進めていたが、何よりも問題は副大統領選びだった。サントスは大統領選挙で対抗馬だったベイカー(予備選で早々に撤退していたが、党大会で電撃復帰。一時は指名かというところまでいくが、夫人の病歴隠蔽騒動とサントスの演説のために敗退)を副大統領にと考えていた。
しかし議会では共和党が優勢であるため、副大統領候補は誰であっても簡単には決まらないであろうと見られた。そこでサントスは、議会の調整のためにヴィニックを呼んで要職へのオファーを切りだすが・・・

そんな中ヘレンや子どもたちは、予想もしなかったファーストファミリーとしての変化と重圧に振り回されていた。子どもたちへの警護や、ホワイトハウスに引っ越さない期間の警備、公邸のスタッフの数、子どもたちの学校選び・・・ヘレンは自分のおかれた立場に戸惑うばかりだった・・・

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ジョシュとドナは休暇中。
サントスにしてもヘレンにしても、お互い補佐官がいない状態で就任前のドタバタをこなさないといけないという苦難に直面したわけで・・・
しかし、ドナ不在でのヘレンの混乱は想像通りだが、ジョシュがいないサントスのオフィスは・・・意外と普通?ジョシュがいなくてもそう困ってなさそうで、サクサクとグッドウィンとの作業で組閣が決まっていってしまうのはなんだか寂しいような。
ジョシュ・・・帰ってきたら補佐官の上の「主席」が違う字になってそうで怖いなぁ。サントスは裏切らないだろうけど。

今回の邦題「党派を超えた人選」を見て、「これは・・・まさかヴィニックが副大統領候補に?」と思ったが、やはりさすがにそれはないか。
ヴィニックを呼んでオファーをしたときにはびっくりしたが、さすがにヴィニック自身これはひっかけだと気づくよなぁ。
それでも国務長官!外務大臣だ。外に向けた国の顔だ。今のオバマ政権の国務長官はヒラリー・クリントンだが、そこに共和党候補のマケインが指名されたというようなサプライズ人事ということになる。
サントスは「好きにやっていい」と確約していたが、外交政策でサントスとヴィニック自身を比べたら近いのかもしれないが、やはり党の意向で双方が圧力かけられたら、法案を通すためにサントスの口約束など簡単に吹き飛んでしまうのではないだろうか。それでもあえて、昨日までの敵に手をさしのべるサントス・・・政策を実現するためだったらいろんな人材を取り入れていく柔軟さを持ち合わせている大統領なのだ。
やはり制作陣は、サントスに「アメリカの未来の理想の大統領」としての夢を託している部分があって、「そうだったらいいのにな♪」をサントスに全部ぶち込んでしまっていないだろうか?その夢を背負ったオバマ大統領は、現実という壁にぶつかってもがいてる状態だし、サントス政権がドラマで続いていたら現実離れしてしまいそうだ。

それに対して、ヴィニックの敗戦後というのはあまりに物悲しかった。こっちはかなりリアル。
あれだけ顔を売ったのに、コーヒーショップで名前も顔も覚えてもらえてないとか、年末まで床屋しか予定がないとか・・・そんな状態なのに、あまりに接戦だったために諦めがつかなくて、再出馬を計画し、それに対して側近が誰一人うんと言ってくれないという。
4年後・・・ヴィニックは今よりももっと老いる。今回はサントスに「経験不足」と言えたが、4年後はヴィニックの方が「大統領の経験がない老人」になってしまうのだ。
国務長官にオファーしたのはヴィニックの力を借りなければ政権運営が難しいから、ということなのだが、実際のところ本人はもうすでにすべての影響力を失ってしまった時に、地獄で仏に会ったような気持ちだっただろう。
「どうか歴史に名を残してください」
確かに超党派内閣で軍事侵攻の後始末をするなどと、合衆国史上に名前は残るに違いない。悪名が残るようなことにならないといいけれど。
ヴィニックが落選であのまま退場してしまってもおかしくないのだが、彼のチャーミングな魅力にもはまっていたので、その後が見られてなんだかほっとしたような気持ちだ。

