伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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コンセプトを形にしたものがデザイン

2017-09-03 16:50:48 | デザイン  (キャリア・デザインも含む)
近年「デザイン」という言葉は、
モノの形のデッサンだけでなく、
キャリア・デザインや、コミュニティ・デザインや、
制度やサービス、社会のあり方などを再設計するような
巾広い取り組みを指します。

「デザインとは、
 望ましい理想の形と、現実をつなぐ作業」とも言えるでしょう。



(山口揚平さん)

「10年後世界が壊れても、君が生き残るために今、身につけるべきこと」
の中で次のように指摘します。

・21世紀の仕事はアートとデザインしかない。
 なぜなら言語化される事業は機械化されるから。これからは機能ではなく、
 コンセプトやデザインでビジネスを強化することが増える。
・アートとは、私たちが知覚した本質を具体化したもの。
・デザインは、ノイズアウトすることによる人々の認知コストの低減。
 デザインの目的は一般化することであり、大衆の理解を得ることにある。
 人々への愛がある。
・アートとデザインは矛盾しない、むしろ補完関係にある。

山口さんにとっては、
個人が無意識の中から知覚したアートを、
大衆に分かりやすい形にノイズアウトしたものが「デザイン」
なのかもしれません



(MITメディアラボ副所長、石井裕さん)

デザインとは、
「未来に対するビジョンを具現化する力
」と述べています。


このような理解から、
政治家や行政職員にとって、「デザイン」は、
望ましい未来を創る上で、とても重要な能力だと考えています。
(私のブログには、デザインのカテゴリーを設けています)



(太刀川瑛弼さんの「デザインと革新」から)

参考になった言葉をご紹介します。

・クリエイティブの嗅覚
 プロジェクトの背景や周囲を趣味として能動的に理解すると
 発想の精度やクライアントとの関係が格段に良くなる。

 英語は「アニメ」「マンガ」「ゲーム」で学んだ。
 留学したことはないが、現在は海外の大学で英語で講演したり、
 ビジネスで議論するには十分な英語力が身についた。

(日本の英語教育がこうだったら、お母さんのお小言は、
 早くゲームしなさい!となりますね)

・形はつくるものではない、見つけるものだ
 形をつくるということは、その形が生み出す関係性をつくること
 なにがふさわしいのか分かるまで、周囲を良く観察すること

・思考にとっては、よい答えよりも、
 良い問いを見つけようとすることのほうがはるかに大切

・本当の意味での想像力とは、そこに新たな問いを立て、
 疑問を投げかける力


・価値とは、人と周囲の状況が良く巡るための関係性のこと。
 この価値をつくることがデザインの究極的な目的。



(多田コメント)

人と周囲の状況が良くなるための「新しい関係性」
を見つけ出す力を、山口さんは「アート」と述べています。

別の言い方をすれば「コンセプト」とも
言えるのではないでしょうか。

玉樹真一郎「コンセプトのつくりかた」ダイヤモンド社
では、次のように整理されています。

 コンセプトは、ものづくりの一部
 コンセプトは、世界を良くする方法
 コンセプトは、あなたがしあわせに生きられる方法
 コンセプトは、母国語を用いた文字20時低度の言葉
 コンセプトは、未知のよさに形を与えたもの
 コンセプトは、ビジョンの集合体から生み出される
 コンセプトは、アイテムの集合体によって伝えられる
 コンセプトは、何を用いて、何をしたいか


太刀川さんの本を読み終えて思ったのは、
「デザインとは、コンセプトを形にしたもの
 なんじゃないかなぁ」ということ。

公務員の皆さん、ぜひ
コンセプトとデザインの勉強に、力を入れてください。







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