くまぷーの海外ドラマblog

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あれこれ見ています。

CSI:2 第6話「冤罪 兄弟のレクイエム」

2005年01月18日 | CSI:科学捜査班
【CASE オリバー&ラミレス】
 現 場 :国立公園内
 死 因 :オリバーは窒息死。ラミレスは被弾による失血死?
 被害者 :オリバー・ハーンとラミレス・ケニー
 関連人物:遺棄現行犯ベン、ベンの兄ロジャー、二人の教区の神父
 担 当 :ギル・グリッソム、サラ・サイドル、ニック・ストークス、オライリー刑事
 背 景 :パークレンジャーが遺体を捨てようとしているベンを発見、逮捕。
      オリバーの遺体には小麦粉と、首の傷に黄色の繊維、2発被弾。

国立公園で死体を捨てようとしていたベンは、パークレンジャーに現行犯逮捕された。
遺体から採取された小麦粉はピザ専用の粉で、ベンはピザ屋で働いているが、しかし配達員で、
ピザ作りには携わっていないという。ベンは尋問に対して口が重いが、もう一体の遺棄が判明。
ベンの教区の神父がやってきて、ベンは熱心な教徒だという。
物証が着々と積み重ねられていくがグリッソムは納得できず、「それらは遺棄の証拠であっても
殺人の証拠ではない」という。
そこに、ベンの兄で凶悪犯の前科を持つロジャーが浮かび上がる。ロジャーはピザ職人であり、
粉がついていてもおかしくない。ロジャーの家から血のついたシャツと凶器の銃が発見されるが
クリーニングされていたり改造されていたりで、ともに鑑識結果はNG。
ベンが殺人の無罪を訴える中、凶器のネクタイ(黄色の繊維元)をロジャーが「弟に隠せと頼ま
れた」と検察に提出、ベンは起訴され有罪が確定する。
そしてなすすべもないグリッソムの前で、最悪の惨事が・・・・
      
【CASE シェリー・ダンバード】
 現 場 :ホテルのサウナ
 死 因 :熱射病
 被害者 :旅行客シェリー・ダンバード20歳
 関連人物:シェリーの連れティーナ・コーラス、ホテルのマネージャー
 担 当 :キャサリン・ウィロウズ、ウォリック・ブラウン、ジム・ブラス警部
 背 景 :ホテルのマネージャーがサウナで息絶えているシェリーを発見、ホテルの体面を考え
      て、遺体をロッカーに移動しバスローブを着せる。
      ティーナとシェリーは同じ部屋に宿泊中。
      
マネージャーが遺体を動かしたことから、ウォリックとキャサリンはジャグジーでの溺死を疑った
が、検死結果が違った。
連れのティーナは、「彼女は前の日飲みすぎたから、酒を抜くためサウナに」と言う。
マネージャーがサウナをチェックしなかったことから起こった事故かと思われたが、ブラス警部が
「ジェレミーという男を巡って、二人が怒鳴り合いのけんかをした」という話を聞き込んでくる。
実は検死結果で「甲殻類のアレルギー反応」という事実が出ていたが、二人の部屋は事件前夜にル
ームサービスでカニの入ったスープを頼んでいたのだ。
女の友情に落ちた暗い影の真相が解き明かされる。



CSIのシリーズの中では、いくつかバッドエンドのエピソードがある。
今回の話は、その中でもかなり後味が悪いほうに位置づけられるかもしれない。
犯人がわかっているのに逃げられるとか、証拠不十分で逮捕できないとか、そういう話だけならま
だしも、容疑者がえん罪?で追い詰められて最悪の結果、というのは、すっきりしない。
そもそも、今回の主任は「らしくない」。結論が先にあって、そのために証拠を探しているような、
いつもならNGとするような捜査姿勢を見せている感じ。
前科があるからといっても、粉が説明つくからといっても、それが科学的に証明できなければ、結
論を決め付けてはいけない・・・のではないのか?

神父のところがよくわからなかったが、彼は結局兄弟から懺悔を聞いていたのにも関わらず、守秘
義務からそれを証言できない、ということだっただろうか。人を救うはずの「宗教」が、それ自身
に縛られて誰も救えない。

ただし、今回は科学もベンを救うことはできなかった。
ロジャーのシャツの血痕が被害者のものと一致したからと言っても、「現場にいた」という証明に
はなるが、殺害の実行犯である証明にはならないわけで。
普段勧善懲悪な結果に慣れていると、こういう「正しさ」についての結論が出ない展開は、非常に
もやもやがたまるなぁ。
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