「じゃあ誰をクビにしましょうか?」
さらっとCJは言ったけれど、ヘレンは相当にはっとしたに違いない。
自分たちが自分らしい生活を普通に送ろうとしたら、それだけ無駄に税金や人手がかかる。しかしその立場の重さと責任を自覚したなら、彼らの仕事に支えられて自分たちの地位が成り立っており、軽々しく疎んじることができない事を知るだろう。
「要らない」と簡単に言ってしまったら、その人は明日から路頭に迷う。中世だったら、召使がその場で縛り首になりかねないシチュエーションだ。
選ばれた人間の家族として頂点に登りつめてしまった人間が、自分の立場を自覚しないのは、色んな意味で不幸だと思う。
ところで、エイミーがヘレンを避けるような素振りを見せていたが、この二人何かあったかなぁ。単に苦手、という話だとしたら、それは結構分からないでもない。あわないだろうな、あの二人。
しかし・・・「公立(小学校)なのに金属探知機がないのにびっくりしました」って、アメリカは小学校でそれなのか!

ところで、TWWと同じスーパードラマTVで放送されている「チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ」の、第3シーズン7話「ローズのパパに一同シーン」に、バートレット大統領=マーティン・シーンがゲスト出演していて、チャーリー・シーンと親子共演していた。
土曜日にその放送を見て・・・もう、大爆笑というかなんというか。あらためて芸達者ぶりを見せつけられて絶句してしまった。チャーリーにストーカーしているローズの父親役、ということでの出演だったため、チャーリーが「パパ」「パパ」を連発しているのが妙におかしくて。そして、いつもバートレット役で「大統領」ぶりを見ているのに、お茶目を通り越して・・・あぁネタバレしてでも語ってしまいそう。
とにかく、バートレットのイメージが竜巻によって持っていかれて破壊されたような感覚が味わえること間違いなし。かわいいんだから。
もしハーパーボーイズの方は見ていないという方も、10日まで再放送があるのでお見逃しなく!!


【 脇俳優チェック 】

◆シークレットサービスの局長バターフィールド .... Michael O'Neill
初登場は第1シーズン6話「大統領の娘」。ホワイトハウスに精神異常の女性が侵入する事件が発生し、彼女の目的がゾーイだったことをバートレットに報告したのだった。
「プリズン・ブレイク」第4シーズンでは、ドンの上司ハーブ・スタントン役。ドンがマイケルを陥れた偽装の方を信じ、マイケルたちの言い分を聞き入れない。
「クリミナルマインド」第3シーズン6話「伝説のプロファイラー」では、自分の尋ね人チラシをはられたミシェルが相談した、オットの友人のヤーブロー刑事役。しかしヤーブローはハロウィンのいたずらではないかと取り合わず、その結果ミシェルは殺害されてしまう・・・
「コールドケース2」14話「ヴァレンタイン」では、ベトナム行きを避けるために駆け落ちしようとしたが、恋人のエリーが来なかったために一人でカナダに高飛びしていたウォーレン・カズンズ現在版を演じていた。69年当時はバンドをやっていてヒッピーだったのに、すっかりおじさんになってしまったのだった。
「ザ・ユニット」では、元ユニットの隊員だったが、負傷で車椅子となってしまったために、現在は隊員教育にまわっているロン・チールズ役でサブレギュラー。
「ボストンリーガル」第1シーズン13話「命の薬」では、過度の肥満のために生命の危険が迫っていた患者を救うために、未認可の薬を使用して、逆に患者から訴えられてしまったドクター役で登場。
「FBI~失踪者を追え」第1シーズン6話「二重生活」では、失踪者パトリックを彼の妻の父の命令で張っていた男トーマス・シャノン役で登場していた。
「アリーmyラブ5」21話「封じ込められた心」では、二重人格裁判で呼ばれた精神科のコルバート医師役。このキャラは、同じボストンが舞台でデビッド・E・ケリー製作の「ボストン・パブリック」の第2シーズンにも登場している。
「24」の第1シーズンの1~2話には、CTUのLA支局長官でジャックの上司である以上に恩人でもあるリチャード・ウォルシュ役で登場していた。
軍人役が多く、映画「トランスフォーマー」ではセクター7の担当官トム・バナチェック役を演じている。

