戦争を挟んで生きた女性の回顧録

若い方が知らない頃のセピア色に変色した写真とお話をご紹介いたします。

四国88ヶ所霊場めぐりの遍路を夢見る  22/03/08

2010-03-08 08:55:35 | Weblog
私の原点は四国である。四国は丸亀の出であると聞いているおじいちゃん、小山春治郎が東京青山で米屋として大成し、その後相場に手を出して一夜こじきと云われるほど財産を失い、宇都宮に流れついた。
小さい時から四国丸亀と耳にしていた私は、こじきに呉れてやる!といわれて追い出されるように父と結婚した母の実家の事を聞いて、それ以来必ずこじきの出身地である丸亀に行こうと思い定めていた。
一夜こじきになった丸亀の家は多分もう無い。3人兄弟の兄は東京で若くして事故で死亡、弟は横浜に出たからである。
それでも私は丸亀に行く。丸亀が先になるか最後になるか分からないが、私の希望は歩いて四国88ヶ所の霊場めぐりをする事である。両親と先に逝った弟2人、そして私の姉と妹の夫の位牌を胸に抱いて・・・・・
どんな事があろうとも必ず行くつもりである。
母と弟は先に行かせた。母が老齢であった事と、弟の腰が治ったばかりなので、現地の大川タクシーにお世話になって全部車で回った。しばらく入院していた弟の入院給付金で賄った。弟の残した四国88ヶ所霊場めぐりの写真を見る度、思いは掻き立てられる。
その時の母と同じ位の年齢になっているが、未だ行ける時間の余裕はない。それでも歩いて行くつもりである。
出来れば菜の花の咲く頃、歩いてみたい。その為にも毎日セントラルで45分の水中歩行を欠かさないで体力作りに努力している。