◆ヴィニックの顧問弁護士 .... David Clennon
「CIA:ザ・エージェンシー」では、技術担当のスペシャリスト、ジョシュア・ナンキン役でレギュラー。
80年代のファミリードラマで、「ザ・ホワイトハウス」のダニーがメインキャストで出演していた「ナイスサーティーズ」では、マイルズ・ドレンテル役で出演していたが、日本では彼の登場前までしか放送されていない。
「ER」第14シーズン1話「戦争が帰ってきた」では、反戦集会の爆発で孫娘を失ったショックで、騒動の元凶となった男を逆上して殺害してしまうジャレッド・モーガン役。
「グレイズ・アナトミー」第4シーズン5話「つきまとう影」では、レクシーのハロウィンの仮装に激怒したエリンの父で、心臓移植待ちの患者ジャック・シャンリー役。エリンが事故で脳死状態になったため彼女の心臓を移植することになったが、渋るジャックをジョージが説得する。
映画「恋に落ちて」では、メリル・ストリープ演じるモリーの夫ブライアン役を演じている。
「ゴースト」では第4シーズンからたびたび登場予定。

◆サントスの娘ミランダ担当のSSリンダ .... Marlene Forte
「ER」第14シーズン1話「戦争が帰ってきた」では、反戦集会に参加していたタカ派の女性役。彼女の息子の胸にプラカードが刺さったため、ニーラより優先されて搬送されてくる。
「BONES」第1シーズン3話「木につるされた少年」では、全寮制の学校で木から吊るされた遺体として発見された少年ネストールの母で、ベネズエラ大使のオリーボス役を演じている。
「CSI:マイアミ3」2話「極悪弁護人」で、ドゥ・ラベック邸乱射事件の裁判を担当したベラクルス判事役。犯人が自分で自分を弁護するという異例な裁判で、ホレイショと犯人の対決を見守る。

◆インテリアコーディネーターのゲイル・アディソン .... Bonita Friedericy
初登場は第6シーズン5話「石油危機対策」。首席補佐官に就任してレオの執務屋に移ったCJに、「もっと女らしく」と模様替えを提案して閉口される。
「FBI~失踪者を追え4」22話「不運の代償」では、失踪したジョルダーノ一家の子供達が通学していた学校のシスター役で登場。
「CSI:6」11話「誰も知らない存在」では、多毛症の双子アリソンとヘイデンの母役。我が子ながらアリソンの世話に限界を感じ家を出ていたが、ヘイデンには妹に「死んだ」と言わせていた。
「BONES」第1シーズンパイロット「墓地の眠れぬ魂」で、テンペランスが最初に手がけた事件の被害者、クリオ・エラーの母親役で登場している。
「ダーマ&グレッグ」第4シーズン16話「楽しきかなクラス会」では、ダーマとグレッグが名前を偽ってもぐりこんだクラス会の、偽の同級生ポーラ役。「名探偵モンク3」16話「評決に異議あり」では陪審員の一人として登場していた。
スーパードラマTVで来週から放送予定の「CHUCK」でレギュラー出演している。
この人は、「コールドケース2」で9話と23話で未解決事件班を、特にリリーの精神状態をどん底に陥れた、警察の資料室係のジョージ・マークスをブキミに演じたJohn Billingsleyの奥さんだ。

◆ヴィニックの健康診断をした医師 .... Adrian Sparks
「アリーmyラブ」第1シーズン13話「ペンギン作戦」では、飛行機事故によって父をなくした兄妹によって訴訟を起こされた航空会社の社長役。
「ドクター・クイン 大西部の女医物語」で、合衆国義勇兵を率いて原住民を掃討した歴史的実在の人物、シビントン大佐を2話ほど演じている。
「FBI~失踪者を追え」第5シーズン5話に登場予定。

◆公邸の主任スタッフカーティス・チェイサー .... Van Epperson
「CSI:8」12話「第七の地獄」では、証人ドン・クックが殺害されたことで、風邪ひき中のグリッソムが呼び出された裁判の判事役。
「CSI:マイアミ4」18話「実験殺人」では、死体なき殺人といわれた事件、メリッサ・ロウ殺害の裁判を担当した判事役。
「これは・・・まさかヴィニックが副大統領候補に?」「これは・・・まさかヴィニックが副大統領候補に?」
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ザ・ホワイトハウス7 第19話「政権交代へ向けて」

2009年11月30日 | ザ・ホワイトハウス
ジョシュはLAに飛んで、現在は弁護士として働いていたサムに次席補佐官のオファーをする。サムはその唐突さに戸惑いつつ、またジョシュの顔色の悪さに驚く。すでに新しい生活も安定し結婚予定もあったため、サムは返事を保留する。
しかしサムに対しては強引に攻められたジョシュも、ドナには及び腰で、今の二人の状況をきちんと結論が出せず、ドナに「期限を決めて答えを出そう」と切り出されてしまう。
ドナをはじめ、サントスの選挙スタッフは新政権でポストが用意されているのかどうか不安を隠せなかったが、サントス一家の仮住まいについて相談に乗ったことで、ドナはヘレンからファーストレディ付きの補佐官になってほしいと依頼される・・・

サントスは政権引継ぎの準備を着々と進め、各国の首脳への挨拶やシチュエーションルームでの引き継ぎを行っていた。
ところが国防担当者たちにカザフ情勢について「この作戦は無謀で納得できない」と主張し、頭を抱えさせてしまう。しかもそれを中国のヤン主席に電話で話していたことが傍受によって判明。
就任式前の政権移行期に次期大統領が外交問題に口を出すなと、ジョシュとサントスは現政権から釘を刺されるが・・・

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細かいことだけど、邦題・・・「政権交代」だと民主のバートレット政権が共和党に「交代」するみたいで。
台詞の中で「政権移行チーム」っていうのが出てきてるくらいだし、「移行」でいいじゃんとか思ってしまったりして。

このエピはなんといってもサムの復活!お帰りサム!!
ウィルが擁立していたカリフォルニア47区の議員が選挙中に急死し、その代わりに特別選挙に出馬することになったサムだったが、応援に行ったトビーたちが失態を演じたり、選挙参謀をクビにしたりと散々な選挙戦だったことが第4シーズンで描かれ、メインキャストだったはずのサムの退場としてはかなり残念な感じになっていた。
選挙結果自体は説明されていなかったが、まぁあれで当選するわけもないだろうなというのが暗黙の了解だったが、今回弁護士事務所で働いていたことから「やっぱり」だった。
しかしあのジョシュがサムの仕事場に、会議中に突然やってくるあの場面・・・第2シーズンの1話の「正義は死なない」のパロディで、長く見ていたファンにはニヤリとさせられるはず。ジョシュは昔バートレットを見つけたとき、「本物を見つけた」とサムのもとに駆けつけたのだった。ほんとはジョシュはサムと一緒に選挙戦を戦いたかったんだろうなぁと思わせる、そんな色々なことを懐かしいシーンの再現で語ってくれたような気がする。
本当なら、サムは先週から・・・レオの葬儀から出ていて欲しかったという気持ちがなくもなかったけど、このシーンを使うことで色んなことが語られたように思えて、ちょっと納得させられてしまった。

しかし・・・やはりサムとジョシュのコンビはいい!
なんだかんだでウィルは後釜としてしっくりきてなくて、サムが去ってしばらくは「何か違う」という違和感がぬぐえなかった。でもジョシュに強引に連れてこられたサムなのに、そこにいるだけでこのハマりっぷりったら。
サムならはまるのだ。サムがあのまま降板しないでいたら、どんなストーリーになっていたのか・・・サムが副大統領側についてジョシュと選挙戦を戦ったりしたのだろうか?
ジョシュに対して「休みなさい」とは誰も言えなくなっていたのに、サムなら言えた。ドナですら止められないでいたジョシュの暴走特急を、ようやく止めることができたのがサムだったということが、長いこと探していたものがやっと見つかったようで本当に嬉しい。
サムの帰還をきっと天国のレオも喜んだに違いないだろう。ジョシュの「僕がレオで、君が僕」には苦言を呈したかもしれないが。

「収まるべきところに収まった」という感じのサムの復帰だったが、これまた収まるべき場所を見つけたのがドナ。そうか・・・「どんなファーストレディになりたいですか?」と前にヘレンに聞いていたのはこの伏線だったのか。
バートレット2期8年の中で、ファーストレディのアビーに仕えた補佐官として登場したのはエイミーだけだったような。しかも張り切りすぎて失敗してホワイトハウスを去っている。
それでジョシュとエイミーの仲も結局だめになったのだが・・・それは、アビーがファーストレディとしては比較的政治的に前に前に出るタイプだったことが災いしてしまったともいえる。
ヘレンはまだしもアビーほど突飛なタイプではなさそうだから、ドナがジョシュとの板ばさみで苦労することは少ないかな?
結局ジョシュは「次席広報部長」をオファーするつもりだったらしい。それは・・・「僕がレオで、君が僕、ドナが君」ですか。なんだろう、サムの出世の伸び率が一番少なく見える・・・

そしてジョシュとドナはようやく実を結んだと・・・7年越し!長かったなぁ。一番いい形に落ち着いて本当によかった。
これでエイミーと元鞘とか最悪だし!

サントスのフライングは大丈夫なのかと思ったら、バートレットとは狐と狸の化かしあいだったようで・・・
バートレットが撤退策なしに始めた軍事行動の後始末を、サントスとバートレットは勧進帳で終わらせるつもりらしい。この辺の阿吽の呼吸が取れるのもサントスならではで、副大統領だと察しが悪くて全部説明しないといけなくてこうはいかないだろう。ホインズだとスタンドプレーが過ぎて裏切りそうだし、ヴィニックだったら勧進帳どころか本物の殴り合いになりそうだ。
でも現実には、次期大統領が外交、しかも軍事がらみでフライングで口出しなんかやらかしたら、あんなほのぼのとしたことには絶対ならないだろうと思われる。バートレットの立場だったら、サントスの案が正しかったとしてもプライドの部分で反発してうまくいかないものだろうから。

サントスは製作陣の夢と希望が詰まった大統領として描かれてる感じで、ちょっとよく描かれすぎ。大統領になってもラブラブあつあつの理想的な夫婦、部下の仕事は好きなようにやらせつつ、恋愛問題に気づかない程度のボケをかます理想的な上司・・・いい男過ぎる。
そりゃ、フィダラーさんでなくてもウフフって見つめたくもなるわな!たとえ存在しない妹を捏造してでも!


【 脇俳優チェック 】

◆ジョシュが乗ったタクシーのおしゃべりドライバー ....  Jerry Kernion
「アグリーベティ」第1シーズン16話「裏切り」では、ベティに荷物を持ってきて、タイミング悪くクレアの犯行のことを打ち明けられてビビっていた配達人役。
「FBI~失踪者を追え3」7話「母と子の明日(後篇)」では、サムが潜入捜査したコールマン工業の工場仲間ハーウィ役で登場。ハーウィは実はドラッグの運び屋の手配を請け負っていたのだった。
「コールドケース2」20話「ナイフ」で、工場が閉鎖されて生活に困り、かつての同僚である被害者のジョーの遺体を発見しながらもそこから金を奪ったハム・ダン85年版役で登場。ハムが金を奪ったために物取りの犯行と見なされて、事件は真相に届かなかった。しかしハムが刑務所の集団カウンセリングでカミングアウトしたおかげで、ジョーのいとこジェームズがリリーに打ち明けて、事件が再捜査されることに。
「名探偵モンク」第3シーズン1話(NHK放送順による)「迷探偵 対決!」では、駐車場にて遺体で発見された被害者の警備員役。

◆ジョシュと任官の面接をしていた男 .... Ken Weiler
今までも護衛官の役などでちょこちょこ出演していた俳優さん。
「Dr.HOUSE」第2シーズン4話「人道的治療」では冒頭、アフリカの貧困層への治療を行うために、製薬会社に寄付を訴える医師セバスチャンに対して冷たい態度をとる重役のジェリー役。しかしセバスチャンが倒れた時に駆け寄って救急車を呼べと指示する。
「デスパレートな妻たち」第2シーズン19話「恥と外聞」では、あんまり顔は見えていないが、カールがイーディとの結婚式をエサに、前妻であるスーザンの気を引こうとしてまとわりつき、良しあしを決めさせようとした結婚式で使うバンドのヴォーカル役で登場。
「フレンズ」第4シーズン2話「迷い猫に母の魂!?」で、チャンドラーとジョーイはジョーイが日曜大工で作ったバカでかい棚が邪魔になって売ろうとするが、それをカヌーと交換しようと言ってきた二人組の男の片割れを演じていた。二人のうち、カヌーを作ってルームメイトを困らせていたほうの男。
「FBI~失踪者を追え2」16話「22歳の笑顔」では、かつてセックス依存症で売春を繰り返していたが、立ち直って足を洗いコーヒーショップで働いていたジェシカに、昔の「客」として声をかけた男の役で登場。
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ザ・ホワイトハウス7 第18話「レクイエム」

2009年11月26日 | ザ・ホワイトハウス
レオの葬儀がしめやかに行われ、かつて公私共に彼とゆかりの人々がレオの死を悼んで集まった。
しかしその一方で、レオ亡き後をめぐっての生臭い政治的動きが始まろうとしていた。
ジョシュはサントスに「下院議長選定には口を出さない方がいい」と忠告するが、サントスは今まで下院議員だったこともあり、議会運営のことを考えて自分の思う人選がしたくて仕方がない。しかし各候補の要望がサントスの意思とはすれ違う。
そして自分の目の届かないところで、グッドウィン前委員長がサントスに接近していることに、ジョシュは危機感を覚える。

そんな風に政権運営で頭がいっぱいのジョシュは、ドナにまだ新政権下での仕事のオファーを出していなかった。そのためドナは選挙後の身のふり方に困って、CJのところに泊めてもらおうとするが、CJはダニーと大事な夜を迎えようとしていてタイミングは最悪。
しかもジョシュのところには葬儀に来ていたエイミーが接近。彼女は副大統領に女性候補ゲルシーを推薦しようとしていたのだが、ドナは心穏やかではない・・・

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レオの葬儀・・・でも、それはまるで本物の葬儀の様で。
演技でなく本当にジョン・スペンサー本人を悼む涙のようだった。

レオにまつわる懐かしい顔ぶれがそろった葬儀だった。
エインズリーが再び登場するとは思わなかった・・・
その他には、もちろんマロリー、アンディとバートレットの娘たち、ケイトの前任者(国家安全保障問題担当補佐官)のナンシー・マクナリー、ジョーイ・ルーカスもいたかな?
そしてバートレットが湿っぽくならないように盛り上げた思い出話の数々。チャーリーが「耳たこです」とぼやくほど何度聞かされたかわからない、そのたびに膨らむホラ話・・・レオのホラの武勇伝たち。
一緒に笑いながらやはり今回も泣いてしまう。みんなの話の中にレオがリアルに蘇ってきて・・・

ジョン・スペンサーが急死しなかったら、レオは死ぬ設定にはならなかっただろう。
もしかしたらザ・ホワイトハウスはサントス大統領時代でさらに続き、今年なら二期目をかけて再選を宣言するような内容になっていたかもしれない。
サントスはどんな大統領に、ジョシュはどんな補佐官に、そしてレオはどんな副大統領になっていただろうか。
生き死にの絡む、結果のすでに決まったことでタラレバを考えても仕方ないが、いまも続いているTWWを見てみたかった。心から。
続いていたら視聴率が落ちてどうしようもなくなって打ち切りになってしまったTWW、という可能性もあっただろうけど。
一番いい形とタイミングで終わらせるように、レオが役もドラマも一緒に天国に持っていってしまったようで。ずるいぞレオ。

バートレットが、誰を慰めるよりもまず最初にマーガレットに声をかけ、労わったというところが感動だった。
レオにずっと長く仕え、一番レオを支えた最高の相棒がマーガレットだった。二人の絶妙の掛け合いをもっと長く見ていたかった。
マーガレットといいアナベスといい、ほんとにレオは相手のよさを引き出す存在だった・・・
レオがマーガレットにゴミぶっかけのエピソード・・・想像するだけでほんとに泣き笑いだ。

・・・しかし、レオの死の悲しみに浸る暇も勝利の美酒に酔う暇もなく、政治の現実は待ったなしで進行していく。
選挙のときに後押しをしたことで恩を売ったグッドウィンが、補佐官気取りでちょっかいを出してくればジョシュとしても面白くない。サントスはほっとくと暴走しかねないし。
サントスもやはりこれからやりたい政治の理想と現実のギャップに苦しむ日々を送るのだろうか。「レオと議長選びがしたかった」というジョシュの気持ちが痛かった。ほんとにね。

それにしても・・・エイミーはやめとけー。彼女はほんとに「建物を建てるより文句を言うほうがラク」なタイプなのだから、中に入れたらぶち壊しにしかならないような。
立法局局長!超リベラルでフェミニズムの先鋭的存在のエイミーを・・・いいのかぁぁぁ?
しかも彼女をホワイトハウスに置いといたら、ドナが・・・
ドナについては・・・ ジョシュ油断しすぎにもほどがあるだろう。
なんとなく最後の最後までオファーは引っ張っておいて「主席報道官にならないか」とか言いそうなオチが予想できちゃったりするのだが。
首席補佐官と主席報道官が恋仲とか・・・ないわーそれは。スキャンダラスで現実離れしすぎ、止めろ大統領、って感じだろう。

ラストシーン、今までとは違った気持ちでホワイトハウスを見たであろうジョシュの心に去来したものは・・・

気がついたら、終幕まであと4エピ。今年いっぱいで終わってしまうのだ。
すでに終わっているのだから、終わりが来るのはわかってはいるものの、もっと見ていたい気持ちがこんなに募るドラマも他にない。


【 脇俳優チェック 】

◆元法務部のエインズリー・ヘイズ .... Emily Procter
「CSI:マイアミ」のカリー・デュケーン役でおなじみ。
エインズリー・ヘイズは元ホワイトハウス法務部所属の弁護士役で登場していた。初登場は第2シーズン4話「ブロンドのライバル」。サムを討論番組でこてんぱんにやっつけた手腕をバートレットに見込まれて、共和党員にもかかわらず法務部に採用された。レギュラー化するか?という存在だったが、マイアミのレギュラーのために「退職した」という設定でホワイトハウスから姿が消えていた。
「フレンズ」第2シーズン2話「父とおチチ」では、ジョーイがバイト先でデートに誘おうとする同僚のアナベル役。香水売り場でバイトしているジョーイは、「オンブレ」という香水を売る男にアナベルとの食事も売り上げも負けてしまい、発奮するのだった。
他に映画「リービング・ラスベガス」「ボディ・ショット」など。

◆フィールズ下院議員 .... Chris Ellis
「BURN NOTICE ~消されたスパイ」では、サムの恩人で船の回収業者のヴァージル役。第1シーズン7話(FOX CRIMEでは1話目を前後編に分けて2話扱いにしているため。実際は6話)「家族の絆」でマイケルに依頼主として関わった時にマイケルの母マデリンといい感じになる。そのままマイアミから姿を消していたが、第2シーズン7話「荒波への潜入」では戻ってきて、かつてのビジネスパートナーの娘のためにマイケルの手を借り、輸送中に奪われた薬を奪還しようとする。
「ゴースト」第1シーズン21話「凍りつく時間」22話「天国への案内人」では、メリンダの前に現れた、凍りついた旅客機のパイロット役。彼の操縦していた飛行機の墜落により、メリンダの周囲に悲劇の連鎖が引き起こされる・・・
「CSI:NY2」5話「ダンス&フィッシュ」では、殺害されたトラムの車掌ハロルドの義兄ヴィンセント役。妹のヴィヴィアンに嘘を吹き込まれて同情、ハロルド殺害の実行犯になってしまう。
トム・ハンクスの初監督作品「すべてをあなたに」の最初のほうで、ワンダーズにいち早く目をつけて各所に売り込んだライブハウスの常連ホレス役を演じている。
「アポロ13」「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」ハリウッド版「ゴジラ」「アルマゲドン」「ビーン」「コン・エアー」など、ヒット作にたくさん出演している。

◆セルナー下院議員 .... John Getz
「グレイズアナトミー」第5シーズン1話「夢の名残 PartI」では、事故で運ばれてきた三人の女性の夫たちの一人、サラベスの夫マイケル役。実はサラベスの親友アンナと不倫していた。
「コールドケース」第3シーズン17話「スーパースター」では、大学テニスの女子の花形選手だった被害者アンディの父73年版を演じていた。娘をスーパースターに育てたという自負があり、普通の女の子として友達が欲しいと思う娘を怒鳴りつけてしまう。
「ミディアム」第2シーズン5話「旅立ちの日」では、デヴァロスの旧友マカリスター市議会議員役。妻を亡くした後娘のシンシアに性的虐待をしていたが、彼女が失踪したことで、虐待の事実を伏せてデヴァロスに相談したのだった。
「CSI:科学捜査班」第1シーズン10話「死者の悲鳴」で、自宅の絵画を盗まれたリチャード・ジーグラー役。盗まれた絵画は発見されたが贋作で、実は息子にすりかえられていたのだった。「CSI:マイアミ」第1シーズン15話「最期の一週間」では、ホレイショが心を通わせることになる、被爆した女性弁護士ベルが環境問題での悪事を暴こうと訴えたライシャー製薬の社長役を演じていた。
「FBI~失踪者を追え2」22話「コーチの辞表」では、失踪者ジムをクビにしたギャレット局長役で登場。ギャレットはジムに妻を寝取られていたが、それは知らずにチームの成績だけでクビにしたのだった。今回グレイス役のBre Blairと同じエピソードで共演しているが、今回もWATも両方接点はない役柄。
映画の出演作も多く、「ザ・フライ」でハエ人間になるブランドルの上司で、ブランドルの子を宿すことになるヴェロニカが前に付き合っていたボーランズ役。暴走したブランドルを殺そうとして手足を失う。同じ役で「ザ・フライ2 二世誕生」にも出演。「カーリー・スー」では、女性弁護士グレイがカーリーたちを引き取るはめになるが、それを快く思わないグレイの恋人のウォーカー役。「メン・アット・ワーク」でも廃棄物を垂れ流す化学企業の社長ポッターダム役など、微妙な悪役を演じていることが多い。
「クリミナルマインド」第4シーズン16話に登場予定。

◆マリーノ下院議員 ....  Ken Lerner
「CSI:8」2話「暗闇の快感」では、暗闇のレストラン「ブラインド」で暗視ゴーグルを所持していた男ニベンズ役。妻の浮気を監視する目的でゴーグルを持ち込んだのだった。
「NCIS」第3シーズン21話「殺意の罠」では、冒頭にネイビーロッジに宿泊しようとした昆虫学者役。夫婦で宿泊しようとネイビーロッジに足を踏み入れたところ、遺体の破片が部屋中に散乱しているのを発見してしまう。
「ボストンリーガル」第2シーズン15話「笑えない少女」では、デニーの婚約者ベヴの猫(バリー・マニロウ)を安楽死させようとする、ベヴの前夫ハワード役で登場。
「フレンズ」第9シーズン20話「ジョーイのシークレット・パーティ」では、ロスの学部に転勤してきたスパフォード教授役。二人の教授が転勤してきたためにロスが案内することになったが、片方は美女のチャーリー。ところがスパフォードは自分のアレルギーについて延々語る退屈な男だったため、チャーリーとロスは二人で逃げ出すことに。
「ビバリーヒルズ青春白書」第6シーズンでは、レイが売り込みをかけたレコード会社の社長ジェリー・コーマン役。
「ER」第8シーズン18話「空に輝くオリオン」では、前立腺がんが発見された患者役。その日初めてカウンティに派遣されてきたプラットに、去り行くグリーンがついて告知を行った。
「バフィー~恋する十字架」第1シーズン序盤には、フルーティ校長役で登場。
「デスパレートな妻たち」第5シーズン17、18話、「FBI~失踪者を追え6」6話に登場予定。
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